イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

アジサイも良いけど花より団子 (9/10 真善美とストレス)

2021-07-04 | 第二章「五感と体感」

梅雨の時のアジサイは好きだ。見た目のアジサイだけでなく、雨の匂いと傘につたわる雨だれなど。五感を通して触れるアジサイは幼いころの記憶とも重なり、深い味わいを醸し出す。

高校生のころに詩に興味を持つようになり、最初に出会った三好達治の「乳母車」。「母よ――淡くかなしきもののふるなり 紫陽花あぢさゐいろのもののふるなり・・・」

今再び「乳母車」を読み直すと、この詩を好きになったころの初々しい自分に触れたようで赤面するが(笑)、五感から真善美といったものに興味を持ち始めた当時の自分を褒めたくもなる。

さて、昨日は映画「バベットの晩餐会」をネットで見た。U先生がブログ「生き甲斐の心理学」で推奨されていた映画だが、どうも五感の中で味覚は幸福感への近道であるようで、それはこころの奥深いところまで影響を与えることが印象的だった。フランス革命でデンマークの寒村に逃げてきた一流料理人と貧しい村人との話なのだが、五感と信仰を真面目に考える上では参考になると思う。

日本では花より団子?・・・という諺があり、より本能に近い味覚は低くみるような意味に捉えられがちだが、本当は美味しい団子(味覚)は花(視覚)よりも強烈に幸福感への道を導いてくれるといったメッセージと解釈するのが本当ではあるまいか。実際、コロナ禍の前は毎年のように唐崎神社前の老舗でみたらし団子を頂き、いつも幸福感に浸っていたことを思い出す。

お袋の味という言葉を最近あまり聴かなくなったが、日々の生活の中での母の手作りの料理、特にハレの日の料理の味は自分の幸福感をどこか支配しているようであり、また日々のストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱)にも影響を与えていると思う。

辛い時に美味しい料理で癒されたり、感情的にもつれた時に一緒に美味しい料理を食べることで平和になったりする。そんな経験を私たちは大人になるにつれて体験して、いつのまにか食の文化を大事にするようになってきたのではないだろうか。

今はコロナ禍で感染力が高まったデルタ株は恐ろしいので、昔のように外で一緒にB級グルメを楽しんだりできなくなっている。今は町に出るとシャッター通りとなっていて寂しいので、今の季節に良いキュウリ料理に凝って味覚を開発したり、さらに縄文時代の食文化についてあれやこれや楽しく調べ想像を楽しんでいる。

話がいつのまにか縄文時代になってしまったが、当時の果汁酒(ニワトコや山葡萄・・・)の味はどうだったのだろう。発酵とか加熱とかは当然知っていたはずであり、また恐らく当時の人も思考力は現代人とさほど変わらないはずであり、さらに今と同じように天才も出現したであろうから、とんでもない美味なお酒を味わっていたかもしれない。食についても動植物の知識は縄文カレンダーから考えると現代人の何倍も豊富にあり、豊かな素材だけでなくハープなども駆使しての料理だったのではと思う。さらに料理技術も石をつかった蒸し料理や燻製料理、深鉢土器の形態から想像すると煮込みだけでなく蒸し料理でふかしたりで、恐らくハレの日には凄い料理を味わっていたに違いない。

私も、年をとりあの世が近くなってきたようである。死んでからの世界は不可知の領域ではあるが、縄文時代の祖先と料理やレシピの語りながら今では味わえない縄文料理を食べ果汁酒を頂きたいものだ。

9/10 真善美とストレス

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