北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】カブールC550-CAVOUR日本初寄港(2)これがイタリア海軍の空母だ!(2022-09-05)

2024-10-05 20:19:31 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■カブール観音崎前を往く
 観音崎に陣取っての撮影ですが実際目の前に行く空母を見ますと何か感慨深いと共に入港情報を知らせてくれた友人に感謝だ。

 カブール、どうしても比較するのはヘリコプター搭載護衛艦いずも型です。元々最初から航空母艦として設計されたカブールに対して、いずも型は様々な航空機の運用を念頭とはしているもののF-35B戦闘機の技術情報は参考情報の一つに過ぎない。

 F-35B搭載、寸法などから護衛艦いずも型建造の時点で無理の無いような設計にはなっているはずです、いやMH-53掃海ヘリコプターを搭載する護衛艦ひゅうが型でもその搭載は可能ではあるのですが、搭載するのと運用するのとはこれ違うのだ、全く。

 いずも型護衛艦は徹底したステルス性という、むらさめ型護衛艦建造当時にラティスマストのステルス性の低さが、識者、江畑先生のような高名な識者から問題視されていましたが、その反発のように最近の護衛艦のステルス性重視はすごいところが。

 全通飛行甲板型護衛艦と賞する護衛艦は、航空機の運用を相応に重視しているのだけれども、それ以上にステルス性を重視していて、第一線での運用を念頭としている、のにたいしてカブールは舷側に様々な通路などが並んでいるのがこの距離からでさえわかります。

 ステルス性よりも艦載機の運用を考えるとかなり側面にいろいろと便利なものを追加してしまう、というところなのではないか。大して日本のヘリコプター搭載護衛艦は、はるな型、しらね型、とヘリコプター巡洋艦型が長らく続いていたのだから。

 ハリアーを艦載機として搭載している様子がここからもよくみえるようになりまして、イタリア海軍は空母ジュゼッペガリバルディのころから航空機と艦艇の関係を研究し、こうした形状になっているのだという、実際ハリアーとF-35Bの橋渡し的関係も。

 艦載機による防空を考えるならば、それほど切羽詰まったステルス性により敵対勢力の電波から隠れなくとも艦載機が迎撃してくれるだろう、という余裕が、大してその大きさがそれほど変わらない、カブール、いずも、との間にあるのかもしれません。

 満載排水量でみたばあい、大きさは日伊ともほぼ同じなのです、カブールも空母艦載機により防空を担う、ということではあるのですが、CAP戦闘空中哨戒を維持できるほど艦載機を搭載しているのかと問われれば、実のところそれほど戦闘機は積めない。

 ニミッツ級原子力空母、横須賀界隈ではこうしたメガキャリアーとよばれる航空母艦を日常的に見ていますので、艦隊防空の主力に戦闘機をおくには、ニミッツ級くらいが必要にうなる印象だ。もっとも、そのアメリカも艦隊防空はイージス艦が中心だけれども。

 ソ連黒海艦隊、イタリア海軍が直面する脅威は海上自衛隊よりも低かったのではないか、と思われるかもしれませんが、それは真逆でNATO海軍としては、冷戦時代にソ連黒海艦隊の地中海侵攻を抑止する任務をイタリアに期待していて、脅威度はすごかった。

 イタリア海軍のほかに地中海沿岸にはギリシャ海軍やトルコ海軍がいますが、冷戦時代には期待できず、ルーマニアやブルガリアがNATOに加盟するのは冷戦後、ソ連がロシアとなり、ロシアがNATOオブザーバー国になってさらに以降、頼れる相手は少ない。

 カブールはそうした要求性能と設計思想の先に、けっこういろいろRCSに影響、つまりレーダーに反射しそうな構造物が並んでいる設計なのですが、これも相応の哲学に基づいた設計哲学の先にあるのだろうなあ、と異文化に感心しながら、撮影を続けました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-愛知,一宮尾西奥町-やきとりは鈴木提督を連想して暖簾を潜る

2024-10-05 14:12:10 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 お店の屋号っていうのはおやっと思わせるものが有りますと遠出した先でもちょっと行ってみようとか、良ければ何度か行こうという入口になる。

 鈴木義尾提督、COVID-19華やかなりしころに、ちょうどレイテ沖海戦の研究を行っていた際にもう頭の中がレイテでいっぱいの時、偶然、本当に偶然だ、愛知県一宮市を通りかかった際に、戦艦金剛と運命をともにした提督と同じ屋号のお店を見つけたのだ。

 やきとりすずき、九月末で移転ということで、いや9月29日で移転のために閉店ということで、ちょっと名古屋に行くついでに行ってきました。京都の熾とか焼き鳥には一言も二言もある当方なのですが、ここは味も雰囲気も抜群にいいお店だといえる。

 宇垣纏提督の親友というか酒友という鈴木提督はレイテ沖海戦を経て日本本土へ戦艦金剛艦上にて戦艦榛名とともに台湾海峡を航行中、潜水艦による魚雷攻撃を受けて金剛とともに沈み戦死しています。ちょうど資料纏めでいっぱいいっぱいのときに。

 いっぱいいっぱいのときに一杯やる余裕を見つけたこのお店、微妙にというか異常に遠いものですが、佐世保や横須賀や高山と須走の思い入れのあるお店よりはまだ近い、ということで寄っているのだ。けれども移転閉店前の文字通り直前、今回はまさに滑り込み。

 ハイボールとウィスキーと、そして焼き鳥を何本か、ここにもう少し積み重ねる。近くで一泊してゆっくりしたいところだけれども、一宮市と大垣市の境、この界隈は驚くほどに一泊できるところが少なく、名鉄でかなり移動するか県境を超えなければ、という。

 どれも丁寧に焼かれていて、しかしばくばく食べるというよりは特選の焼き台が無理な大きさではないので、ちょっと食べて少しお酒を飲んで、ちょっと、また食べてちょっとお酒を呑む、飲むと食べると呑むの三拍子を続けながら愉しむのが、流儀なのかも。

 カワは絶品だ。カワカワカワ、がミッドウェー海戦における山口多聞二航戦司令官の南雲長官への"第二次攻撃必要アリト認ム"の略称だったなあ、とおもうと、そうかカワは二本では無く三本頼むべきだったか、と朧気に思うほどには疲れているのかも。

 山口多聞提督の話を思い出すと、大食いだったという話も思い出す。むかしロンドン軍縮会議の帰路に北米航路でアメリカに移動した際、客船のメニュー制覇を何回航海中にできるかを同僚と勝負して、同僚は一周できなかったが自身は何周もした、とか。

 炭火で、目の前でじっくり焼いて、しかし焼きなすのような逸品は炭火の上では無く、もう炭火に潜らせて焼き上げる、しっかり火の通った焼きなすはおくまで柔らかく美味しくほんのり甘く、そこに醤油を垂らしてしっかりと頂いてしまうと美味しさを再確認だ。

 ホルモン焼きは擦ったばかりのニンニクをちょいつけ、そして口に含むと、ニンニクの辛さが引き立つ、明日におい凄いことになるだろうが、まあ、明日は休みだし、ともういちどつんとニンニクにホルモンを潜らせて、やっぱり美味しい、ツミなあじ。

 焼きおにぎりは、お醤油強め。だけれども、一杯やった後にはこのくらい塩分というものが必要になるのか、しかしくせがあるような醤油味ではなく、むしろこの〆の焼きおにぎりでもう一杯やれそうに思ってしまうほどではあるのだけれども。

 すずきさん、移転先はもう少し木曽川や岐阜羽島駅の方角に移動した、しかし、道路沿いでは無くちょっと奥の方に移転するという。ここにあったからこそ見つけられたお店、移転後の場所も調べて、また年内に行ければなあ、と思うのですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都幕間旅情】287系特急電車,京都サンガ塗装の西舞鶴駅到着と考える大阪関西万博

2024-10-05 07:00:27 | コラム
■京都サンガ塗装
 エヴァンゲリオン新幹線に対抗した訳ではないという。

 京都サンガ塗装の287系特急電車、西舞鶴駅到着です。この西舞鶴は京都丹後鉄道とJR西日本の連絡駅であり、そして駅前は天橋立観光の起点として数多くのホテルがあります。これ、大阪関西万博とJR西日本や近鉄と南海電鉄などとの連携を強化できないか。

 大阪関西万博、大阪ではビジネスホテルを含めいまホテル建設ラッシュ、だから万博の工事要員が不足すると批判するかたがいますが的外れで、万博のホテル不足が懸念されるのですからホテル建設も大阪関西万博の支援のいっかんといえるのです、がまだ。

 大阪発大阪行き電車、まえの大阪万博では環状線を一周する感じの列車を宿泊というか簡易宿泊所のかわりにするような無茶をやっていました。お正月の関東鉄道のようにC寝台、つまりロングシートで寝泊まりする運行よりも更に無茶な簡易宿泊をやった。

 ホテル不足、まあ321系とかいっそ引退間近の205系とかを万博に合わせてC寝台運行するというのを見てみたい気もするのですが、しかしせっかくWeb予約入場という方式を用いる大阪関西万博なのだから、C寝台以外のホテル不足対策を考えてほしいと思う。

 指定席特急券と万博入場券のセット、考えてほしいのは、入場時間を事前予約制とするのだから、するとそれに間に合う時間の特急券と連接させること。言い換えれば列車が遅延しても会場に入場する時刻を自動調整できる方式が必要なのではないか、と。

 舞鶴から万博会場へ、敦賀から万博会場へ、和歌山から万博会場へ、城之崎から万博会場へ、鳥取から万博会場へ、あとは高山からも大阪まで直通特急が運行されているか。特急券とセットにすることでホテル不足にも交通対策にも、なるとおもうのですがね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする