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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和三年度六月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2021.06.26-2021.06.27)

2021-06-25 20:18:25 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 今週末も行事は行われません。そこで例年であればそろそろ美保基地航空祭の季節ですので最早懐かしい美保航空祭の写真とともに最新の情報を。

 今週末も自衛隊関連行事は行われません、一応事前予約制の艦艇広報などは募集対象者を念頭に細々と行われているのですが、なにしろ2mの社会的距離を確保する事も容易ではない実状がありますので、どうにかして感染拡大を抑える、そしてワクチン接種率を高め集団免疫を構成するほかありませんが、どちらにしてもこれは一朝一夕には実現しません。

 東京都では本日新たに562名の感染が確認されました。緊急事態宣言が沖縄県をのぞき全国で解除されています。そしてまん延防止等重点措置に一部が切り替えられていますが、実際のところ日本国内でのワクチン接種状況をみますと、安心できる状況とは全くなっていないように思えるのですが、もう少しリスクの根本、人流を抑えられない物でしょうか。

 デルタ株、COVID-19変異株デルタの感染力について、社会的距離を2.5m採ることで30分間会話した場合のリスクを5%以下に抑えることが出来る、これはスーパーコンピューター富岳を用いた飛沫拡散リスク計算についてNHKが2021年6月23日2318時に報道したリスク管理の指針です。この5%以下のリスクをどう考えるか難しいですが、指針の一つ。

 日本人は自然免疫が云々という都市伝説はもう止めにしましょう、日本で感染を抑えているのは感染者すが少ないためです。欧州の感染者数は人口の15%、これでは路上に飛んだ飛沫が消滅する前に舞い上がり吸い込み感染する、対して日本は人口比で0.6%、これならば雑踏を避ければ回避出来得る。七人に一人感染と二百人に一人の感染とはそういうこと。

 陽性十ヶ月目の陰性で退院。AFP通信ロンドン発2021年6月25日1013時報道によれば、イギリスのイングランド西部ブリストル在住72歳男性が感染から幾度か重篤と回復を繰り返しなかなかウィルス反応が陰性とならなかったが43回目のPCR検査で遂に陰性となった報道がありました。半分冗談で半年寝ていれば治るといわれましたが、そう甘くない。

 ブレインフォグ、脳の霧。これはCOVID-19後遺症の一つとしてあげられていまして、血栓が生じているか全身同時炎症というサイトカインシンドロームによる脳損傷なのか、原因は現在確たる結論はだされていませんが、思考がまとまらない、脳に霧がかかったような後遺症が確認されている、こう日本経済新聞2021年4月23日付記事などが報じている。

 脳の霧はCOVID-19に限らず脳神経の症状として所謂コロナ前の時代より確認は為されているのですが、原因が不明であるだけに治療方法も確立していません。そして思考がまとまらない、頻繁な物忘れ、論理を組み立てられない、会話の前の内容を忘れ意見交換が出来ない、即ち日常生活さえ成り立たなくなるという後遺症が、全員ではないが報告される。

 特効薬はありません。関節リウマチ治療薬アクテムラがアメリカFDA食品医薬品局で緊急認可された、抗マラリア薬ヒドロクロロキシンが効果的だ、こうした報道を見ますと一見して治療薬が完成したのだと誤解しますが、報道が示す当局発表や論文を丹念に見ますと、投与した患者群の致死率と非投与患者群の致死率に若干の違いがある、程度のものを含む。

 抗マラリア薬メフロキン、抗マラリア薬ヒドロクロロキシン、関節リウマチ治療薬アクテムラ、効果があるとか重症化を防ぐという論文や報道がありますと、その後の検証作業が、なにしろ世界中で患者は多い、行われますが現在のところ芳しい成果はありません。なにか1945年8月の広島で原爆治療に新薬“虹波”軟膏が画期的と報じられた歴史を思い出す。

 感染を抑えて、この遅滞戦術とともにワクチン接種を進め、集団免疫を構成するほかありません。逆に感染拡大をワクチンで抑える事は別の危険を引き起こします、それはコロナウィルスはウィルスであり、細菌感染症ではない為です。実際のところ細菌とウィルスを混同する方が多く、コロナ菌という表現を見るたびに、理科教育の重要性を痛感しますが。

 デルタ株に代表される変異株は、ウィルスが単体生物ではなく核酸が人体などの細胞に入り込んで初めて増殖を始める過程でウィルスが変異するのですから、ワクチン接種を進めていてもその最中に感染が続けば、ワクチンにより構成される免疫を阻害する変異株だけが生き残り、感染を広める。ウィルスの自然淘汰と更なる感染の広がり、当たり前の話だ。

 肝練りとして戦国時代に薩摩藩士は囲炉裏端に火縄銃をわざと暴発させるよう仕組み囲むように酒宴を開き胆力を高めたという。長州藩士はフグを肝共々ブツ切りで鍋にして度胸試ししたという。コロナ軽視というものはこうした過去の風習を視ているようで、改めて、その外出、本当に必要火急ですか、不要不急ではないのですか、と考えて欲しいですね。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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