◆名鉄7100形、形式消滅へ
本日、パノラマカーの忘れ形見というべき名鉄7100形が、その長い定期運行の歴史に終止符を打ちました。
7100形は、1975年の7000形パノラマカー最終増備編成の六両から、一編成が四両編成化された際に、編成から除かれた中間車へ、1984年、6000形に準じた運転台を設置したことで誕生した編成で、したがって7100形は、この二両一編成のみ、この二両が廃止されれば自動的に形式消滅となる珍しい編成の車両だ。
先週末から今週にかけての三連休、間もなく定期運行が終了する7100形を撮影するべく三河線に向かった。三河線は、本線の知立を中心に、山側の豊田市と海側の碧南を結ぶ路線で、それぞれ、山線、海線という愛称で知られる。7100は、海線によく運行されているとのことで、まずJRの東海道本線を刈谷へ向かった。
7100形は、まったく見た目は異なるものの、もともと7000形パノラマカーの中間車であることなのだし、車内は、一般車用パノラマカーの車内そのもの、転換式クロスシートはワンマン運転用に若干変更はなされているものの、座り心地は一緒、幅広い窓際も同じ。今は無きパノラマカーの忘れ形見というべき車両だ。
7100形は、その昔、名古屋本線の増結用にラッシュ時は活躍し、その後は津島線、犬山線、竹鼻線、西尾線などの輸送に充当され、ラッシュ時は再び本線急行へ、パノラマカーと連結されていた、普通にどこででも見ることができたのだけれども、数年前から三河線の専用運行となっている。
7100形は、本日の運行を以て定期運航から離れるが、おそらく、さよなら運転まで、団体臨時運行などに充当されるのだろう。7100形が活躍した時代は、7000形、7500形、1000形と展望車全盛、路線も本数も充実しているのだが、その後廃線となった路線も多く、中部国際空港依存の運行体系となり、今日に至る。
HARUNA
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