北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

よこはま海フェスタ2009開催中 イージス艦、砕氷艦一般公開

2009-07-21 23:50:38 | 北大路機関 広報

◆横浜開港150周年記念行事

 横浜開港150周年という本年、海フェスタでは海上自衛隊や米海軍のイージス艦、海上自衛隊砕氷艦、海上保安庁巡視船などが一般公開されるとのこと。護衛艦などさまざまな艦船を見学するいい機会かもしれない。

Img_2693  7月18日から26日まで行われている行事では、帆船の海王丸、日本丸な昨日までに総帆展示を行い、24日金曜日には、客船飛鳥Ⅱが世界一周航海からの帰港セレモニーなどが行われる。25日と26日は、特に注目で、砕氷艦しらせ、イージス艦きりしま、が大さん橋埠頭にて、巡視船いず、測量船拓洋が新港埠頭(あぶない刑事でよく銃撃戦の撮影してたとこ)で一般公開を行うとのこと。

Img_5733  一般公開が行われる大さん橋埠は、みなとみらい線日本大通り駅三番出口から徒歩7分、横浜市営地下鉄/JR関内駅から徒歩15分。新港埠頭は、みなとみらい線馬車道駅から徒歩で8分、横浜市営地下鉄/JR桜木町駅から汽車道経由で徒歩15分の場所になるとのこと。くわしくは、海フェスタよこはま2009公式HP(http://www.umifesta2009.jp/)を参照されたい。

Img_0353  このイージス艦一般公開が行われる25日、26日に、海上自衛隊の救難ヘリコプターが山下公園野前にて、救難訓練の展示を行うとのこと。実施は、二日とも1100時と1300時から実施する予定で、各15分程度の予定とのことで、基地一般公開での救難展示と異なり、実際に海面での救難展示を見学することが出来るようだ。

Img_1976  もうひとつ、横須賀に前方展開している米海軍のイージス駆逐艦ジョン・S・マケインが本日大さん橋埠頭に入港、明日、一般公開を行い、明日夕方に横浜を出航するとのこと。北朝鮮のミサイルや核関連物資輸送の疑いのある貨物船を今月初旬まで追跡していたイージス艦の横浜寄港、一般公開とのこと。お時間のある方は足を運ばれてみては如何だろうか。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

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海上自衛隊輸送艦おおすみ 小松島港祭りへ寄港、一般公開

2009-07-20 21:13:59 | 海上自衛隊 催事

◆おおすみ小松島寄港

 本日は、輸送艦おおすみ、を見学することが出来たので、その様子を簡単に掲載したい。蛇足ながら、おおすみ型輸送艦の艦内を見学するのは、当方、今回が初めてである。

Img_3402  小松島みなと祭りへ参加ということで小松島港に入港していた輸送艦おおすみ。満載排水量14000㌧という大きさもあり、小松島港岸壁では、面積や水深で不安もあるということから、赤石岸壁(最寄駅から4km、タクシーのいる南小松島駅から9km)に寄港していた。さすがに徒歩は、ということで、いつもお世話になっているY様の車に乗せてもらうこととなった(ありがとうございます)。

Img_3453  おおすみ型として3隻が建造され、海上自衛隊の戦略投射能力を考える上で不可欠な艦となっている本型は、国際緊急人道支援、国際平和維持活動とその任務も幅も広くなっており、従来の、みうら型、あつみ型では考えられないほどの広域を任務範囲としているが、みうら型、あつみ型の6隻を、3隻の、おおすみ型で対応するという現状は、ローテーション的に大丈夫なのか、と思う事もあるが、実際に乗ってみると、士気は高い。

Img_3385  車両甲板。ここに90式戦車を含め陸上自衛隊の主要装備を搭載、また装甲車や火砲、車両などは、エレベータで上甲板に移動させ、輸送することも可能だ。エレベータではなく、スロープの方がスムーズに移動できるのでは、という声も建造当時軍事専門誌などで寄せられたが、スロープを配置すると、その分面積が圧縮されてしまうので、エレベータに頼るというのも、一つの方法、とも思う。なお、インド洋大津波国際緊急人道支援の派遣からローターを外せばUH-60JAを車両甲板に搭載可能ということなので、折りたためるSH-60Jなどは搭載できるのかな、と思ったりもした。

Img_3374  エアクッション揚陸艇LCAC。96浬の沖合から、迅速に陸上部隊を上陸させるための装備として米海軍が開発したもので、日本では特に災害派遣での活躍が期待されている。これまでの輸送艦のように直接接岸せずとも、沖からの対応が可能、という点は、それだけ1隻で長い海岸線を担当できることを示すからである。また、航空機運用能力もあるため、必要に応じて、陸海空自衛隊のヘリコプターの中継地としても期待されることになる。

Img_3422  小松島航空基地で聞いた話では、徳島市や小松島市は、南海地震による津波災害の想定範囲に入っており、市内にはハザードマップや想定水位などの表示も見られた。静岡県ほどではないが、実際に昭和南海地震で津波被害を受けただけに、対応は真剣だ。津波、というと凄いものを想像するが、小松島航空基地に戦時中の建物や松並木が残っているのを見れば、パニック映画のような大袈裟な状況には至らないということは理解できる。そうした視点を踏まえて、冷静に被害の局限化に取り組んでいるというのが印象的であった。

Img_3443  善通寺駐屯地から第15普通科連隊の車両が展示に展開していた。新しく普通科連隊の駐屯地が建設され、これは南海地震を睨んでいるという。また、飛行隊も新設へ編成準備も進んでいる。その背景には、善通寺の第14旅団が、南海地震における初動の先頭に立つという気概も感じられる。直接武力侵攻という従来型脅威と並び、火山、地震、台風という脅威は、日本史に幾度も刻印を残す大きな脅威であり、特に地震は、いつ来るのか、という点も脅威であることを忘れてならないということを感じた次第。

HARUNA

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本日開催!海上自衛隊小松島航空基地ちびっ子ヤング大会2009

2009-07-19 23:52:52 | 海上自衛隊 催事

◆小松島航空基地一般公開

 本日、海上自衛隊小松島航空基地にて恒例の、ちびっこヤング大会が実施されました。本日は、その様子を写真にて簡単に紹介。

Img_3229  小松島航空基地は、四国徳島県の紀伊水道に面した立地にあり、SH-60J哨戒ヘリコプターを運用する第24航空隊が展開している。第24航空隊は、航空集団を含めた近年の海上自衛隊再編ともいうべき変革の中で、小松島航空隊を強化するかたちで発足した航空隊である。写真はSH-60J哨戒ヘリ、そして背景には、小松島港祭りとして入港している輸送艦おおすみ。

Img_3289  小松島航空隊の歴史は、古くは第二次大戦まで遡ることができ、海軍航空隊の水上機部隊の基地として訓練を行うとともに、紀伊水道に出没する敵潜水艦への警戒にあたっていた。当時のスロープは健在で、写真の航空隊本部庁舎と松並木は当時より続くものであり、手入れを怠らなければ根強い粘りを見せ、強風や大波にも負けない松並木は、広大な太平洋やインド洋にて、洋上哨戒、対潜戦闘や機雷掃海という根気の必要な任務に立ち向かう海上自衛隊回転翼航空機部隊の性格をよく示しているようにも見えた。

Img_3160  小松島航空基地は、220㍍という比較的短い滑走路を有する基地ではあるが、南海地震などの際には防災拠点としての機能も期待されている。ちびっ子ヤング大会ということで、スポーツ大会も併せて行われていた。スポーツ大会としてサッカー大会が、航空基地内のグラウンドにて行われており、青少年の掛声や歓声が幾度も航空基地にこだましていた。

Img_3128 少年スポーツ大会といえども、中には、思わず手に汗握るような妙技もあり、この熱気には、揺さぶられるものがあった。ううむ、航空隊司令杯を各航空基地で行い、優勝チームを、大村の第22航空群司令杯ということで大会を行って、更には、航空集団司令官杯、というようなかたちで、青少年スポーツを海上自衛隊が一つ後押ししてみては、と思ったりもした次第。優勝チームの賞品は、CH-101流氷観測任務見学招待、とか・・・。

Img_3094  閑話休題。ちびっ子ヤング大会ということで、航空機地上滑走、装備品展示のほか、模擬店、鮎掴み取り大会など、様々な催しが行われた。南国四国の基地開放行事ということで、厳しい日射を避けるべく、航空機格納庫が開放され、ここで地上展示などが行われていた。しかし、暑さは厳しく、かき氷などは瞬時に売り切れれるほどの盛況。

Img_3232  地上滑走体験。SH-60Jヘリコプターにて、航空基地の滑走路を一周する体験搭乗。エンジンに点火されると、航空基地としての基地の鼓動が迫ってくる。ちびっ子達には、SH-60Jのローターが巻き起こすダウンウォッシュやエンジンの轟音は、一味違った夏の思い出として印象に残るのではないだろうか。

Img_3225  地上滑走には、2機が参加。新塗装(ロービジ塗装)の機体と、従来塗装のSH-60Jが行き交う様子は、塗装の転換期なのだなあ、という印象を与える。ちなみに、地上滑走中は、機体側面のドアは開放されており、脱落防止のネットはあるものの、轟音と風圧は、機内でも堪能できそうな印象。ちびっ子たちも本物のヘリコプターに興奮だ。

Img_3097  地上展示には、2機のSH-60Jのほか、航空機用消防車や救難機材、模擬魚雷などが並べられていた。このほか、パイロットスーツやヘルメットなどの体験試着コーナー、写真展なども行われており、特に荒天下の護衛艦の写真は凄かった。あんな状況でも着艦するとは、驚き!という写真も。

Img_3081  装備品展示で目を引いたのはドアガンの展示。米軍ヘリなどは、M2の発展型である12.7㍉のM3機銃を搭載しているが、海上自衛隊はドアガンとして7.62㍉口径、74式車載機銃と同型のものを装備している。62式機銃から発展した7.62㍉機銃で、主として警告射撃などを実施する。銃座は回転させ、機内に完全に格納でき、故障に備え、もう一丁が機内に置かれているとのこと。

Img_3357  1730時からは、小松島港まつり、としてSH-60Jが三機で祝賀飛行を実施。当方、1500時には高松に、と考えていたのだが、三機編隊の祝賀飛行なら、これは撮るしかないだろう!ということで、撮影ポイントを探し、撮影。なお、この時間転換のお陰で、なんと、うずしお、に乗ることができたが、これはまた、別の話。

HARUNA

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平成21年度7月期 海上自衛隊艦艇入港・一般公開・体験航海実施詳報 続報

2009-07-18 22:05:36 | 北大路機関 広報

◆名古屋港に護衛艦おおなみ入港

 愛知地方協力本部HP()によれば、7月25日、7月26日に名古屋港において、護衛艦おおなみ、の一般公開が行われるとのこと。

Img_1762  護衛艦おおなみ一般公開は25日1315~1630時、26日0900~1130、1330~1630時に実施され、体験航海ではないので、乗艦券などは不要で見学することが出来る。場所は、名古屋港ガーデン埠頭水族館南側緑地護岸。25日には、1315時から中部方面音楽隊による演奏行事が実施される。

Img_8524  呉地方隊()によれば、神戸港において、神戸港祭り、として本日(既に終了)と明日、艦艇広報が行われているとのこと。具体的にどの艦が入港しているのかは、HPには掲載されていないものの、もし本日足を運ばれた方がいましたら、差支えなければコメント欄などで情報を頂けると幸いです。

Img_2225  福島地方協力本部()の艦艇広報行事として先日紹介しました小名浜港の護衛艦しらゆき、掃海艦はちじょう、体験航海と一般公開について、はちじょう、が行動上の都合により、入港が取りやめとなり、護衛艦しらゆき、のみの行事となったようです。撮影などで展開される方はリンク先で情報等確認願います。

Img_2270  なお、一般公開の行事ではありませんが、海上自衛隊ニュースリリースによれば、陸奥湾において機雷戦訓練及び掃海特別訓練を17日から29日まで実施中で、松本幸一郎海将補指揮の下、掃海母艦2隻、掃海艦2隻、掃海艇20隻、航空機20機が参加、米海軍からも航空機1機と水中処分員などが参加する訓練を実施中とのことです。大湊基地など青森県の港湾施設は、機雷戦艦艇多数が停泊しているようですね。

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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京都祇園祭 山鉾巡行 13万の観客の熱気と共に、本日実施

2009-07-17 23:16:50 | 写真

◆山鉾巡行撮影

 本日、山鉾巡行の様子を撮影してきましたので、こちらを手短に紹介。ちなみに、先ほども巡幸祭の神輿とすれ違いまして、祇園祭はまだまだ熱気を放っています。

Img_2233  山鉾巡行、それは一ヶ月間に及ぶ祇園祭が最高潮を迎える日でもあり、32基の山鉾が京都の中心部を往く伝統行事である。しかし、行われるのが平日とあって、見学には一つの障壁となっている、しかし、まあ、これは致し方ない。ちなみにわたくしも、今回初めて、山鉾巡行を最初から最後まで観ることが出来た。

Img_2277  河原町御池にて、山鉾が展開する様子を撮影するべく、撮影ポイントを設定。写真では物凄い混雑のように見えるが、当方は望遠レンズにものをいわせて、かなり離れた場所から撮影したので、混雑は少なかった。レンズの関係で、圧縮効果も含め、迫力のある写真を撮ることが出来た次第。

Img_2450  幸いにして、一瞬、小雨が飛ぶことはあったものの、基本的に曇りの天気で、雨天にはならなかった。快晴であれば、青空を背景にした素晴らしい写真が撮れるのだが、足元には熱中症の影が忍び寄ることとなり、撮影位置を放棄して水分補給に走る必要があるのだが、曇りならばそのリスクは少ない。とはいえ、熱中症せ救急搬送された方も数名いらしたようで、お大事に・・・。

Img_2470  しかし、曇り、そして降雨に至る可能性もある訳で、ここで困るのは、動く美術館と称される山鉾の美術品。これを雨滴に濡らす訳にはいかぬ、とカバーが被せられていた。蟷螂山も、このようにビニールをかぶせられると、昆虫採集につかまってしまった蟷螂のようにみえてしまう。ちょっと残念。

Img_2505  長刀鉾には、稚児として今年は今西優太朗さんが行事にあたったが、他の山鉾には、生き稚児は載せられておらず、人形なので、ご覧のとおりカバーが被せられている。雨天の可能性と、そして金曜日という行事日程もあってか、今年は、昨年の18万人よりも5万人少ない13万人が観覧したとのこと。

Img_2583  祇園祭山鉾巡行は、祇園祭の中でも最高潮と記したが、その中でも一番の盛り上がりは、この辻回し。道路に割り竹を敷き詰めて、その上を一斉に引いて回すのだが、そこが迫力ある瞬間である。これについては、一回日を改めて掲載したい。今回は速報ということなので、このくらい。

HARUNA

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京都祇園祭 祇園囃子と熱気に包まれる中迎えた本日の宵山

2009-07-16 23:55:56 | 写真

◆祇園祭宵山速報

 本日、正確には先ほどまで宵山の情景を撮影してきました。そこで、写真が完全に整理できていないのですが、整理できた写真から選び、本日は取り急ぎ掲載。

Img_2128  祇園祭、明日はいよいよ山鉾巡行。そして本日は宵山だ。阪急電鉄は臨時運行を増強し対応していたけれども、今年は当方、毎年のように薄暮から撮影に展開するのではなく、夕食を摂ってやや遅めにカメラ片手に足を運んだ。考えてみれば、終電に縛られないだけ、ゆっくりと遅くまで観ればいいのだということ。

Img_2088  長刀鉾。阪急烏丸駅の入口付近に置かれているだけに多くの人が足を運ぶが、2200時を過ぎると、混雑はそれほどでもなくなる。・・・、しかし、玄関先の守札として重宝される、ちまきが全て売りきれていたのは残念。毎年、近づくのも容易ではないのだけれども、阪急本線の梅田行き快速急行の残り本数に応じて、混雑は解消してゆく。

Img_2064  混雑は解消してゆく、と言っても、やはりここは京都三大祭りとして葵祭、時代祭とともに知られ、日本三大祭りとして神田祭、天神祭とともに盛り上がる祇園祭の宵山。普段は自動車の交通量の多い中心街である四条通も、歩行者天国として交通規制が引かれており、この通りの混雑にはなっている。

Img_2060  四条通を堀川通方面に進むと月鉾がみえてくる。ここ四条烏丸の十字路が最も混雑している。阪急烏丸駅と共に、京都市営地下鉄四条駅にJR京都駅から観覧者がピストン輸送されるので、このようになる。見渡す限りのひとひと、そしてひと。その中に山鉾の提灯が浮かんでいる幻想的な光景。

Img_1985  船鉾。32の山鉾の中で、唯一船の形をしており、一風変わっている。祇園囃子の演奏が行われており、美しいタペストリーに彩られた文化財から流れる音の波に、熱い京都の街中にも清涼感を感じることが出来る瞬間。四条通りから上は道も狭いので一方通行の規制が張られていたが、下は道が比較的広く、自由に行き来することが出来た。

Img_1977  明日は山鉾巡行ということで、万一、夜中の雨に備え、ビニールシート製のカバーが被せられていく。2300時には提灯の明かりも消され、活気と熱気は、ひと段落するのだが、御池通りには特別観覧席の設置がほぼ終了していて、明日朝0900時から、京都祇園祭は、山鉾巡行という最高潮を迎えることになる。

HARUNA

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京都祇園祭 山鉾巡行は、17日金曜日から四条烏丸を出発

2009-07-15 22:19:51 | 写真

◆祇園祭を楽しむ

 祇園祭特集。昨日に続いて、本日は、山鉾巡行について特集したい。祇園祭の最高潮というべき、山鉾巡行は明後日17日金曜日、0900時から始まる。

Img_8828  いよいよ金曜日に行われる山鉾巡行は、一ヶ月間に及ぶ祇園祭の最高潮を示し、32基の山鉾が京都市の中心部を進む姿は、圧巻の一言に尽きる。小生のように、護衛艦などを多く撮影した身からいうと、観艦式や展示訓練において、艨艟が単縦陣にて大海原を往く勇壮な姿を髣髴させるようにも思える次第。

Img_5069  山鉾巡行。一度見てみたい、という声は方々から聞き、しかし平日で、と断念する方から、ブルートレインで観に行きましたという行動力の方、この為に有休をという方もいれば、この為に京都支社へ、もしくは京都の◎〇大学へ、という声も聞く。・・・、まあ、当方の経験上、学生の方々は前期試験の最終講義試験日とぴったり重なるのだけれどもね。

Img_5073  山鉾巡行は、0900時より始まるが、長刀鉾を先頭に0900時から始まるので、0900時までに、32の山鉾は、山鉾巡行の進む順番に集まってくる。ちなみに、長刀鉾は先頭をゆくのだが、そのほかの順番は、毎年、籤を引いて決める。したがって、四条烏丸から遠い鉾や山が最初に進むこともあるので、早朝から京都の中心部、四条界隈は活気に包まれる。

Img_5085  祇園祭は、京都の伝統を伝える姿勢そのものの行事ともいえ、1944年まで実施、1945年は戦局悪化(祇園祭は、終戦の前月だ)により山鉾巡行などの祭事は見送ったものの、終戦後の混乱が続く1946年には山鉾巡行は、行われている。それだけ、人々に支持されている祭事といえよう。

Img_5089  さてさて、この山鉾巡行を、どこからみるか。四条烏丸、ここには緩急の特急停車駅である烏丸駅と地下鉄烏丸線の四条駅があるのだが、ここを起点として、阪急京都本線の終点、河原町駅のある写真の四条河原町で大きく転回し、そこから河原町通りを京都市役所方面へ進んでゆく。ちなみに、一番の見どころは転回の瞬間だ。

Img_8836  山鉾巡行は、なんといっても10㌧以上ある鉾が動く勇壮な姿に惹かれるのだが、曳かれる山鉾は意外と速い。そして、四条通は、もともとがオフィス街なので、歩道も狭く、観覧はものすごい混雑だ。そこで早く移動する方法は、四条通の真下、阪急烏丸駅から河原町駅まで続く阪急地下道、もしくは並行する脇道を移動すると、経験上混雑は少ない。

Img_5097  河原町通りは、四条通と同じく歩道はアーケードのようになっており、蛇足ながらここならば、万一(というほどでもないが)の雨天でも、雨傘に頼らず山鉾巡行を観覧することが出来る。そして、山鉾巡行は、地下鉄東西線京都市役所前駅、つまり河原町御池にて二条城方面に転回する。

Img_5122  早朝朝一で撮影場所が確保できなかった場合はどうするのか、実は、山鉾巡行は、御池通り沿いの方が混雑が少ない。というのも、御池通りは歩道に屋根こそないものの、道幅が広く、その分、動きがスムーズ。有料席の後ろ側などは、立ち見になるのだが、混雑にさらされず、落ち着いてみることが出来るのだ。

Img_5177  もう一つ、横からではなく、正面から山鉾巡行を観るにはどうしたらいいのか。そのためには、交通規制が張られる規制線の向こう側に位置するのがい理想的だ。良い写真が撮ることが出来るだけに混みそうな印象のあるのだが、実は撮影に臨んでみると、まあ、時間帯があるのかもしれないが、それほど混むわけではない。

Img_5267  理由はいろいろ考えられるのだが、一つは街路樹の有無。上の写真は、御池通り上の写真、そして写真は、御池通りの歩道から。車道ということで、真ん中に街路樹を置くわけにもいかず、早い話が本当に暑いのだ。いや、熱いというべきか。なお、京都府警の方に聞いてみたのだが、規制時間中は撮影のために車道に出てもいいとのこと。

Img_8927  山鉾巡行、その撮影は奥が深く、ある意味、人生を掛けて何十年も撮影されている方もいらっしゃるとのことだ。あともうひとつ、撮影のもう一つのコツは撮影前に後ろを振り返ること。鉄道写真などを撮ると気づくのだが、空いているように見えて、実は他の人たちのカメラの延長線上にあることも多い。ライブビューア機能を活かし、後ろの方から撮った方が、身動きも容易であるし、いい写真が撮れるのかもしれない。

HARUNA

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京都祇園祭、宵山はじまる 祇園囃子と共に進む情景

2009-07-14 22:31:36 | 写真

◆祇園祭の風景

 本日より、祇園祭は宵山を迎えた。山鉾巡行へと、祇園祭はいよいよその最高潮を迎えることとなる。本日は、その見どころについて紹介したい。14日・15日・16日宵山、17日が山鉾巡行である。

Img_8663  祇園祭は、疾病払いの神事が受け継がれたもので、怨霊が運ぶとされた疾病を、長刀鉾に輝く白刃が退散させ、無病息災を願う行事である。思い起こせば今日、新型インフルエンザが猛威を振い、さらに致死率の高い鳥インフルエンザのヒトヒト感染が始まるのではないかと危惧される時局にある。そう、こういう時こその祇園祭だ。

Img_4928  疾病祓いの伝統行事ではあるのだけれども、正直、今年の五月期、Weblog北大路機関が主として扱う自衛隊行事はもとより、各地の催事や祭事、イベントが新型インフルエンザの感染拡大により、軒並み中止、縮小されているのを概括し、もしかしたらば、祇園祭にも影響は及ぶのか、と漠然とした思いはあった。しかし、幸いにして杞憂だったようだ。

Img_5032  この宵山、本日14日から16日まで毎晩、京都市、京都府、京都府警が一致協力し、京都の中心部である四条通や烏丸通までの広範な地域に夕刻から交通規制を引き、地方都市の人口に匹敵する観覧者を迎えつつ、並ぶ山鉾に提燈を灯し、祇園囃子を奏でる中、一般公開されるものである。

Img_4911  さて、今年は、本日14日の宵宵宵山が火曜日、15日の宵宵山が水曜日、16日の宵山が木曜日で、山鉾巡行が17日金曜日。見事に休日を外れているが、その分、多少人口密度は減るのか、と思われるのかもしれないが、新幹線、JR在来線、阪急、京阪、近鉄で結ばれた京都へは多くの方が足を運ぶ。

Img_8650  上の写真の情景は、夜の帳が下りると、このような情景にかわってゆく。文字通り混雑する。宵山の時間帯は、終業時刻とも重なるので、その分混雑するのだが、宵山の山鉾が並ぶ地域でも、特に阪急線の駅周辺は混雑するものの、離れて行くと、混雑はそれほどでもない。経路を選ぶのが観覧のポイントだ。

Img_8713  写真は、阪急京都線の大宮駅と烏丸駅の間あたり。JRだと、京都駅からは距離があるので、地下鉄を利用して四条駅まで出る必要が出てくる。在来線の場合は京都駅で降りるのもいいが、混雑している場合は、一つ先の新快速の停車する山科駅から地下鉄東西線に乗り換えて烏丸御池駅で降りるのがいいかもしれない。

Img_8719  写真の奥に見えるのが京都駅。長刀鉾や月鉾のある四条通の四条烏丸周辺の半径300㍍が特に混雑する。自動車は全面通行止めになるのだが、併せて歩行者も一方通行の規制が多く、動く美術館である山鉾を多く観覧するには、やはり外周の空いている場所から廻ってゆくのが、コツといえるやも。

Img_4938  四条通の平日午前中の情景。かなり混雑する政令指定都市の中心通りが、毎日交通が規制され、多くの山鉾が並ぶ様は、圧巻で、宵山の前の時間帯にも多くの観光客が足を運んでいる。昼間の方が、当然人口密度も低く、主要道路の交通規制は行われていないが、散策にはちょうどいいかもしれない。

Img_4909  写真のとおり、多くの出店も並ぶ、昼間はあまり営業していない。もちろん、酒類も並び、ほろ酔い気分で幻想的な風景を楽しむ方もいるようだが、宵山のときには人口密度から歩き食が基本となってしまうのが難点。一方で、営業している飲食店も多いので、一休みを兼ねてゆっくりとするのもいいかもしれない。

HARUNA

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無人機研究システム 多用途小型無人機はF-2支援戦闘機の親戚

2009-07-13 19:12:45 | 先端軍事テクノロジー

◆海を睨んだ多用途小型無人機

 間もなく硫黄島において飛行試験が開始される無人機研究システム。しかし、その開発は1995年より開始されていたものである。

Img_9736  多用途小型無人機として、技術研究本部は、無人機の開発を1995年度より開始し、1997年度には試験飛行を開始している。この試験飛行に用いられた無人機は、ステルス性を意識した機体で、F-4戦闘機から運用する。ターボファンエンジンを搭載、全長6.7㍍、幅2.5㍍、重量は620kgの無人機となっている。

Img_9484  自律飛行にはGPSを用いて座標確認を行い、飛行試験においては洋上哨戒任務を実施。目標となる艦船の上空を飛行し、赤外線映像などにより情報収集を行った後、海上にパラシュートで着水している。画像データなどは、リアルタイムで地上に送信されており、万一任務遂行中に攻撃を受け、撃墜されたとしてもデータは送ることが出来る訳だ。

Img_8413  着水した無人機は、その後、塩分除去などの措置を受けた上で、再び使用されている。この実任務に使用したのち、海上に着水し、その後に再整備を行った上で運用するというかたちは、どちらかというと、海上自衛隊の無人標的機の運用を髣髴させるものがある。ところで、この多用途小型無人機の回収には、海上自衛隊の訓練支援艦の支援を受けたのかもしれない。

Img_3414  F-4からの運用ということであるが、多用途小型無人機の運用試験において、洋上目標に対する偵察任務というのは、どちらかというとF-2が想定していたような対艦任務での運用していたのかもしれない。この計画が開始された1995年というのも、対艦攻撃任務を重視していたF-2支援戦闘機、FSX計画が進展中の時期と重なる。

Img_9731  考えてみれば、大型水上戦闘艦には、必ず強力な対空火器が搭載されており、中には広域防空に用いる長射程の艦対空ミサイルを搭載したものも配備されている。F-2支援戦闘機がASM-2など空対艦ミサイル四発を搭載して洋上阻止任務にあたるのも、日本本土上陸を試みる強力な両用戦部隊を迎撃する任務にあたるためであった。

Img_0213  両用戦部隊は、多くの人員が乗船していることと同時に地上戦力は揚陸までその真価を発揮できないという脆弱性を抱えている。言い換えれば、攻撃されれば反撃もままならず、人的損害の大きい両用戦部隊には、航空攻撃を警戒し、艦隊防空が重視された編成がとられることとなる。こうした艦隊に対する強行偵察は、非常にリスクを抱えることとなる。

Img_8592  他方で、無人機によってでも、その正確な位置が把握できたのならば、陸上自衛隊が運用する地対艦ミサイルや、海上自衛隊の地方隊が運用するミサイル艇により打撃を加えることが可能となる。本来、こうした任務には潜水艦が最適であり、例えば冷戦時代、海軍力でアメリカ海軍に対して劣勢にあったソ連海軍も大量の通常動力潜水艦を大洋へ広範に遊弋させ、索敵手段に用いていた。

Img_8576  潜水艦により、上陸船団を索敵するという手法は、海上自衛隊の場合、16隻という保有潜水艦の上限があった。潜水艦16隻というのは、NATO諸国の保有潜水艦数を比較してもかなり多いのだが、何分、集団的自衛権を行使することが出来るNATOは同盟国の潜水艦の支援を念頭に置くことが出来る(もっとも、上陸船団というよりもNATOの場合は陸上国境あらの侵攻の方が遥かに大きな脅威であるが)のに対して、海上自衛隊は、米海軍の支援を除けば、基本的に16隻の潜水艦だけにたよって任務を遂行しなくてはならない。

Img_8270  艦隊に対して、海上自衛隊も対潜哨戒機であると同時に実用航空機としては世界最高性能の洋上哨戒能力を有するP-3C哨戒機を、80機運用しているが、やはり、ターボプロップ四発機であるP-3Cで強行偵察を行えば、航空優勢が確保されていなければ撃墜される可能性が非常に高くなる。高速で高空を飛行できるXP-1でも、厳しいものがあるだろう。

Img_7816  結果、ステルス性に配慮した多用途小型無人機は、F-4から運用し、水上戦闘艦部隊や両用戦艦部隊に対する強行偵察を実施、この情報を元にF-2支援戦闘機を展開させる運用が想定されていたのでは、と。1993年に北朝鮮はノドンミサイルの初試験に成功しているが、それ以上に、冷戦終結後とはいえ、F-2の開発が進められる程度に、洋上からの脅威は想定されていたはずである。つまり、F-2と多用途小型無人機は、親戚だった訳だ。

Img_9740  他方、今日では、離着陸が可能となった無人機研究システムは、北朝鮮の核実験など、新しい脅威の中、いよいよ硫黄島での飛行試験を開始しようとしている。洋上の艦隊と比べ、地上の移動式ミサイル発射機は、その発見が難しく、何分、1995年から開発が始まった多用途小型無人機と比べ、能力への要求はあまりに大きく変わっている。他方、F-4の主翼左右に搭載できる程度に機体は小さく、結果的にレーダーには非常に映りにくい航空機である。過剰な期待は、と戒める心とともに、日本の新しい翼、その運用の性能には、やはり期待したい。

HARUNA

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平成21年度7月期 海上自衛隊艦艇入港・一般公開・体験航海実施詳報 続報

2009-07-12 23:27:16 | 北大路機関 広報

◆50周年行事と砕氷艦一般公開

 本日の富士学校祭は盛況だったとのこと。当方は、別に所用があり行くことはできなかったが、七月は海上自衛隊行事の月。次週は展開を計画中。

Img_1642  自衛隊関連行事として三回に分けて、第一回は陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊行事へのリンク、第二回では、それら行事の実施部隊に関する紹介、第三回は、海上自衛隊の体験航海や一般公開などについて紹介した。本日は、前回の行事詳報において紹介していなかった行事を二つ紹介したい。

Img_4321  海上自衛隊横須賀教育隊創設50周年記念行事は、陸上自衛隊武山駐屯地に隣接した施設で行われ、記念式典、行進視閲、祝賀飛行、救難訓練展示、手旗訓練展示、海上自衛隊体操、短艇とう漕と行事が行われるとのこと。見学には申請書類の提出が必要で、書類はWebで入手することが出来る。http://www.mod.go.jp/msdf/yokokyou/50th_kinen/50th_kinen01.html

Img_2716  砕氷艦しらせ、が、横浜海フェスタの行事の一環として25日と26日に横浜港で一般公開と行うとのこと。海上自衛隊の艦艇ではないが、20日の海の日には、みなとみらい地区の保存帆船を含め三隻の帆船が装帆展示を行うとのこと。前回、横須賀基地での一般公開で見ることが出来なかったという方に朗報だ。http://event.yokohama150.org/

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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