■練習艦隊江田島出航!
練習艦隊が江田島を昨日出航しました、艦隊規模は例年より縮小されていますけれども堂々の艦隊出航その様子をG3XカメラのSDカード撮って出しにて速報でお伝えしましょう。
2023年3月11日、海上自衛隊練習艦隊が江田島を出航しました。毎年の練習艦隊出航、ただこの数年間はその日程がぎりぎり、特に前日に発表されることがおおく、準備に時間がないというのが難点でもある、日程を組んだり、場合によって一泊する必要もあります。
練習艦隊出航は、しかし一般公開されている行事ではなくあくまで部内行事、その先の近海練習航海にはその目的の一つに海上自衛隊の現状を理解、といういわば後方目的が含まれて入るのですが、出向についてはその限りではないのですね。故に文句は言えませんが。
一般幹部候補生課程及び飛行幹部候補生課程の卒業式、江田島の海上自衛隊幹部候補生学校において幹部候補生課程を修了した新任幹部が練習航海を通じて海上自衛官としての素養を身につける、いわば机上の課程から実務へと転換昇華させるのが航海の目的という。
卒業式について、海上自衛隊発表では卒業式が1000時から1145時まで、卒業生見送りは1340時から1420時まで、とのことでした。すると、1145時から1340時までは、となりますが、要するに今年の卒業生は、祝賀会食が設定されている、ということになります。
祝賀会食、大切な節目です。しかしCOVID-19の影響でなんともならなかった、感染者が出てしまっては練習航海そのものが中止となるためです、だから2020年からしばらく、艦隊出航が午前中ということさえあった、あれは新任三尉さんたち、かわいそうだった。
G3Xというカメラ、今回紹介する写真はコンパクトデジタルカメラG3Xにて撮影したものなのですが、この機材はコンパクトという割には若干大きく、そして望遠性能をかなり重視し、デジタルズームを併用した場合は2400mmにも達するのです、それでみえるのは。
江田島基地で、候補生が交通船に向けて走っている様子までG3Xですと2400㎜の威力といいますか、見えてしまうのですが祝賀会食抜きに走っている様子は、見えてしまいますと、時勢がらとはいえ、ちょっとなあ、と思ったものです、そこが漸く式典正常化という。
第73期一般幹部候補生課程学生170名と第75期飛行幹部候補生課程学生40名、今年度の練習航海はこの修了者を対象として執り行います。ただ、参加艦艇が練習艦かしま、練習艦はたかぜ、そして飛行幹部候補生は護衛艦きりさめ。全3隻とは非常に寂しい。
3機、もう一つ寂しいのは祝賀飛行で3機しか来なかった、三機編隊ではなくSH-60K哨戒ヘリコプターが1機とTC-90練習機が1機にP-1哨戒機が1機という、これで3機、ほんの数年前まではP-3C哨戒機の3機編隊やSH-60も三機編隊、練習機も編隊を組んだ。
二十とは言わないまでも二けたの航空機が飛来していましたから、これはもう激減といっていいものではないでしょうか。ブルーインパルス呼べ、とはいわないのですが将来の海上防衛を担う新任三尉の門出です、それに小月航空基地や岩国航空基地はお隣山口県だ。
コブラゴールド演習に自衛隊も参加しているのですが、しかし祝賀飛行の編隊飛行に差し障るような大規模演習を実施しているわけではありませんし、式典が土曜日ということでしたから飛行させると代休取得が大変なのかもしれませんが、それでも卒業式だぞ。
3.11東日本大震災慰霊の日、この艦隊出航は3.11、なかなか忘れることのできない震災慰霊の日でしたので、ミッシングmanフォーメーションフライト、編隊の一機が急上昇して弔意を示す飛行でも行うのか、と思ったのですが、そもそも編隊を組まないのではできません。
周辺情勢の影響というものは確かにあるのでしょうけれども、数年前までは近海練習航海3隻と外洋練習航海2隻、その前には近海練習航海4隻という年度もありました。すると出航は護衛隊群規模に近い大規模なものとなり、単縦陣の迫力があったのですけれども。
単縦陣の迫力、こう安易な表現をしましたけれども、例えば外洋練習航海、新しいパソコンがこの言葉をまだ覚えないので“概要練習航海”と変換し続ける、この航海では一隻の単体だけか、二隻で一応“隊”を組めるのかで接遇の対応や親善訓練の意味が大分違う。
軍国主義的な発想だ、とわたしの視点に反論を持たれるかもしれませんが、結局世界第二位の経済大国であり一位さえ狙えうる成長率を持った日本という構図は最早ありません、実感として日本が中国やアメリカのGDPを上回る成長図を描ける方はいないでしょう。
札束で相手の横面を叩くことで平和を強要する国力、防衛力とは万一に備える程度の国力、残念ながらこうした概念は現代では通用せず、日本は防衛力を各国との協調と平時における予防外交というもので、平和は努力があって初めて維持できる時代となっています。
練習航海であっても各国との信頼醸成に繋がります、特に艦隊は国威発揚なんて言う甘いものではなく、その国の領土の延長、有する意義は非常に大きいのです。そして呉基地や舞鶴基地を見慣れている方は別として、世界の方々には日本の護衛艦を見る機会は少ない。
一般幹部候補生課程部内課程修了者外洋練習航海、練習艦隊はもう一つ世界を回っています、こちらは練習艦しまかぜ、護衛艦あさぎり、2隻が参加していまして、この部隊を同時に出航していたならば艦隊出航は最低限5隻にはなっていたのだなあ、とも思うのです。
部内課程修了者と修了式典の日程が違う、といわれればそれまでなのですけれども、変な話、部内課程修了者を概要練習航海へ予定通り出航させ、飛行幹部候補生課程修了者概要練習航海部隊出航までに帰国し、そのまま前半の外洋練習航海に参加する選択肢もあるのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
練習艦隊が江田島を昨日出航しました、艦隊規模は例年より縮小されていますけれども堂々の艦隊出航その様子をG3XカメラのSDカード撮って出しにて速報でお伝えしましょう。
2023年3月11日、海上自衛隊練習艦隊が江田島を出航しました。毎年の練習艦隊出航、ただこの数年間はその日程がぎりぎり、特に前日に発表されることがおおく、準備に時間がないというのが難点でもある、日程を組んだり、場合によって一泊する必要もあります。
練習艦隊出航は、しかし一般公開されている行事ではなくあくまで部内行事、その先の近海練習航海にはその目的の一つに海上自衛隊の現状を理解、といういわば後方目的が含まれて入るのですが、出向についてはその限りではないのですね。故に文句は言えませんが。
一般幹部候補生課程及び飛行幹部候補生課程の卒業式、江田島の海上自衛隊幹部候補生学校において幹部候補生課程を修了した新任幹部が練習航海を通じて海上自衛官としての素養を身につける、いわば机上の課程から実務へと転換昇華させるのが航海の目的という。
卒業式について、海上自衛隊発表では卒業式が1000時から1145時まで、卒業生見送りは1340時から1420時まで、とのことでした。すると、1145時から1340時までは、となりますが、要するに今年の卒業生は、祝賀会食が設定されている、ということになります。
祝賀会食、大切な節目です。しかしCOVID-19の影響でなんともならなかった、感染者が出てしまっては練習航海そのものが中止となるためです、だから2020年からしばらく、艦隊出航が午前中ということさえあった、あれは新任三尉さんたち、かわいそうだった。
G3Xというカメラ、今回紹介する写真はコンパクトデジタルカメラG3Xにて撮影したものなのですが、この機材はコンパクトという割には若干大きく、そして望遠性能をかなり重視し、デジタルズームを併用した場合は2400mmにも達するのです、それでみえるのは。
江田島基地で、候補生が交通船に向けて走っている様子までG3Xですと2400㎜の威力といいますか、見えてしまうのですが祝賀会食抜きに走っている様子は、見えてしまいますと、時勢がらとはいえ、ちょっとなあ、と思ったものです、そこが漸く式典正常化という。
第73期一般幹部候補生課程学生170名と第75期飛行幹部候補生課程学生40名、今年度の練習航海はこの修了者を対象として執り行います。ただ、参加艦艇が練習艦かしま、練習艦はたかぜ、そして飛行幹部候補生は護衛艦きりさめ。全3隻とは非常に寂しい。
3機、もう一つ寂しいのは祝賀飛行で3機しか来なかった、三機編隊ではなくSH-60K哨戒ヘリコプターが1機とTC-90練習機が1機にP-1哨戒機が1機という、これで3機、ほんの数年前まではP-3C哨戒機の3機編隊やSH-60も三機編隊、練習機も編隊を組んだ。
二十とは言わないまでも二けたの航空機が飛来していましたから、これはもう激減といっていいものではないでしょうか。ブルーインパルス呼べ、とはいわないのですが将来の海上防衛を担う新任三尉の門出です、それに小月航空基地や岩国航空基地はお隣山口県だ。
コブラゴールド演習に自衛隊も参加しているのですが、しかし祝賀飛行の編隊飛行に差し障るような大規模演習を実施しているわけではありませんし、式典が土曜日ということでしたから飛行させると代休取得が大変なのかもしれませんが、それでも卒業式だぞ。
3.11東日本大震災慰霊の日、この艦隊出航は3.11、なかなか忘れることのできない震災慰霊の日でしたので、ミッシングmanフォーメーションフライト、編隊の一機が急上昇して弔意を示す飛行でも行うのか、と思ったのですが、そもそも編隊を組まないのではできません。
周辺情勢の影響というものは確かにあるのでしょうけれども、数年前までは近海練習航海3隻と外洋練習航海2隻、その前には近海練習航海4隻という年度もありました。すると出航は護衛隊群規模に近い大規模なものとなり、単縦陣の迫力があったのですけれども。
単縦陣の迫力、こう安易な表現をしましたけれども、例えば外洋練習航海、新しいパソコンがこの言葉をまだ覚えないので“概要練習航海”と変換し続ける、この航海では一隻の単体だけか、二隻で一応“隊”を組めるのかで接遇の対応や親善訓練の意味が大分違う。
軍国主義的な発想だ、とわたしの視点に反論を持たれるかもしれませんが、結局世界第二位の経済大国であり一位さえ狙えうる成長率を持った日本という構図は最早ありません、実感として日本が中国やアメリカのGDPを上回る成長図を描ける方はいないでしょう。
札束で相手の横面を叩くことで平和を強要する国力、防衛力とは万一に備える程度の国力、残念ながらこうした概念は現代では通用せず、日本は防衛力を各国との協調と平時における予防外交というもので、平和は努力があって初めて維持できる時代となっています。
練習航海であっても各国との信頼醸成に繋がります、特に艦隊は国威発揚なんて言う甘いものではなく、その国の領土の延長、有する意義は非常に大きいのです。そして呉基地や舞鶴基地を見慣れている方は別として、世界の方々には日本の護衛艦を見る機会は少ない。
一般幹部候補生課程部内課程修了者外洋練習航海、練習艦隊はもう一つ世界を回っています、こちらは練習艦しまかぜ、護衛艦あさぎり、2隻が参加していまして、この部隊を同時に出航していたならば艦隊出航は最低限5隻にはなっていたのだなあ、とも思うのです。
部内課程修了者と修了式典の日程が違う、といわれればそれまでなのですけれども、変な話、部内課程修了者を概要練習航海へ予定通り出航させ、飛行幹部候補生課程修了者概要練習航海部隊出航までに帰国し、そのまま前半の外洋練習航海に参加する選択肢もあるのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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