■臨時情報-G7広島サミット
バイデン大統領が一時米国債務上限問題により来日が危ぶまれた際にはG7サミットの前途を憂慮しましたが、杞憂でした。
ゼレンスキーウクライナ大統領が、G7広島サミットへ出席するべく訪日します。驚きました、いや今回のG7サミットは前回の伊勢志摩サミットよりも遥かに厳しい警戒態勢が敷かれ、これは何かあるのではないかという声をお聞きしたのですが、当方は昨年の安倍元総理暗殺事件を受けての警備強化だろう、と踏んでいたのです。しかし、そうではなかった。
ゼレンスキー大統領は本日土曜日に日本へ到着し、日曜日に演説するという。戦時下の大統領訪日は過去に例がなく、この為に不測の事態が在ってはならないということでの警備強化といえるでしょう。核兵器廃絶や気候変動対策と金融危機という問題はありますが、ウクライナ戦争が拡大し核戦争となっては気候変動対策さえできない、サミットの主題だ。
■防衛装備供与の覚悟を
日本はウクライナ支援に武器を含まない事で中立を保とうとしていますが、肝心なロシアがこの日本の姿勢を中立と評価していない点は忘れるべきではない。
日本はそろそろ腹を決める時ではないか、具体的には一個中隊でも90式戦車を供与するとか、ウクライナ本土防空に一発でも必要なホーク地対空ミサイルなどの供与の決断です。90式戦車、まだ本州では第9戦車大隊や第10戦車大隊に第13戦車中隊と、ひとつ前の74式戦車は残っているところですが、北海道ではいよいよ90式戦車の退役が始りました。
90式戦車、ウクライナへ供与しても使うのは当面の間だけですので、用途廃止した車両を解体せず、整備した上でウクライナ軍へ引き渡せばよい、増強小隊の5両でも中隊所用の13両でも、自衛隊で用途廃止した車両は更に税金を掛けて解体します、それくらいならば、日本はロシアから中立国と見做されていないのですし、装備を供与して良いのではないか。
■単独声明“広島ビジョン”
核兵器国が核兵器を維持している背景には核抑止力の均衡というものもあり厳しい立場であることも多少留意すべきなのでしょうが。
核軍縮について、岸田総理大臣は単独声明“広島ビジョン”をまとめました。これは核兵器国を含めての合意形成が事実上不可能である点を踏まえてのものでしょう。ただ、“広島ビジョン”は単に核軍縮を題目的に掲げるのではなく、“不透明な核武装”を排して透明性を確保することにより、先ず核軍拡の停止を盛り込む、実利的な施策が含まれるという。
不透明な核武装、これは米ロに関しては保有核兵器が戦略兵器制限条約などにより明確化されていますし、イギリスはポラリス交換協定により弾頭の数が管理され、フランスも明示している、しかし中国は核弾頭数を200発以上と発表した後に明確な数字は伏せており、少なくとも1000発弱、数年内に大台を超えるとされています、この透明化ならば、G7の合意も得られるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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バイデン大統領が一時米国債務上限問題により来日が危ぶまれた際にはG7サミットの前途を憂慮しましたが、杞憂でした。
ゼレンスキーウクライナ大統領が、G7広島サミットへ出席するべく訪日します。驚きました、いや今回のG7サミットは前回の伊勢志摩サミットよりも遥かに厳しい警戒態勢が敷かれ、これは何かあるのではないかという声をお聞きしたのですが、当方は昨年の安倍元総理暗殺事件を受けての警備強化だろう、と踏んでいたのです。しかし、そうではなかった。
ゼレンスキー大統領は本日土曜日に日本へ到着し、日曜日に演説するという。戦時下の大統領訪日は過去に例がなく、この為に不測の事態が在ってはならないということでの警備強化といえるでしょう。核兵器廃絶や気候変動対策と金融危機という問題はありますが、ウクライナ戦争が拡大し核戦争となっては気候変動対策さえできない、サミットの主題だ。
■防衛装備供与の覚悟を
日本はウクライナ支援に武器を含まない事で中立を保とうとしていますが、肝心なロシアがこの日本の姿勢を中立と評価していない点は忘れるべきではない。
日本はそろそろ腹を決める時ではないか、具体的には一個中隊でも90式戦車を供与するとか、ウクライナ本土防空に一発でも必要なホーク地対空ミサイルなどの供与の決断です。90式戦車、まだ本州では第9戦車大隊や第10戦車大隊に第13戦車中隊と、ひとつ前の74式戦車は残っているところですが、北海道ではいよいよ90式戦車の退役が始りました。
90式戦車、ウクライナへ供与しても使うのは当面の間だけですので、用途廃止した車両を解体せず、整備した上でウクライナ軍へ引き渡せばよい、増強小隊の5両でも中隊所用の13両でも、自衛隊で用途廃止した車両は更に税金を掛けて解体します、それくらいならば、日本はロシアから中立国と見做されていないのですし、装備を供与して良いのではないか。
■単独声明“広島ビジョン”
核兵器国が核兵器を維持している背景には核抑止力の均衡というものもあり厳しい立場であることも多少留意すべきなのでしょうが。
核軍縮について、岸田総理大臣は単独声明“広島ビジョン”をまとめました。これは核兵器国を含めての合意形成が事実上不可能である点を踏まえてのものでしょう。ただ、“広島ビジョン”は単に核軍縮を題目的に掲げるのではなく、“不透明な核武装”を排して透明性を確保することにより、先ず核軍拡の停止を盛り込む、実利的な施策が含まれるという。
不透明な核武装、これは米ロに関しては保有核兵器が戦略兵器制限条約などにより明確化されていますし、イギリスはポラリス交換協定により弾頭の数が管理され、フランスも明示している、しかし中国は核弾頭数を200発以上と発表した後に明確な数字は伏せており、少なくとも1000発弱、数年内に大台を超えるとされています、この透明化ならば、G7の合意も得られるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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