■いよいよ 新しらせ 進水
4月16日、舞鶴のユニバーサル造船(ユニバーサル造船舞鶴事業所)にて建造中の新砕氷艦『しらせ』が進水式を迎えることとなった。
写真は4月11日に撮影した建造中の『しらせ』。満載排水量で22000㌧というだけあって、やはり大きい。昨年の大晦日には、まだ船体が出来ていただけの新『しらせ』も二月ごろから急速に建造が進み、いよいよ進水式を迎える日を来週に控えた。上部構造物は塗装を除いてほぼ完成しており、進水式を迎えれば、造船所からしかみることができなかった艦首などがみえることになろう。
進水式は海上自衛隊ニュースリリースによれば4月16日1200時から1210時にかけて開催。執行者は舞鶴地方総監の方志春亀海将。海上幕僚長の赤星慶治海将やユニバーサル造船の竹内信社長も出席する予定とのこと。一般公開は無いが、前島埠頭からであれば、その状況をみることができよう。
新『しらせ』は平成17年度計画で予算が形状された砕氷艦で、文部科学省の予算にて建造され、運用は海上自衛隊(現『しらせ』も横須賀地方隊直轄艦)が行う。1.5㍍の連続砕氷能力を有し、物資輸送用にCH-101輸送ヘリコプター二機、汎用機として観測ヘリコプター1機を搭載する。進水式ののち、公試などを経て、来年の2009年5月に就役することとなる。2008年の南極観測支援には間に合わない為、豪州の砕氷艦をチャーターする計画という(『おおすみ』にCH-47JAを搭載して空輸だけの物資補給で一年くらいは無理なのかな?)。
HARUNA
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ううむ、10億円でしたっけ、そんな余裕ある自治体って今あるのかな・・・。しかもかなり大きいですし。
横須賀サマフェスや名古屋港寄港のときに、大分痛んでるんですよ、とは聞いてたんですけど、調べてみると砕氷艦は、どこの国のでも(何分、氷にぶち当てる船なので)シャフトなどは緩んでくるようです。ただ、補修効かないほどなのかな?、と。
現時点では除籍後解体の可能性が高い現『しらせ』について、文部科学省が引受先の一般公募を行っています。
*ttp://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/04/08040201/001.htm
これの別添資料の説明によれば、船尾管での腐食による浸水の可能性、船体強度の劣化、推進装置の老朽化等により航行不適と判断されているようです。
チャーターする予定の豪州砕氷艦は、確か『しらせ』より古かったと記憶します。ううむ、先代砕氷艦の『ふじ』は11ヶ月で建造したといいますし、現行の『しらせ』も、大きな問題があるとは聞きませんので、使えばいいと思うんですけどね。