イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ウツには美…今も縄文時代も美は大事 (9/10 宝のストレス曲線)

2021-09-10 | 第九章「愛」

縄文土器などの遺物に驚くべき美を見つけたのは岡本太郎さんである。そして、日本でも縄文時代の国宝や重要文化財などが生まれ、多くの人がその美に魅せられるようになってきた。特に2018年の東博での「特別展 縄文ー一万年の美の鼓動」は35万人の来場者を数え縄文ブームを引き起こしたとよく言われている。しかし、私にとっては2014年の「日本国宝展 心ひかれる祈りのかたち」が一番強烈であった。ちょうどそのころ多摩の遺跡のストーンサークル見学会に行っており、私の縄文開花のきっかけの一つとなったのだ。日本国宝展では、祈りのかたちというテーマで、仏像、神像などが時代ごとに展示されていたが、縄文時代の5体の国宝土偶も展示されていて、その感動は忘れられない。美と祈りとの深い関係、しかも有史以前に遡ることを知った展示会であった。

さて、ウツと美。人によっては不思議な組み合わせだと思われ方も当然いらっしゃると思う。しかし、私にとっては生育史のいくつかの局面で美が大いに救けてくれていて、何の不思議も無い。私の高校から大学にかけては学園紛争の時代。今のコロナ禍での学生さんの受難もわかるが当時も結構大変な時代であった。そんな中で考えてみれば文学とか芸術に助けられた。夜明けの明星を見て深い感動を味わった時に読んだリルケの詩。今だったら「ウツに美」とピンときたが当時はただ感動しただけだった。

就職を控えた大学生最後の年も畑は違うものの、実験心理学につかった数理モデルの美しさに感動した。就職してからも関西での単身赴任生活。休みにはよくわからないものの京都や奈良の寺社仏閣を訪れた。50歳代になりNPOに関わるようになってからも、U先生の影響を受けて奈良や明日香周辺の散策で神社仏閣・教会、その背景の自然の美にどれほど助けられたであろうか。

私はカトリック信徒であるが日本の美には脱帽するばかりだ。

美の後ろには、信じて見える世界がある。慈愛というのだろうか愛というのだろうか。ウツの背後にある愛の孤独を癒すのは、慈愛や愛を想起させる美が大きな働きをするのだと思う。

9月11日。東博で聖林寺の十一面観音像を見に行く予定だ。明日香には何度も行ったが不思議なことに聖林寺の十一面観音像をまだ見てなかった。O氏も勧める観音像で行かねばと思い立った。コロナのウツを吹き飛ばしに行こう。

9/10 宝のストレス曲線

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自分の一部であるモノたち・・今も縄文時代でも大切なモノ (8/10 宝のストレス曲線)

2021-09-10 | 第二章「五感と体感」

天気が回復した今日は久しぶりにベランダに出て花を愛でた。ベランダの花に水やりをするのはもっぱら妻で、その成果をお裾分けしてもらったようだ。さらに写真に撮り、デジタルの世界に写真として再生させる。それはカメラをはじめ現代技術の成果が大半だが、自分ながらはっとするような美に出会うことも。

今日は、久しぶりに窓を開け放ち湿気を追い払う。心地よい風が通り一時間もしないうちに湿度が10%以上さがり晴れ晴れとしてくる。

ベランダの植物や自宅・・本来自分ではないものであるが、あたかも自分の一部のように感じられてくる。幼いころ自転車の運転を教えられて、自分でペダルで漕いて好きな場所に行けるようになると、自転車があたかも自分の一部と感じてくるように。

現代の心理学は現象学の影響もあり、こうした現象を人格形成理論として論じるようになっている。例えば有名なカールロジャースの19の命題など。そして、この見方は縄文時代の遺物を考察するうえでも大事な視点となるのではと私は秘かに思っている。道具が手足の延長のようなものであるのは分かりやすいが、それだけでなく縄文時代の人々の心や魂の一部でもあるのだと思う。

さらに、分かりやすい道具だけでなく居住地の石ころや景観までも、縄文時代の人々の一部、心象風景だったりするのではないか。

稲荷木遺跡現地説明会にて

三瓶小豆原埋没林公園にて

久しぶりに心地よい日に、断捨離に没頭することなく、政局に深入りすることなく、自分の五感で感じる世界を楽しんだらどうだろうか。そして、その中に美を見つけると憂鬱な気分がどっかに行ってしまうことも。

8/10 宝のストレス曲線

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