北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

後継機はどうなるか!?混迷する陸上自衛隊次期回転翼機体系

2009-11-19 22:05:28 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆明野駐屯地祭の写真を整理して

 本日さきほど、ようやく明野駐屯地祭の写真をPCにいれることができました。本日はコネタです。

Img_0529  航空機関連といえば、航空自衛隊F-X選定の話題を思い浮かべる方が多いのでしょうが、AH-64Dの調達打ち切りに伴う富士重工との生産契約不履行の問題、250機程度の導入が求められつつ早期調達終了が決定したOH-1、そしてなかなか後継機が決定しないAH-1Sという問題、陸自の次期航空機は前途多難な状況。

Img_0076  多用途ヘリコプターとしても、UH-1Jの一括調達で遠からず生産終了が見込まれるようになる一方で、UH-60JAはなかなか数が揃わず、UH-1YのようにUH-1Jを更に改修するのか、NH-90やCH-101、はたまたS-92かAW-139のような異なる新型機の導入を求めるのか、大きな課題である。

Img_0288  回転翼機は、陸上自衛隊のほか、海上自衛隊が哨戒ヘリコプター、掃海輸送ヘリコプター、練習ヘリコプター、そして航空自衛隊とともに救難ヘリコプターを運用しており、加えて、富士重工、川崎重工、三菱重工が生産を担当している。この点を、かなり広い視野から見てゆく必要があるように感じる次第。

Img_0517  一方、観測ヘリコプター、対戦車ヘリコプター、多用途ヘリコプター、輸送ヘリコプターと各々の機体を整備し、かつ後継機を選定しなくてはならない中で、輸送ヘリコプターのCH-47JAは能力向上により現行のCH-47Jの後継として整備してゆく見通しが立っている以外、前途多難な状況が続いているのだなあ、という印象を持った次第。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (22)
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