橋脚に引掛って水を堰き止め、氾濫・洪水を引き起こす前に流木を処理するちょっと突飛な方法

2018-08-10 11:17:42 | Weblog
 

 2018年7月初旬の西日本豪雨では山崩れや土石流の発生によって大量に倒木した樹木が土石や水と共に平野部にまで到達、その多くが川に集積することになって下流に流され、橋脚に引掛って壁を成して水を堰き止め、氾濫を引き起こして洪水の誘因となった。

 これは大型の台風や記録的な豪雨の際に繰返されている災害シーンとなっている。昨年、2017年7月の九州北部豪雨では河川に流れ込んだ流木の総量は約20万トン、36万立方メートルにのぼると推定されていると「Wikipedia」には紹介されている。川の流れをせき止めて氾濫させただけではなく、住宅地にも押し寄せて様々な被害をもたらした。

 大分県日田市の花月川に架かっていたJRの鉄橋はその橋脚に流木が引掛って上流側を氾濫させ、洪水を引き起こしただけではなく、流木と増していく水の圧力に耐えきれずに鉄橋ごと流されることになった。

 こういったことが教訓となったのだろう、国土交通省は「砂防えん堤」の設置を全国で進める方針を決め、都道府県などに通知しという。その「砂防えん堤」は中央に数本の鉄の柱を建てて水を流すが、流木のみを食い止める「透過型」だという。

 だとしても、常に絶対は存在しない。設置した場所に限って山崩れや倒木が発生するという保証はないからだ。日本に存在する山という山の裾近くに「砂防えん堤」を設置する予算は持ち合わせていない。

 2013年1月31日放送の《NHKクローズアップ現代 問われる“維持管理” ~笹子トンネル事故の波紋~》は日本の橋やトンネル、道路等のインフラが老朽化し、「今あるものを、単純に更新していくという費用が一番分かりやすいんですけれども、数年前に私が計算したところでは、現状あるものを現状の規模で更新をするだけでも、年間8.1兆円。これ50年間続けないといけない」と根本祐二東洋大学教授が話していた。

 政府も自治体も借金を重ねながら、老朽化した多くのインフラを誤魔化し誤魔化し維持している。

 透過型の砂防えん堤にしても、鉄柱を建てて水だけを流して流木は流さないようにするというアイディはいいが、流木が橋の橋脚を塞いで川の上流を一種のダム化している例からすると、鉄柱で堰き止められた流木が一定量に達して、その隙間を山土が目地材の役目をして塞いだ場合、ダムのように水まで堰き止めることになって、流木と水の重みで鉄柱を建てた地面が緩んでその部分を崩落させない保証はない。

 それを見込んで頑丈な鉄柱を建てたとしても、カネがかかる分、全国に普及する時間もかかって、災害が待ってくれないということも起こり得る。

 透過型砂防えん堤が普及し、効果を十二分に発揮して、今までのような流木被害を食い止めることができたとしても、そうなることを願っているが、当面の間は台風や豪雨際に流木が橋の橋脚に引掛って水を堰き止め、氾濫や洪水を引き起こす現象はなくならない。

 例え流木が発生しても、橋脚のない橋へと造り変えれば流木は下流に流されていき、ダム化を誘って氾濫や洪水を引き起こす確率を限りなく小さくすることになるが、これも予算の問題に行き着く。

 となると、橋脚で流木が滞らない状況を作り出し、海に流してから片付けるようにすればいいことになる。

 橋という橋に監視カメラをつけるか、できなければ、台風や豪雨の際には監視要員を自治体ごとに配置し、受持ち区域の各橋を巡回させて、流木が横になったり、斜めになったりして1本でも橋脚に引っかかったなら、待機させておいた自衛隊に連絡、自衛隊は兵士個人が携帯し、肩に担いで使用する小火器、肩撃ち式ロケットランチャーの射撃手を急遽派遣、橋脚や橋桁を傷つけないように流木が縦になって流れていく状態になる位置を狙ってロケット弾を発射、それを成功させることを繰返せば、流木は橋脚に遮られて次から次へとその本数を増やしていくことはなくなる。

 破壊能力が高過ぎて橋脚や橋桁を破壊する恐れがあるなら、破壊能力を下げた流木専用のロケットランチャーを開発すればいい。流木が流れるくらいだから、川は濁流となっていて、川にボートを浮かべ、流木に近づくことなどはできない。近づかずに離れた場所から流木を操作するとなったら、他に手はあるのだろうか。

 それともこれまでのように流木が橋脚のある位置で川を塞いでいくのを手をこまねいて眺めるだけということなのだろうか。

 ちょっと突飛な方法だが、非現実過ぎて、試す価値もないだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする