北大路機関

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ロシア軍再構築の展望-危険な隣国再興とイラン弾道ミサイル供給と北朝鮮砲弾供給疑惑が生む先端兵器技術拡散

2022-11-11 07:00:21 | 国際・政治
■臨時情報-ミサイル防衛
 北朝鮮が開発を進める極超音速滑空兵器関連技術についてもしその分野で先進的なロシアから技術が供給されたならば、こうした危惧は常にあるのですが。

 ロシア軍、損傷した戦車や消耗したミサイルなどを再生産し十分な備蓄を確保するまで二度の程度の時間を要するのか、また多国間国際生産などにより装備品の委託生産などにより短期間にこうした施策を実施する可能性もありますが、例えば通常戦力によりロシア軍脅威が我が国へ及ぶまでの期間や、先端兵器の拡散の影響、留意する必要があるでしょう。

 経済制裁、ウクライナ戦争の停戦目処が立たない中での早過ぎる認識と思われるかもしれませんが、かつてアパルトヘイト政策を行った南アフリカに対しての様な経済制裁の長期化をロシアに対しても行い得るのか、これは同時に欧州天然ガス供給とも重なる命題ですので、いずれ停戦後の制裁解除後、ロシア軍はどのように再構築されるかが、関心事です。

 イランからの兵器調達など現在ロシア軍が行っています一連の施策は、言い換えればロシア国内の装備払底が背景として考えられるのですが、ロシアがその改良型開発へ技術供与を行うので在れば既にイラン製兵器はイエメン内戦などで多用されていることから、ここに更に精度の高い装備品が投入される懸念がありますし核開発支援の懸念も無視できない。

 核開発技術のバーター支援懸念、これはロシア当局もイラン当局も絶対に否定するでしょうが、IAEA査察への制限をイランが制限するならば疑惑が特にイランの国是としてイスラエル国家の消滅を掲げる限り、疑惑だけでもイスラエルにとり大きな脅威であり、イスラエルが1980年にイラクのオシラク原発に行ったような、摩擦に繋がる懸念もあるのです。

 北朝鮮についても、ロシアへの砲弾などの弾薬供給疑惑が指摘され続けていますが、伝統的に砲兵を重視するソ連型ドクトリンを維持し、またDNZ軍事境界線付近に大量の砲兵、6000門以上ともいわれる砲迫部隊を展開させている北朝鮮からロシアへ弾薬が供給されるならば、そのバーターとしてどういったものが提供されるかも、関心事といえるでしょう。

 ロシアの兵器枯渇による北朝鮮やイランからの装備供給は、中東情勢と朝鮮半島情勢の緊張増大というロシアからでなく第三国経由の間接的な我が国周辺情勢への影響と、そして将来的にウクライナ戦争終戦後における経済制裁解除後の北海道への影響という、二つの面で直接的に日本の防衛安全保障に影響する、こうした視点も必要なのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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