■機械化大隊と戦闘工兵中隊
戦闘工兵装備を方面隊から装甲機動旅団へ集約する、という構図、しかしもともとは師団施設へ配備する戦闘工兵装備が不足するという背景に基づくものでした。
このため、92式地雷原処理車と75式装甲ドーザが不足し、師団施設大隊や旅団施設隊に装備されるべき戦闘工兵装備を方面隊施設部隊へ集約するという苦肉の策を必要とする状況が生じてしまい、前述した第一線部隊の施設部隊へ方面施設部隊の支援が不可欠という状況を創出する一因となったともいえるでしょう。すると、打開策と云いますか代案は、この種の装備の調達を増強する他、ない。
ただ、航空機動旅団と装甲機動旅団にあって、航空機動旅団は苦衷軌道により障害を超越する能力を持ちますので、装甲機動旅団へ方面施設部隊の戦闘工兵装備を集約することである程度、不足と第一線配備の問題は解決できるでしょう、故に戦闘工兵装備を装甲機動旅団に集約するという選択肢が初めて現実味を帯びるわけです、もっとも、質的向上は必要ですが。
一方で装甲機動旅団では連隊戦闘団へ一個中隊の戦闘工兵部隊を派出し、機動打撃部隊へ密接な工兵機能を付与し衝力維持へ寄与させるとの視点から3個中隊と器材隊という非常に大型の施設大隊案を提示しました。装甲機動旅団の連隊戦闘団主力は戦車中隊と2個装甲戦闘車中隊を基幹とする機械化大隊と軽装甲機動車主体の騎兵中隊に近い機動部隊、そして特科大隊等を編成案に提示しましたが、機械化大隊には施設中隊が付属する、という編成案となります。
基幹装備については、施設作業車と装甲ドーザに地雷原処理車だけが戦闘工兵装備ではありません、普通科と共に前進し第一線陣地の構築、障害構築による主陣地と前地戦闘の主導権掌握支援、敵特火点破壊等、含まれます、装甲機動旅団は普通科連隊に2個中隊分の装甲戦闘車か遠隔操作式銃搭装備の暫定装甲車を装備すべきとしていますので、これに少なくとも不整地突破能力と防御力で随伴できる車両が必要です。
施設戦闘車として、装甲戦闘車から砲塔を取り除き人員と施設機材輸送に特化し補助的に排土板か地雷処理ローラーを装着し障害除去支援に充てる案、施設機動車として旧式化する戦車車体を砲塔撤去軽量化により懸架装置負担軽減の上、排土板と器材運搬施設隊員を乗車させ上部から乗降させる方式、96式装備車輪装甲車の派生型として、排土板などは簡易型として運用する現行方式等が考えられるでしょう。
中隊編成は、障害破壊小隊に92式地雷処理車班と施設作業車班、戦闘施設小隊を2個配置し各小隊に施設戦闘車乃至施設機動車を装備させる、可能であれば中隊本部に戦車橋を装備できればいいのですが、20両強と数が限られている為、地皺へは施設用粗朶束等を施設戦闘車乃至施設機動車に搭載し運用する代案等が考えられるところです。これらの装備により、装甲機動旅団連隊戦闘団は攻撃衝力を維持し戦果拡張が可能となります。
北大路機関:はるな くらま
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
戦闘工兵装備を方面隊から装甲機動旅団へ集約する、という構図、しかしもともとは師団施設へ配備する戦闘工兵装備が不足するという背景に基づくものでした。
このため、92式地雷原処理車と75式装甲ドーザが不足し、師団施設大隊や旅団施設隊に装備されるべき戦闘工兵装備を方面隊施設部隊へ集約するという苦肉の策を必要とする状況が生じてしまい、前述した第一線部隊の施設部隊へ方面施設部隊の支援が不可欠という状況を創出する一因となったともいえるでしょう。すると、打開策と云いますか代案は、この種の装備の調達を増強する他、ない。
ただ、航空機動旅団と装甲機動旅団にあって、航空機動旅団は苦衷軌道により障害を超越する能力を持ちますので、装甲機動旅団へ方面施設部隊の戦闘工兵装備を集約することである程度、不足と第一線配備の問題は解決できるでしょう、故に戦闘工兵装備を装甲機動旅団に集約するという選択肢が初めて現実味を帯びるわけです、もっとも、質的向上は必要ですが。
一方で装甲機動旅団では連隊戦闘団へ一個中隊の戦闘工兵部隊を派出し、機動打撃部隊へ密接な工兵機能を付与し衝力維持へ寄与させるとの視点から3個中隊と器材隊という非常に大型の施設大隊案を提示しました。装甲機動旅団の連隊戦闘団主力は戦車中隊と2個装甲戦闘車中隊を基幹とする機械化大隊と軽装甲機動車主体の騎兵中隊に近い機動部隊、そして特科大隊等を編成案に提示しましたが、機械化大隊には施設中隊が付属する、という編成案となります。
基幹装備については、施設作業車と装甲ドーザに地雷原処理車だけが戦闘工兵装備ではありません、普通科と共に前進し第一線陣地の構築、障害構築による主陣地と前地戦闘の主導権掌握支援、敵特火点破壊等、含まれます、装甲機動旅団は普通科連隊に2個中隊分の装甲戦闘車か遠隔操作式銃搭装備の暫定装甲車を装備すべきとしていますので、これに少なくとも不整地突破能力と防御力で随伴できる車両が必要です。
施設戦闘車として、装甲戦闘車から砲塔を取り除き人員と施設機材輸送に特化し補助的に排土板か地雷処理ローラーを装着し障害除去支援に充てる案、施設機動車として旧式化する戦車車体を砲塔撤去軽量化により懸架装置負担軽減の上、排土板と器材運搬施設隊員を乗車させ上部から乗降させる方式、96式装備車輪装甲車の派生型として、排土板などは簡易型として運用する現行方式等が考えられるでしょう。
中隊編成は、障害破壊小隊に92式地雷処理車班と施設作業車班、戦闘施設小隊を2個配置し各小隊に施設戦闘車乃至施設機動車を装備させる、可能であれば中隊本部に戦車橋を装備できればいいのですが、20両強と数が限られている為、地皺へは施設用粗朶束等を施設戦闘車乃至施設機動車に搭載し運用する代案等が考えられるところです。これらの装備により、装甲機動旅団連隊戦闘団は攻撃衝力を維持し戦果拡張が可能となります。
北大路機関:はるな くらま
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