北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【M-5撮影特報】岐阜基地日常風景,飛行開発実験団銀色のC-1FTBフライトテストベットの発着(2024-09-11)

2025-01-09 20:09:09 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■C-1FTB撮影
 熱い日がまだまだ続く頃合いに夏雲にさそわれ岐阜基地へ行って参りました。

 C-1FTBが岐阜基地へ着陸します。銀色の機体、現在のC-1輸送機は、とはいっても残るのは先日1機退役しましたので残り2機、減っていますが迷彩塗装となっています、が、これ迷彩が採用されるのは運用開始から少し後でして、これが原型塗装といえる。

 FTB,フライトテストベット、様々な装備品の評価試験をおこなうための航空機で、これまで急に三発機になったりした、それはP-1哨戒機用のエンジン評価試験を行うための臨時のものでしたが。機首のピトー管が伸びたり縮んだり取り外されたり。

 飛行開発実験団に配備されていますFTB,岐阜基地では、F-4ファントムが2021年に退役してしまいましたので、今いちばん注目度を集めている航空機、といえるのかもしれません。銀色で遠目にもああ、FTBだ、とわかるのがご愛敬、というところなのかもしれない。

 C-1FTB、タッチアンドゴーを繰り返してくれました。ここは空の公園かかみがはら、近傍の小学校が卒業式のころに植林をしまして、記念植樹もどれもものすごい木々と育っているのですが、視界が遮られ、X-2実験機のころはまだそれほど高くも無かったのだが。

 C-1FTB、1970年に初飛行したのがこのC-1FTBの前の名前であるXC-1,場所も岐阜基地に隣接する川崎重工岐阜工場、岐阜の空を70年代の文字通りあたまから飛行しています。考えればオイルショック前からこの岐阜を見続けているという、なにか、すごいなあ。

 C-2輸送機が初号機、そのまま岐阜基地に配備されていまして、飛行開発実験団の顔のように運用されている。昨年の航空祭ではC-1FTBは定期整備で飛べませんでしたが、今年の航空祭ではC-1とC-2の並びが編隊で見られるのかな、とおもったりもするのだ。

 T-4練習機頭上を飛行する。岐阜基地、滑走路上を航過飛行しましたのちにさっと切り返して、そのまま滑走路へアプローチする、航空無線をエアバンドレシーバーで聞いていなくとも、もうすぐ何かが降りてくる、その機種は、ということを知らせてくれる。

 T-4は尾翼に何も描かれていない、となると、川崎重工の定期整備で入っているT-4ということですか。T-4練習機は、ここから20kmのところにある小牧基地にもF-15やF-2,前はF-4のも、定期整備の際に操縦士の送迎でさまざまな飛行隊のT-4が見れるのだが。

 もう一機T-4が。岐阜基地の飛行開発実験団にもT-4は配備されていて、いや先ほどのオーバーヘッドアプローチの機体はそれかとおもったのですが。T-4はF-15などに先行して天候偵察で上がることも多いものですから、今度こそ岐阜のT-4が帰ってきたかな。

 市松模様、垂直尾翼には市松模様の部隊マークが。なんのことはない、浜松基地第1航空団のT-4が訓練飛行で立ち寄ったもの。操縦士を養成する第1航空団のT-4練習機は岐阜基地で撮影していますとよくタッチアンドゴーへ立ち寄る様子を撮影できます。

 浜松のT-4、岐阜基地飛行開発実験団はかなりの機種の航空機をそろえていますが、飛行機の数でいうとそれほど多くは無い、だから上がっている機体の数は覚えられるのですが、全部降りているので、と油断してランチに行こうとすると、市松模様が来る。

 F-2戦闘機、岐阜基地らしい航空機はC-1FTBが撮影できましたからほぼほぼ満足していたのですが、輸送機と練習機だけ、というのはちょっと物足りないのも事実でして、ここで岐阜基地らしい試作機塗装、試験機塗装のF-2を撮影することができたのでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-第一線火力として必須となりつつある25mm/30mm機関砲

2025-01-09 07:00:33 | 先端軍事テクノロジー
■防衛情報-ウクライナ戦争
 今回は装備面について。

 30mm機関砲の重要性について。ロシアウクライナ戦争は来月で開戦3年を迎える事となりますが、この戦争を通じて自衛隊が大きな戦訓としなければならない点として、第一線火力として25mm乃至30mm機関砲の装備は最早必須となっているという状況です。自衛隊には偵察警戒車などに僅かしか装備されていない装備でもあるのですが。

 30mm機関砲は、BMP-2装甲戦闘車の主武装であるとともに、ウクライナ軍は軽装甲車にも搭載し第一線火力支援に重宝しています。この30mm機関砲は、一撃では戦車等を撃破する事はできませんが、複数個所から同時に使用することでロシア軍のT-80戦車等に対しても有効長出来を加えた事例が多数あります、無論、装甲車にも有効ですが。

 固定陣地への30mm機関砲攻撃、歩兵部隊の陣地には重機関銃などで武装している事例は多いものの、射撃陣地などへ30mm機関砲を射撃した場合、土嚢などで厳重に部押している場合でも簡単に破壊される事例があり、ウクライナ軍はこうした状況に対応するために、例えばランドクルーザーなどを転用した軽装甲車であっても30mmを積むもよう。

 JLTV統合軽量戦術車輛などで30mmRWS遠隔操作銃塔を搭載するものが増えていますが、日本としても、今後導入する軽装甲機動車の後継車両には12.7mm機銃では威力不足で、エリコン25mm機関砲程度は標準装備としなければ、機関砲が普通科部隊の標準的装備としなければ、撃ち負けるという実情を理解しなければなりません。

 機関砲は同時に無人機攻撃や航空攻撃に対しても一定程度有用です。30mmRWSについては10式戦車近代化改修に際して搭載するという情報もあるようですが、パトリアAMVやハーケイ軽装甲機動車などに標準装備しなければ、ロシアウクライナ戦争での重要な戦訓を無視したといわれても仕方が有りません。

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