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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

積極性と罪悪感の不思議な関係・・・(和解と平和 5/10)

2019-08-20 | 第五章「和解と平和」

 写真は先日訪れた国立歴史民俗博物館の新しい古代の展示の一つ。私の家から歩いて行ける多摩ニュータウン448遺跡の模型である。今は一部が公園であり、一部が地元のNPOが管理しているところだ。約5,000年前にできて、数十年で廃絶された大栗川沿いの舌状地にある環状集落だ。何故廃絶されたのかが妄想のたねとなり、2017年に上梓した縄文小説では権力争いの一つの舞台となった。

 縄文時代は戦争もなく10,000年以上経過した平和な文化とよく言われるが、確かに人を殺める戦争のための武器はなかったものの、殺人を示唆する遺骨がいくつか見つかっている。縄文時代でも今の世と同じような事件はあったのだ。

 さて、殺人はとにかく、悪いことをしたなと良心がうずくような罪悪感。私だけでなく皆様も時々感じるのではないだろうか。私は、このお盆は事情があって自宅で一人一週間以上暮らした。先日の自律性ではないが、自分で好きな食事を作ることに意欲を感じ、ご覧のように自分で料理をつくったりした。実はこれはIPHONEのSIRIにレシピを訊いてつくったもので。家族からはSIRIは凄い(私ではなく)ということになってしまった。それは良いが、SIRIで調子にのっているうちに、妻の大切にしているコップを落とし割ってしまった。悪いことをしたなと後悔。

  

 罪悪感の原型はエリクソンによると5歳から7歳ごろに出来ると言われている。私の場合も、この時期には通学途上での友達の交通事故死があったり、アラスカ転勤での環境変化などで、子供なりに両親に同一化しつつ、積極性を発揮しだした良い面と解決しにくい罪悪感の問題もあったようだ。

 罪悪感は、置かれている社会の倫理道徳と直結しがちだが、別の見方も必要だと思う。それは自発性とか積極性といった、人の個性や成長に深く関わる部分だ。100%の悪者にしてしまうのではなく、ポジティブな面も認めることが大事だ。単純に倫理道徳に舵を切ると大切な自発性や積極性に影を落としてしまう。

 今年の夏は、第二次世界大戦での独ソ戦、米国の終戦間際の東京大空襲を新しい小説の関係でいろいろ調べ考えた。縄文時代には兵器はなかったが、今の時代は高度に進んだ兵器があり、一旦牙をむくと凄惨な皆殺しの世界に変貌する。目的のためには手段を選ばない。それは攻撃する側のこころの平穏に繋がるかもしれないが、どこかへんである。東京大空襲でのB29のパイロットのドキュメンタリーが以前テレビ放映されたが、それをYoutubeで見て、私たちの楽しい日常の中にもあるへんの存在に気づかされた。本当の平和とは何かが気になってしまった。

 罪悪感を感じたときに、どこまで自分の正しい方向を見つけられるか。妻の大事なコップを割ったときにどうするか。縄文時代の人だったら祈りを捧げたと思う。

和解と平和 5/10

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