榛名さんの総監部グルメ日誌
梅雨というのは気がめいるものだけれどももう七月になったということですね。

鱧だ鱧、そう七月といえば祇園祭、祇園祭といえば鱧の季節、鱧を食べたい。旬というものを大切にしたいところで、なにより長い自粛期間が終わり、いやその結果油断したことで沖縄県では医療機関が終わりそうという事態とはなっているのですが。

熱い、というか暑いという単語を熱いと表現するのは変に思われるかもしれないけれども、来てくれれば分かる。去年までは新京極は涼しかった、アーケード街で店の軒先の冷房が漏れてくるから、しかしそれも去年まで、此処まで人が多くなると、もうそれは、ねえ。

祇園祭なのか鱧なのかはまあ議論の余地はあるでしょう、けれどもどんな天麩羅屋さんの揚げたての鱧でもテイクアウトで持ち帰るとそのころにはさめてしまっている、あつあつの、そんなものはいままでCOVID-19の季節には道ばたでしか味わえなかった。

スタンドさん。京都といえばこの有名店でさんざんテレビで紹介されている割には土日でもまだ隙間はある、そこに入り込んでまずはビールを注文します。ふうっと一息つく、スタンドさんは新京極の阪急河原町地下いりぐちの直ぐのあたりにあり、近い。

ビールがしみてゆくようだけれども、そう、鱧の季節は異常な熱さ、暑いではなく熱い京都の湿気と蒸気がむしむして最近はミストまで撒いてサウナのローリュのように湿気を強めている、一呼吸ごとに息苦しく不快感が募り一度汗にまみれた服は乾かない。

鴨のロースが冷たくて助かる。こういうのをちびりちびりと口に含み、そしてビールをあおる、この一連の流れで汗が引くのをまつ。鱧と鴨、HAMOとKAMO,なるほど一文字違いだけれどもまずは直ぐに出てくるオードブルというか肴と、そしてビールで迎え撃つ。

外国人観光客もよくぞまあ、この鍋のそこのような猛暑の京都にやって来るものだ、けれども比較的涼しい鞍馬や大原や嵯峨野には行かないのだから、サウナ好きなのか蒸し暑い日本の京都をこそ楽しんでいるのか、そうはみえないがよくやるなあ、と思うところ。

天麩羅の鱧、鱧の天麩羅がやってきた、ここからは熱々なのでビールと冷房で体を慣らしておかなければなりません。そして、未だ熱いうちに、不思議なのはこれほど熱い京都でも天麩羅の熱々は早いうちに冷めてしまうのだ、時間との競争でこう、鱧をいただく。

旬なのだから、鱧よりもおいしい魚はいろいろあるのに、といわれるかもしれないけれども、京都ときたら鱧と祇園祭の季節が今なのだ。白身の、そして有名な骨切りをした触感よりは淡泊な味わいのほうが印象的で、どんな味かと聞かれれば鱧としかいえない。

地酒がこういうときはあうのだね。桝で冷や酒が運ばれてくる、からこれをこぼさないよう滴りの雫にきをつけながら、すすいと吸うと口の中に清酒の甘みがふわっと広がり、そしてその折角の夏の冷涼感のさなかに熱々の天麩羅を頬張って噛みしめてあじわう。

塩味だけで天麩羅、というのは熱々故の食感なのでしょうかねえ、タレだレモンだ出汁だマヨネーズだ、というのは少し端のほうにおいておいて、塩味だけで鱧をいただき、そして清酒をすする。最近はスパークリング清酒なんてものもあるので油断できないのだ。

ビーフカツを、揚げ物多すぎだろうといわれても、健康診断まで節制してがんばったとか、人間はたまには食べたいものをしっかりと満足感を感じるまでいただかなければ結局はストレスでやられてしまう、ストレスという言葉がない時代が日本人大変だったなあ。

美味しい揚げ物続きでおもうのだけれども、カメラのホワイトバランスはこれであっているのだろうか、美味しいものを食べているときにはそれほど気にならないことだが後で見返すとちょっとなあ、と思うときがある、なんてことを逆に食べているときに思い出す。

スタンド、それは有名店なのだけれども気取りすぎていない、明瞭会計は特徴的な伝票に現れ、変な話定食屋さんとしてみても美味しいし案外やすい、そして京都といえば、お酒好きには一杯お昼から迎えてくれるお店に、ここを思い出す人も多いという名所なのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
梅雨というのは気がめいるものだけれどももう七月になったということですね。

鱧だ鱧、そう七月といえば祇園祭、祇園祭といえば鱧の季節、鱧を食べたい。旬というものを大切にしたいところで、なにより長い自粛期間が終わり、いやその結果油断したことで沖縄県では医療機関が終わりそうという事態とはなっているのですが。

熱い、というか暑いという単語を熱いと表現するのは変に思われるかもしれないけれども、来てくれれば分かる。去年までは新京極は涼しかった、アーケード街で店の軒先の冷房が漏れてくるから、しかしそれも去年まで、此処まで人が多くなると、もうそれは、ねえ。

祇園祭なのか鱧なのかはまあ議論の余地はあるでしょう、けれどもどんな天麩羅屋さんの揚げたての鱧でもテイクアウトで持ち帰るとそのころにはさめてしまっている、あつあつの、そんなものはいままでCOVID-19の季節には道ばたでしか味わえなかった。

スタンドさん。京都といえばこの有名店でさんざんテレビで紹介されている割には土日でもまだ隙間はある、そこに入り込んでまずはビールを注文します。ふうっと一息つく、スタンドさんは新京極の阪急河原町地下いりぐちの直ぐのあたりにあり、近い。

ビールがしみてゆくようだけれども、そう、鱧の季節は異常な熱さ、暑いではなく熱い京都の湿気と蒸気がむしむして最近はミストまで撒いてサウナのローリュのように湿気を強めている、一呼吸ごとに息苦しく不快感が募り一度汗にまみれた服は乾かない。

鴨のロースが冷たくて助かる。こういうのをちびりちびりと口に含み、そしてビールをあおる、この一連の流れで汗が引くのをまつ。鱧と鴨、HAMOとKAMO,なるほど一文字違いだけれどもまずは直ぐに出てくるオードブルというか肴と、そしてビールで迎え撃つ。

外国人観光客もよくぞまあ、この鍋のそこのような猛暑の京都にやって来るものだ、けれども比較的涼しい鞍馬や大原や嵯峨野には行かないのだから、サウナ好きなのか蒸し暑い日本の京都をこそ楽しんでいるのか、そうはみえないがよくやるなあ、と思うところ。

天麩羅の鱧、鱧の天麩羅がやってきた、ここからは熱々なのでビールと冷房で体を慣らしておかなければなりません。そして、未だ熱いうちに、不思議なのはこれほど熱い京都でも天麩羅の熱々は早いうちに冷めてしまうのだ、時間との競争でこう、鱧をいただく。

旬なのだから、鱧よりもおいしい魚はいろいろあるのに、といわれるかもしれないけれども、京都ときたら鱧と祇園祭の季節が今なのだ。白身の、そして有名な骨切りをした触感よりは淡泊な味わいのほうが印象的で、どんな味かと聞かれれば鱧としかいえない。

地酒がこういうときはあうのだね。桝で冷や酒が運ばれてくる、からこれをこぼさないよう滴りの雫にきをつけながら、すすいと吸うと口の中に清酒の甘みがふわっと広がり、そしてその折角の夏の冷涼感のさなかに熱々の天麩羅を頬張って噛みしめてあじわう。

塩味だけで天麩羅、というのは熱々故の食感なのでしょうかねえ、タレだレモンだ出汁だマヨネーズだ、というのは少し端のほうにおいておいて、塩味だけで鱧をいただき、そして清酒をすする。最近はスパークリング清酒なんてものもあるので油断できないのだ。

ビーフカツを、揚げ物多すぎだろうといわれても、健康診断まで節制してがんばったとか、人間はたまには食べたいものをしっかりと満足感を感じるまでいただかなければ結局はストレスでやられてしまう、ストレスという言葉がない時代が日本人大変だったなあ。

美味しい揚げ物続きでおもうのだけれども、カメラのホワイトバランスはこれであっているのだろうか、美味しいものを食べているときにはそれほど気にならないことだが後で見返すとちょっとなあ、と思うときがある、なんてことを逆に食べているときに思い出す。

スタンド、それは有名店なのだけれども気取りすぎていない、明瞭会計は特徴的な伝票に現れ、変な話定食屋さんとしてみても美味しいし案外やすい、そして京都といえば、お酒好きには一杯お昼から迎えてくれるお店に、ここを思い出す人も多いという名所なのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)