宮崎謙介に欠けていたものは国会議員であることのプライドでは? プライドが自己啓発の最善の自律的教育

2016-02-17 08:14:39 | 政治

 自民党議員宮崎謙介の不倫を理由とした議員辞職表明を受けて自民党が新人議員教育体制を見直すとしたことについて2月15日の当ブログで、〈つまり、新人議員教育対象の115人から宮崎謙介1人を抜いた114人の新人議員教育の成果(少なくとも問題行動を起こしていないという成果)を捨てて、宮崎謙介たった一人の問題行動のために自民党の新人議員教育体制そのものを見直すことにしていることになる。〉と書いたが、マスコミ記事で他に2人の問題行動を起こした議員がいたことを思い出した。

 1人は思想・信条の自由に基づいた若者の反戦活動に対してその思想・信条の自由を否定する発言や未公開株を「国会議員枠で買える」と多くの知人に購入を勧誘、カネだけ振り込ませて株は購入されていなかった上に出資金の一部が返還されていないままのトラブルで自民党を離党した武藤貴也で、もう1人は自民党内の勉強会で講師の百田尚樹への安倍晋三の集団的自衛権憲法解釈行使容認などの新安保法制に反対する「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番、経団連などに働きかけしてほしい」とお願い発言がマスコミに露見して、これも思想・信条の自由を否定する発言、報道の自由の規制だと問題視された大西英男も、2012年総選挙の初当選組で、2014年総選挙で再選を果たした当選2回組・議員歴3年であった。

 この2人共、当ブログで取り上げていたことをすっかりと忘れていた。

 他にも何人かは問題議員がいるかも知れない。

 書いたことに間違いがあったことになるが、2012年総選挙で自民党が政権復帰を果たしたとき新人議員を大量に擁していたことから始めた新人議員教育対象の115人の内、トンデモ議員――問題行動議員を3人か、あるいは他にもいるとしたら、4人か5人出したに過ぎない。

 いずれにしてもハッキリとしているこの3人の経歴・年齢を見てみると、宮崎謙介は現在35歳で、2003年に早稲田大学商学部卒業後、幾つかの会社を転職してから、参加者がビジネスモデルを作り、その完成度と新規性により優劣を競うビジネスコンテストの運営や就職相談、地域活性化プロジェクト、起業支援等を行う株式会社ネオトラディションを2007年に創業している。

 武藤貴也は36歳、東京外国語大学を卒業後、京都大学大学院修了。自身のサイトに大学院で学んだ教育は外交・安全保障・国際法だと書いている。

 大西英男は1970年に 國學院大學法学部を卒業後、江戸川区会議員を経て東京都議会議員を4期務めてから、国会議員となった69歳。

 3人を社会人として見ると、30代の前二者を含めて立派な学歴と経歴の持ち主である。3人が3人共に国会議員としては新人の域を出ていないとしても、自分から学んでいい年頃と見なければならない大の大人である。

 だが、自民党は各人が備えていていいはずの自分から学ぶ自律的姿勢に任せることができずに新人議員教育と称して、115人もの大量の大の大人に年末年始の計画表まで提出させて国会議員として行動できるよう他律的な教育を施したことになる。

 そして115人の中から3人か、あるいは4人か5人のトンデモ議員を出したからと、5人としてもハズレの確立僅か4パーセント程度であるにも関わらず、教育体制を見直すことにした。

 新人議員教育がこのような経緯を取るということは上がああしなさい、こうしなさい、あるいはこうしてはダメです、ああしてはダメですと他律的に指示し、下に対して上の言うとおりの行動を求める管理教育を構造としているからに他ならない。

 管理教育だから、未成年者相手の教育ならまだしも、大の大人相手に数人の落ちこぼれが出ただけで、自分から自分を国会議員として育てることができなかったとその自律性の欠如を問題とするのではなく、落ちこぼれを出さないための新たな管理教育を考えなければならないことになる。

 国会議員は国会議員を目指す時点で国会議員となった場合に備えて持つことを用意し、国会議員となった場合は国会議員であることのプライドを持たなければならないはずだ。

 私自身はプライドも何もない人間だから、自分自身に関しては偉そうなことは言えないが、国会議員である以上、国会議員であることのプライドが自分から学ぶ自律的姿勢を取らせて、自らの人間性と能力を信じて恃(たの)む自己啓発的な自律的教育へと誘(いざな)い、自ずと国会議員として行動していく姿勢を備えていく経緯を取ることになる。

 だが、宮崎謙介に関して言うと、彼の「記者会見発言」時事ドットコム)を見る限り、そのようなプライドは一切感じさせなかった。  

 記者「女性タレント以外に、別の女性とも結婚後に不適切な関係にあったのか。また、育休取得が売名行為だという指摘もあったが」

 宮崎謙介「女性と関係がなかったとは申さない。ただ、ここから先の話は私だけのことではなくなってくるので、どうかご勘弁いただきたい。

 また、売名行為という話もあった。そう取られてもおかしくない言動をしてしまったと思っている。本当に深く反省しているが、育児休業制度、そして男性の育児参加は日本社会に必要なことなのではないかと思う」

 記者「週刊誌に出た女性以外とも不適切な関係があったということか」

 宮崎謙介「女性とそういう関係があったことは否定しない」

   ・・・・・・・・

 記者「妻から『政治家としての自覚が足りない』と言われたということだが、どのようなやりとりがあったのか。また、育休取得を宣言しながら、このような行動をした理由は」

 宮崎謙介「一言で申し上げると、私自身の非常に未熟な、人間としての欲が勝ってしまったということだ」(引用以上)

 結婚前も結婚後も複数の女性との関係があったことを証言している。その理由に「人間としての欲」を挙げているが、この欲は単に男の性欲のみを指しているわけではないはずだ。

 「Wikipedia」に「経歴をめぐる疑惑」として、〈宮崎の公式サイト略歴には「2010年 京都大学大学院工学研究科非常勤講師就任」との記載があるが、この経歴に対する問題を2016年2月13日に日刊スポーツが報じた。

 報道によると、実際は、京都大学が学外に設けた講座『新産業創成論・ナノテクベンチャー論』において、起業家として、講義を2回行っただけに過ぎないとし、京都大学から正式任命される「非常勤講師」には当たらないとの見方を伝えた。〉と書いてある有名大学の講師だとする経歴詐称は、等身大の自分に飽きたらず、自身を経営者という点で京都大学に講師として迎えられる程にも知性の高い立派な人物だと世間に知らしめたい虚栄心から発しているはずだ。

 成功している起業家であると同時にイケメンであることも虚栄心を誘発させることに役立っているかもしれない。起業する前も起業への志は高かっただろうから、そのような背景のもと、複数の女性関係があった。

 こういったことから窺うことのできる宮崎謙介の女性関係の多さは単に性欲が仕向けている女性関係ではなく、男の虚栄心が育み、仕向けることになる女性に対する征服願望しか見えてこない。

 一般的に虚栄心からの女性征服願望は一人では終わらず、何人の女と関係を持ったといったその数を勲章とすることになる。女子高生が性的に征服価値があると持て囃される時代は女子高生を征服することを勲章とし、女子大生が征服価値が高い社会的風潮の時代は女子大生に対する征服願望を持ち、これぞと思った獲物を仕留める形で征服を果たすと、それぞれを勲章とする。

 結果、職業人として置かれている立場も考えず、家庭での立場を考えもせずに果てしなく複数の女性と関係を持つことになる。

 勿論、宮崎謙介がこのように虚栄心が駆り立てることになる女性征服願望の持ち主かどうかは分からないが、少なくとも国会議員であることのプライドを持って国会議員として自律的に行動していく姿勢を自分から学ぶ自己啓発的な国会議員ではなかったことだけば確実に言うことができる。

 自民党にしても、立候補の時点から、当選した場合に国会議員であることのプライドを持つことができるかどうかで公認か否かを決め、当選以後はそのプライドに期待してそれぞれが自身に対して行う自己啓発的な自律的教育に恃(たの)むのではなく、上から国会議員の行動を律しようとする他律的な管理教育を恃むようなら、再び国会議員であることのプライドもなく問題行動を起こす議員が現れるに違いない。

 勿論、プライドを持たせた自己啓発的な自律的教育にしても絶対ではないが、国会議員であることのプライドを持つことができるかどうかが国会議員としての自律的基準とすることはできる。

 国会議員としてやっていくにはそのプライドにかかっているのだと。甘利明にしてもベテラン議員であることに慣れずに同じプライドを忘れずにいたら、口利き疑惑や金銭受領疑惑に巻き込まれることはなかったろう。

 それとも最初からプライドなどなく、かなり際どいカネ集めをしてきたが、これまでバレなかったとうことだろうか。

 医師の診断を受けて睡眠障害で1カ月の自宅療養を強いられているそうだが、ツィッターに〈取調べの刑事「何もかも正直にゲロすれば、楽になるよ。夜もグッスリと眠れる」〉と投稿したが、プライド喪失が招いた結末といったところだろう。

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