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愛しいタスマニア・デビル・・・(過去の解釈が将来に影響する 5/10)

2016-08-01 | 旅・雑記帳

 あるポジティブな感情の反対にネガティブな感情があるという理論がある。そして、代表的な例として、怒りの反対は友好的感情だとしている。この真偽はまだ証明されていないと思うが、私は自分の体感上、結構当たっているのではと思っている。

 大切な人との関係で怒りが生じるが、その後話し合いをしたりして和解し怒りが解消したあと、友好的感情になる経験をされたことはないだろうか?怒りは典型的なストレスであり、その人の持つ理想と現実のギャップから生じると考えると、怒りは理想が変わるか、現実認識が変わるかでギャップが無くなり解消できるという理屈になる。そして、運よく解消することで、反対の質的に似ている友好的感情が生じるのではないか。

 さて、話は変わるが今日は多摩動物公園に行って、最近気になっていた今年の6月に来園したというタスマニア・デビルを見学した。暑さに弱く日中は余り活動していないというタスマニア・デビルは、夕方であった幸運もあり、元気に走り回っていた。

 このタスマニア・デビルは見た目だけでなく、実は神秘的な動物である。

 長い生命体の歴史の中で、地球に哺乳類が誕生する。そして、その後私たちのように胎盤を持つ哺乳類が生じるが、別に胎盤を持たず生まれ、非常に小さいうちに袋に送り込まれ、その中の乳首によって成長する多胎類が誕生したようだ。そして、タスマニアデビルはこの多胎類なのだ。哺乳類が誕生してすぐということもあり、大昔は今いる狐がいれば、同じような多胎類の狐が存在し、オオカミがいればフクロオオカミも存在していたようだ。それが、長い生存競争の中で一つの離れ小島だったオーストラリア意外では絶滅したようだ。

 多摩動物公園には多胎類で誰もが知っているカンガルーだけでなく、その小型版のワラピーやコアラ、などオーストラリア現存していた動物の展示で有名だが、このタスマニア・デビルで私の知る限り実に珍しい多胎類が勢ぞろいした感じだ。

 残念ながら、多胎類は今の世の中生き残りが難しくなっているようで、このタスマニア・デビルも絶滅危惧種に指定されているようだ。

 今日は怒りと友好的関係のことが頭の中で蠢いていたが、愛らしいタスマニアデビルにお会いして何かほっとした感じがする。似ていて非なるもの、あるべき片割れの存在。怒りの中で片割れの友好的感情をふと思い出すことは大切だと思う。

過去の解釈が将来に影響する 5/10

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