北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

航空自衛隊 岐阜基地航空祭2006

2006-10-15 23:13:34 | 航空自衛隊 装備名鑑

■燃える青空
 燃える大空♪気流だ♪雲だ♪、晴れわたった秋空の下、岐阜基地航空祭へ展開した。基地には航空自衛隊の評価試験部隊である飛行開発実験団、第二補給処、第四高射群司令部が置かれている。今回はその速報をお伝えしたい。

Img_9674  試験評価部隊である飛行開発実験団は、航空自衛隊が運用する各種航空機を保有しており、特にその保有機種の多くが参加して展開される多機種大編隊飛行には定評がある。本年は、T-2練習機の退役に伴い、ややその多彩な陣営性が失われたかに思われたが、その分参加航空機を増強し、F-15J、F-4EJ改、T-4、F-2、C-1による見栄えの大きな飛行展示を実施する事が出来た。ちなみに異機種編隊飛行としては百里基地のものが有名であるが、こちらは更にF-2、C-1が加わっている。

Img_9600  岐阜基地は、広大な面積を誇り、C-1輸送機による空挺降下も実施され、入間基地より展開したC-1から、風力観測と降下地域確認の目的で一名が降下した後、三度にわけ、30名の空挺隊員が降下した。第一空挺団には基地周辺の出身者もおり、隊員の出身地と名前がアナウンスされる航空祭は故郷の青空に大輪の華を咲かせる瞬間でもある。一回当たりの降下人員は10名づつで、一個小銃班の規模ではあるものの、落下傘が浮かぶ空はそれ以上の部隊規模に錯覚させるものである。

Img_9497  飛行展示を終え、誘導路を移動するF-4EJ改とF-15J。先日の国会代表答弁において、民主党の前原代議士が安倍首相に対して行った質疑の中で、F-4EJ改戦闘機の後継機に関する質問が含まれていたが、偵察機用途として百里基地に、また支援戦闘機として三沢基地など、そして那覇基地に要撃機として配備されているものの、年々、機数は減少しており、本年、遅くとも来年度には次期戦闘機の機種選定が為されると見られる。

Img_9820  岐阜基地ならではの航空機としてはFSXとして開発された試作機(現F-2)が挙げられ、盛んな飛行展示を実施した。

 本日は、C.ジョニー氏一行とShin氏、Y氏、S氏、T氏という実に9名の一大視察団とともに展開する事となった、現地でお付き合いいただいた皆さん、本当にありがとうございました。

HARUNA

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