会社勤めをしていた若いころは、問題があればそれを潰すということが自然であった。営業の仕事をしていたら、売れなければ少しでも出かけて活動をしたり、競合との戦いに頭をひねったりした。
そうしたことは、何か0か1の世界に似ている。グレーということは馴染めない。早いうちに手をうつ。
しかし、人生は決してそうではなく結構グレーエリアもあるものだ。特にプライベートな領域には多い。それは時間と共に0や1に収束していったり、あるいは0.1でずっととどまり続けたりする。それを焦って無理強いしても仕方がないこともある。勿論早く手を打つべき問題もあり、放置することは危険なこともあるが。
生身のそうした自分を受け入れていく。受け入れられなかったら、それは出口のないストレスとなって、ストレスは方向性を決める宝物などと言っていられなくなる。
病気とか老いとか死とかは、まさにそうした問題の典型なのだろう。そして、それを解決するのは考え方の問題が殆どだ。世の中にはそうした知恵が探せばあるのだが、それに気が付かない。どこかで囚われてしまうのだろう。
その囚われから脱失するには、どうすればよいのか。
何も批判せずに静かに聴いて、受け入れてくれる存在が大事な気がする。
自己実現の道の歩み方 8/10