■満開から桜吹雪へ
今週撮影した京都の桜花紀行。その前に事務的報告、10日21時頃、アクセス解析によればWeblog北大路機関は40万アクセスを突破しました。40万アクセスということで、特別企画を計画していますのでお楽しみに。
4月11日まで行われていた清水寺夜間特別拝観。紅葉の季節とともに、この桜花の時期の特別拝観は、夜景の絶景を撮影することができる絶好の機会。今年もカメラと三脚を手に多くの写真ファンや観光客が夜の清水寺を訪れた。小生は、ポケットサイズのミニ三脚(10㌢くらい)とデジタル一眼を手に、やや撮影は難渋したものの、収めるべく展開した。
清水寺は枝垂桜や八重桜が見頃。撮影には大型三脚があると非常に便利なのだが、邪魔になると言うことで係員さんにやんわり注意を受けることもある、この点、ミニ三脚というのは機動性に優れて、周囲に迷惑をかけないと言う点は理想的かもしれない。置く場所を工夫すれば意外と重宝する。
奥の院などでは三脚は基本的に禁止されているので用いないが、三脚を用いる時は基本的にISO100で撮影し、三脚を設置できない地形ではISO800に上げて広角で1/25から1/8程度で撮影する。清水寺のライトアップは光量がかなり大きいので、至近距離のものであれば写真のように撮影することが可能だ。
龍安寺石庭。場所は清水寺から大きく跳んで、きぬかけの路。石庭で有名な龍安寺には、石庭を越えてサクラの木がひとつ、観覧者の心を和ませる。撮影した日はあいにくの雨天であったが、石庭は方丈の屋根のもとで、こころゆくまで堪能することが出来る。
龍安寺は石庭が有名であるが、石庭だけではなく、広い池による回遊式庭園が有名である。実は、そこの桜並木も期待したのであるが、撮影に足を運んでみると、池の清掃のために殆どの水が抜かれていた。これはややザンネンと思いつつも、水位の低下した池も貴重、と考え直し、撮影を続けた次第。
イギリスのエリザベス女王が拝観を希望と他と言うことで知られる石庭は、派手さはないものの拝観を重ねると桜花、新緑、梅雨、猛暑、紅葉、落葉、積雪と四季の移ろい行く様子は、奥の深いものがある。広くは無い石庭を見下ろす、いつもの場所に陣取って、四季の一コマをカメラに収めた。
円山公園。場所は再び、清水寺の所在する東山に戻る。ここは八坂神社や知恩院からも程近く、加えて阪急河原町駅や京阪四条駅からも徒歩で距離が離れていない。円山公園は、この大きな枝垂桜が有名であるが、同時に花見(というか野外宴会)の名所でもある。多くの屋台が軒を連ねており、花見客が仮設店舗で幾度目かの乾杯の威勢を挙げる。
円山公園の枝垂桜。咲き始めの時期でも長時間露光で撮影すると露出調整で満開に見えなくも無いのだが、今回は正真正銘の満開である。この写真を撮影した際には実は雨が降り始めており、やや肩を高くしながら足早に八坂神社から河原町通りへと帰路についた。
清水寺から円山公園にいたる道程には、高台寺などの寺院があり、この参道にも多くのサクラが植えられており、例外なく美しいライトアップに満開の花々が身を燻らせている。降り始めた雨がアスファルトに染み込み、電飾を反射させる情景は、あたかも東山花灯路を思い出し、雨という負の要素と身に染み込む花冷えの寒さを少し忘れさせてくれるひと時だ。
HARUNA
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