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【京都幕間旅情】伏見稲荷大社,思い出す一ヶ月前は令和のコメ騒動と政治視座は現状とのかい離

2024-10-09 20:00:10 | 写真
■令和の米騒動始末
 この記事は九月十一日に掲載する予定でしたが二条城と大阪城の話題を先に掲載した関係で遅れてしまいまして、まあ当時の緊張を思い出し残しておくという意味で。

 お米が、ピンチだ。正直な話をしましょう、基地を撮影に行った際に寺社仏閣を巡ることが多いわたしは、この際諦めてお米を売っていそうなスーパーを行脚しているのですけれども、米所だと思った近県でもスーパーの米売り場はカラか別のものが売っている。

 餅米が販売されていたなあ、というのは8月のお話で、しかし餅米の品薄になると麦が置かれていた、貧乏人は麦を食え、といったのは池田総理だったか、所得倍増計画を行った首相、令和の所得倍増計画が進む中、やはり麦なのか、というのは実感でした。

 麦飯も検索すると七割麦飯という、ふつう麦飯は三割程度ですから逆転してしまうような代物が出ていまして、七割麦飯って箸で摘まめるのだろうかという、もう現実感がなくなってそんなことを考えてしまいます。いや、兆候は七月にはあったのだ。

 基地撮影の際に立ち寄る道の駅、テレビアニメの影響で"米作りは土作り"という産地のお米を、遠出したことだしと道の駅で購入していましたが、七月の時点で、実はもう在庫がないので新米の頃まで入荷しないのですよ、といわれた。そこから一ヶ月半で。

 実は道の駅、件の毎回遠出の際に買っていた道の駅には新米が入っていました、地元のお米、ほぼほぼ八月下旬と九月上旬で5kgが3000円ちょっと、確かに高いのは高いのだけれども、減ってくると購入してしまう。常に一袋だけ新品の買い置きをしているから。

 新米が入っているのか、と安心してしか市況見本に出回りのスーパーをみてみよう、と、有名な"榛名乳業"のジュースを扱っているスーパーに寄ってみますが、やはり米の棚はカラ、ほかの棚と比べカラなのだ、これがほんとの、空の境界、なんてね。

 五穀豊穣、という言葉がありますが、五穀とはお米と麦に粟と豆に黍、粟であって栗ではないのだけれども最近の子は粟といってもピンと来ないのか粟と栗の漢字を読み違えたりする。豆が消えてここに稗がはいったりするのが五穀というものですが市場では。

 黍、きびだんごとして有名だけれども主食用に市場にはほとんど出回っていないし、粟についても同様、まあ、麦は小麦粉が十分出回っているのでお茶碗にいれる主食以外というならば、パンでも麺でも潤沢に供給されているが、ご飯が食べたい、となると。

 大阪では乾パンさえ品薄だ、とは、大阪では何体かやっつけたらしい、という宇宙戦争のような話ではなく、麦も枯渇した状況の先を知らせてくれまして、パック飯もかなり厳しいことに。横須賀では一合づつ分売していたのを思い出すのですけれど。

 戦争中でもないのに何でお米がないの、と子供に素朴な疑問を突きつけられ返答に窮した若い親さんがいるそうで、地球との環境戦争さ、とか、ロシアウクライナ戦争の影響、というわけでもなく、ただただ、昨年の猛暑での不作が響いている構図なのですが。

 大本営発表のように、市場には十分のコメ在庫はある、という農水省の発表を、現場を見ろという小売業者、在庫を放出しない府が悪いという農水省、今回のお米が最後ですと放出すれば本当のパニックという小売業者、足りているんだを繰り返す農水省、と。

 東京大空襲を、損害は極めて軽微なり、と発表したお役所がそのまま看板を掛け替えて、昔の海軍省のあった場所にある中央合同庁舎に入っているようなものですから、こういう言葉を繰り返すのかもしれないけれども、もう少し現実を見てほしい、とおもう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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