■臨時情報-レバノン情勢
空爆と共に限定地上侵攻が継続しているレバノン情勢について。
航空自衛隊は10月4日、レバノン邦人輸送任務第一次空輸を成功させました。この第一次空輸はC-2輸送機により行われ、外国人を含め16名をレバノンからヨルダンまで空輸したとのこと。レバノン在留邦人は50名で、条件としてC-2輸送機が発着する空港まで移動できる邦人を輸送するものとしており、レバノン国内地上移動支援は行っていません。
第二次空輸支援に備えて航空自衛隊は引き続きC-2輸送機をヨルダンに待機させるとしています。レバノン国内での空爆はかなり大規模な付随被害を引き起しており、一部には出国を希望するものの空港への移動手段の目処が立たない為に出国希望を出していないのではという現地関係者の声もありますが、詳細については今のところ不明です。■
フランス海軍は強襲揚陸艦ディクスミュードをレバノンに派遣する、これはフランス陸軍が10月1日に発表したもので、この発表の前日に当る9月30日にディクスミュードは既にツーロン軍港を出航していたとのこと。ディクスミュードは一週間でレバノンに到達すると発表しました。ディクスミュードはミストラル級強襲揚陸艦の3番艦です。
レバノン、フランスは歴史的にレバノンとの関係が深く2006年の南レバノン戦争においてもルクレルク戦車を中心とした国連防護軍を派遣していますが、同時に地中海沿岸部に所在するレバノンは、イスラエル軍の攻撃が無ければ観光地としての需要も大きく、10月1日の時点でレバノン国内にはフランス国民20000名が滞在し、その保護が求められていた。■
フランスの場合はディクスミュードは多数のヘリコプターを搭載する強襲揚陸艦で有ると共にクルーズ船設計を応用した余裕ある艦内区画があり、数千の避難民を収容する事が可能です。現在フランスではレバノンとイスラエルが全面戦争に発展した場合、キプロスとトルコへ避難民を誘導する基点として、ディクスミュードの能力が期待されています。
しかし、レバノン国内は、ヒズボラ戦闘員ポケットベル一斉爆破事件以降一気に情勢が緊迫化したため、外国人居留者や滞在者も出国する事が出来ず、特に各国航空路線の閉鎖が多くの出国希望者をとり残す結果となっています。情勢は緊迫していて、場合によってはアフガニスタンのカブール陥落以来の規模の外国人退避作戦となる可能性がでてきました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
空爆と共に限定地上侵攻が継続しているレバノン情勢について。
航空自衛隊は10月4日、レバノン邦人輸送任務第一次空輸を成功させました。この第一次空輸はC-2輸送機により行われ、外国人を含め16名をレバノンからヨルダンまで空輸したとのこと。レバノン在留邦人は50名で、条件としてC-2輸送機が発着する空港まで移動できる邦人を輸送するものとしており、レバノン国内地上移動支援は行っていません。
第二次空輸支援に備えて航空自衛隊は引き続きC-2輸送機をヨルダンに待機させるとしています。レバノン国内での空爆はかなり大規模な付随被害を引き起しており、一部には出国を希望するものの空港への移動手段の目処が立たない為に出国希望を出していないのではという現地関係者の声もありますが、詳細については今のところ不明です。■
フランス海軍は強襲揚陸艦ディクスミュードをレバノンに派遣する、これはフランス陸軍が10月1日に発表したもので、この発表の前日に当る9月30日にディクスミュードは既にツーロン軍港を出航していたとのこと。ディクスミュードは一週間でレバノンに到達すると発表しました。ディクスミュードはミストラル級強襲揚陸艦の3番艦です。
レバノン、フランスは歴史的にレバノンとの関係が深く2006年の南レバノン戦争においてもルクレルク戦車を中心とした国連防護軍を派遣していますが、同時に地中海沿岸部に所在するレバノンは、イスラエル軍の攻撃が無ければ観光地としての需要も大きく、10月1日の時点でレバノン国内にはフランス国民20000名が滞在し、その保護が求められていた。■
フランスの場合はディクスミュードは多数のヘリコプターを搭載する強襲揚陸艦で有ると共にクルーズ船設計を応用した余裕ある艦内区画があり、数千の避難民を収容する事が可能です。現在フランスではレバノンとイスラエルが全面戦争に発展した場合、キプロスとトルコへ避難民を誘導する基点として、ディクスミュードの能力が期待されています。
しかし、レバノン国内は、ヒズボラ戦闘員ポケットベル一斉爆破事件以降一気に情勢が緊迫化したため、外国人居留者や滞在者も出国する事が出来ず、特に各国航空路線の閉鎖が多くの出国希望者をとり残す結果となっています。情勢は緊迫していて、場合によってはアフガニスタンのカブール陥落以来の規模の外国人退避作戦となる可能性がでてきました。
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