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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度十月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.10.05-2024.10.06)

2024-10-04 20:00:48 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 今週末の行事は陸海空自衛隊に在日米軍までいろいろとおこなわれます。

 中部方面隊記念行事について、まず最初に残念なお知らせが。10月6日日曜日に予定されていました陸上自衛隊中部方面隊創設記念伊丹駐屯地祭は、先々週に発災しました能登半島豪雨に伴う自衛隊災害派遣の影響で、第10師団とこれを支援する方面隊の任務を優先する背景から、一般公開が中止となりました。被災地の復旧復興を、祈りましょう。

 木更津駐屯地 創設56周年記念第50回木更津航空祭、明日2024年10月5日に執り行われます。チヌークとオスプレイの航空祭ポスターが公開されていますは、駐屯する第1ヘリコプター団は航空旅団としては世界最大規模の空輸能力を持つ部隊で、大編隊の祝賀飛行は圧巻、ただ編隊離陸はカメラバックを風圧で連れていかれないよう注意です。

 在日米海軍横須賀基地日米親善ヨコスカフレンドシップデー2024が2024年10月6日に執り行われます。12歳以上の入場には公的身分証明書が必要ですが、アメリカ海軍艦艇一般公開やすげーでかいステーキやピザやひるむ色の清涼飲料水などが楽しめる。ただ、来場者が凄い場合は開門時間に並んでいても入場できない事があったのでご留意を。

 米子駐屯地創設74周年記念行事、鳥取県米子市にある第8普通科連隊の駐屯地で2024年10月6日に執り行われます。式典に観閲行進や訓練展示が予定され、第13旅団の改編により近傍の出雲駐屯地にありました第13偵察隊が第13偵察戦闘大隊に拡大改編されましたので、16式機動戦闘車が訓練展示などに参加するのか、ちょっと楽しみですね。

 玖珠駐屯地 開設67周年記念行事、2024年10月6日に予定されています。大分県玖珠町に所在します玖珠駐屯地は10式戦車だけで編成された西部方面戦車隊と西部方面対舟艇対戦車隊、西部方面特科連隊第2大隊、水陸機動団の戦闘上陸大隊第2戦闘上陸中隊、要するに10式戦車とAAV-7水陸両用車などが配備され、重装備の迫力を体験できる。

 芦屋航空祭、2024年10月6日に令和6年度芦屋基地航空祭が行われます。よっしゃあと阪急時刻表を取り出した方は落ち着いて、福岡県の遠賀郡芦屋町芦屋にある芦屋基地です。航空自衛隊ジェット機運用発祥の地となっています基地で、第3術科学校や第13飛行教育団、ペトリオットミサイル部隊が展開、ここのT-4の愛称はレッドインパルスだ。

 令和6年度網走分屯基地一般開放が2024年10月5日、北海道網走市の網走分屯基地において行われます。第28警戒隊の展開する航空自衛隊のレーダーサイトで、レーダーの置かれた山頂バスツアーのほか、美幌駐屯地より第6即応機動連隊が16式機動戦闘車等を展示、網走駐屯地と間違われる網走郡の美幌駐屯地とは異なるのでご注意を。

 車力分屯基地開庁44周年記念行事が青森県つがる市の車力分屯基地にて行われます。日時は2024年10月5日土曜日、0900時から1500時とのこと。富萢町屏風山に所在します分屯基地には北部方面高射群の第21高射隊と第22高射隊が駐屯していまして、立地上秋田県もほど近いことから装備品展示のほか、なまはげ来場という催しなんかも。

 饗庭野分屯基地祭2024、2024年10月6日に開催される。滋賀県高島市の山間部にありまして、今津駐屯地とは別なのでご注意を。中部高射群第12高射隊のペトリオットミサイル部隊が展開していて近接戦闘展示などが名物という。JR新旭駅と近江今津駅からシャトルバスが運行されます。駐車場などはこの二つの駅近くに一定数用意されています。

 笠取山分屯基地 オープンベース2024、2024年10月6日日曜日に予定されている。三重県津市山間部にある第1警戒隊のレーダーサイトなのですが、飛行展示の予定は結構充実していて、T-4練習機にC-130H輸送機とUH-60J救難ヘリコプターやAH-1S対戦車ヘリコプターが。駅から徒歩では遠すぎ、さかきばら風の館から臨時バスが運行される。

 高良台分屯基地創設58周年記念行事&秋の夕べ、明日土曜日に行われます。福岡県久留米市荒木町藤田に所在しますミサイルサイトで、西部高射群第8高射隊のペトリオットミサイル部隊が展開しています。予定では夜には打ち上げ花火も行われるといいますので、日曜日の芦屋基地航空祭と併せて航空自衛隊巡りというのもいいかもしれない。

 石巻港第23回港湾感謝祭護衛艦せんだい一般公開。2024年10月6日石巻港大手埠頭にて港まつりの一環として執り行われます、仙台市から石巻市までは仙石線で一本。護衛艦せんだいの、川内というのは鹿児島県の川内川の名を冠した護衛艦で軽巡洋艦川内の名を継ぐ護衛艦なんですけれども、お祭りだとそういう難しいことは別にいいよね。

 三島川之江港砕氷艦しらせ一般公開、2024年10月5日と6日に開催されます。会場は愛媛県四国中央市三島川之江港村松6号岸壁で、しらせ入港は35年ぶりという。いや、しらせ代替わりしていますから二代目入港は今回が初めて。一般公開は土曜日は0900時から1530時、日曜日が0900時から1600時まで、受付は終了時間30分前までです。


■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・2024年10月5日:令和6年度網走分屯基地一般開放
・2024年10月5日:車力分屯基地開庁44周年記念行事
・2024年10月6日:石巻港第23回港湾感謝祭護衛艦せんだい一般公開
・2024年10月5日:木更津駐屯地創立56周年記念第50回 木更津航空祭
・2024年10月6日:在日米海軍横須賀基地日米親善ヨコスカフレンドシップデー2024
・2024年10月6日:饗庭野分屯基地祭2024
・2024年10月6日:笠取山分屯基地 オープンベース2024
・2024年10月5日・6日:三島川之江港砕氷艦しらせ一般公開
・2024年10月6日:米子駐屯地創設74周年記念行事
・2024年10月6日:令和6年度芦屋基地航空祭
・2024年10月5日:高良台分屯基地創設58周年記念行事&秋の夕べ
・2024年10月6日:玖珠駐屯地 開設67周年記念行事


■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-FSBスペツナズ部隊苦戦とロシア軍ドネツク州ザポリージャ州境界線付近で兵力集中

2024-10-04 07:00:52 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 スペツナズというと物凄い特殊部隊という印象があるようですが機銃や装甲車を備えた正規軍相手ではひとたまりもないもよう。

 クルスク州にロシア軍はスペツナズ部隊を派遣しているが、正規戦闘に不向きなスペツナズ部隊は苦戦を強いられているもよう、ISWアメリカ戦争研究所の9月26日付ウクライナ戦況報告によれば、この地域に浸透している浮くら8異な群偵察部隊と特殊部隊がロシア軍にとり悩みの種となっていて、スペツナズ投入の背景とされている。

 ISWはノバヤガゼータヨーロッパ誌の報道を引用して、2024年8月にロシアのスペツナズ隊員が戦死したという報道を紹介しています。戦死したのはFSBロシア連邦保安局のスペツナズ隊員で、クルスク州に浸透しているとされるウクライナ軍特殊部隊への対応に派遣され、重装備のウクライナ軍部隊の攻撃を受けた際に戦死したと伝えています。

 スペツナズは精鋭部隊ではあるものの対テロ任務に当たる部隊であるため、砲撃や機銃の攻撃に対しては防御力が無く不向きであるとともに、ロシア軍部隊とFSBスペツナズとのあいだで情報共有などもおこなわれていないという。FSBは精鋭部隊のアルファチームとヴィンペルチームをクルスク州に派遣しているとISWは解説しています。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 新しい焦点となる懸念が。

 ロシア軍はドネツク州とザポリージャ州の境界線付近で兵力を集中させている、ISWアメリカ戦争研究所9月26日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ軍タヴリスク群報道官ヴォロシン大佐の発言として、二つの州の境界線にあたるプリュトネ付近に部隊を集結させているとのこと。これは攻撃準備の兆候と受け止めているようです。

 戦況全般では東部戦線が戦闘激化のまま推移していて、チャシブヤール近郊やポクロフソク西方とポクロフスク南東地域においてロシア軍が前進しているとのこと。ポクロフスク周辺での焦点は、ヒルニクとミコライフカという二つの集落となっていて、ロシア軍はこの地域の前進により東部戦線での前進軸を形成しようとしているもよう。

 この地域の防衛はロシアが2014年に武力占領したクリミア半島との連絡線を形成しているという背景があります。ロシア軍は2023年ウクライナ軍夏期攻勢を撃退し、この連絡線をウクライナ軍のGMLRS精密ロケットの射程内に収めることを阻止しましたが、ウクライナ供与の装備車艇延伸を受け、緩衝地帯を拡大させる必要性を認識しているのでしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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