北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】岐阜基地日常風景2024夏(1),飛実団銀色のC-1FTBフライトテストベットの発着(2024-09-12)

2024-10-10 20:03:15 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■C-1FTB
 C-1輸送機は入間基地で運用開始50周年記念塗装が発表されました通り先がそれほど長い航空機ではありません、故に撮影へ。

 C-1FTBが岐阜基地へ着陸します、ここは岐阜県各務原市、かかみがはら空の公園、の沿道で滑走路エンドを撮影しています。岐阜、COVID-19をはさんで岐阜基地を巡る環境は大きく変化しました、というとまあ、ファントムが退役したこともありますが。

 C-1輸送機もまもなく退役という時代ですので、この夏雲とともに飛行するC-1FTBのようすもしっかりと記録しておきたいところです、撮影は九月なのですが、そう本来の暦では秋雲がみられるはずが、今年の猛暑は未だに遠景に積乱雲を育てていた。

 岐阜基地界隈には、正門付近と三井山と、そして滑走路エンド付近フェンス沿、さまざまな撮影位置があるのですが、着陸を迫力ある構図で撮影するには丘陵地帯の上にいちしていますここ、空の公園から撮影するのが、個人的には好きなのです。

 空の公園、このあたりに市内の小学校児童が卒業の際に植樹したのですが、十年前はそれほどの高さでは無かったところが、ぐんぐん成長して、これは気候変動の関係で成長する時期が長くなった、ということも含めるべきなのだろうか、高くなった。

 航空法に引っかかる高さにはならないだろうか、そう、かなり育つというのはその昔は広漠とした、秋にはコスモスが咲き乱れる一角がうっそうとした森林のようになりまして、クモノスだらけということもあるのですが、ちょっと近寄りがたくなってしまい。

 X-2実験機が飛行していた時代には、そうX-2とF-2の並びをわたしが撮影したものが、引用の域を超えて使われている様子に、何か法的措置を考えなければ野放図だとおもうあのX-2,その発着を岐阜で撮影していた頃はこのあたりこれほど木は高くなかった。

 空き地が駐車場になり果樹園がトラックヤードになり、とまたこの界隈の開発も進んでいまして、いっぽうでほしいところは撮影できる立地に近い喫茶店とかレストランとかパブのようなものは建設されるわけも無く、唯一あった中華料理屋さんが潰れて。

 F-4ファントムがラストフライトを迎えたのは、あれ、2021年でしたか、わずか数年前ということにおどろく。その後も航空祭の空白時期が続いていましたので、何かこう遠い昔のような気もしてきてしまうのですが、あの頃はここ、もう少し広かった。

 C-130Hのほうへ、実際問題F-4がいなくなりますと心なしか岐阜基地を撮影に来られる方も減ったように思えまして、そうCOVID-19の一番凄い季節にはわたしも岐阜基地とともに小牧基地を撮影しますと、あちらの方が飲食がしっかりしていた印象なので。

 T-4練習機の飛行、岐阜基地、F-4が退役して航空機の数はぐっと減った、実際、ラストフライトは3機編隊でしたが最盛期はもう少し数がありましたから、それがF-35の補填があるわけでも無く、飛行回数は減り、小松基地などを探訪すると繁忙に驚いたほど。

 岐阜基地、それでもC-1FTBが撮影できますし、F-2とF-15が所属している、P-1も隣接している川崎重工岐阜工場で製造されているので定期整備は来ますし、CH-47とOH-1なんかもやってくる、ただ、風景は着実に変わっているなあ、とも感じさせられます。

 タッチアンドゴーを繰り返してくれますので、撮影できるときは短時間でいろいろな機種が撮影できますし、この撮影位置から2km移動すると飲食店が急に増えて6km先にはイオンモールもある、10km先には国宝犬山城もある、とやはりこの基地は好きなのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-ウクライナ軍,防衛戦略を縦深防御に大きく転換-ロシア軍攻撃受け留め出血強要図る

2024-10-10 07:00:04 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ情勢
 縦深防御、それは単一の防衛線に固執して損耗を度外視し死守することを避け前進を受け止めつつ相手に損耗を強いて攻撃衝力を使い果たせ最後に逆襲部隊を投入するもの。

 ウクライナ軍は縦深防御に防衛戦略を大きく転換した可能性がある、これはISWアメリカ戦争研究所の10月3日付ウクライナ戦況報告にしめされていたもので、ロシア軍はシヴェルスク南方やポクロフスク東方面とウフレダール近郊で前進を続けているものの、ロシア軍は漸進による作戦上の有意義な戦果を挙げられないまま戦況が推移しています。

 縦深防御による出血の強要、ロシア軍は現在ポクロフスク攻略を重視し攻撃を加えており、ウクライナ軍縦深防御に対して確かに前進はしているものの、その前進の戦果に見合わない人的損耗と装備の損失を突き付けられているのもまた現状です。この点について、ISWはロシア軍が今のまま人的損耗と装備の損耗を補填するだけの余力が無いとも分析する。

 ロシア軍の現在の攻勢は2023年秋より開始されていますが、ISWはこの攻勢があと数カ月間で維持できない水準に達すると分析しています。この状況に追い打ちをかけているのはウクライナ軍のクルスク州逆攻撃であり、ロシア軍はウクライナ侵攻部隊から再配置を強いられている構図です。ただ、並行しドネツク州全域掌握に固執しているのも事実です。■

 ロシア軍の機械化装備は払底しつつある、この背景にはソ連時代とソ連崩壊後に廃棄された兵器保管施設の衛星写真から屋外に放置されていた戦車等が再生工場に送られているものの、その残量は半分以下に減少しており、また屋外に放置されている戦車の再生を開始した事は屋内で比較的良好な状態で保管されていた車両の払底を意味するものです。

 ロシア軍は戦車を作戦に参加させる余力は残っていますが、戦車を中隊規模で投入する事は稀であり、緒戦のように軍団規模で戦車部隊を投入したのは過去の話となっています、こうした中でオートバイなど民生車輛を攻撃に、偵察では無く攻撃に投入するようになっており、火力に対する白兵突撃の実施、これが膨大な死傷者として跳ね返っています。

 しかし、ロシア軍がこうした中でも前進を維持する背景には、傾向から、まとまった戦術単位ではなく、分隊規模に分散し戦線のあらゆる地域で攻撃を加え前進できるところを前進しているという、第二次世界大戦における独ソ戦のこの地域での戦闘を再現するようです、これは漸進こそしていますがロシア軍死傷者は既に65万名に達しているのです。

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