イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

お盆休みの妄想 (和解と平和 3/10)

2019-08-13 | 第五章「和解と平和」

  お盆の起源は縄文時代に遡るのではないかと言われる。もちろん様々な宗教でもいろいろ解釈されているのだが。

 東京育ちの私は、昔は母方の東京風の流儀に従い、7月にお盆を迎え家の前で迎え火を焚いたりし、祖父が冗談ともつかぬ「来年は煙にのって来るよ・・」という言葉を聞いたりした。父方の祖父母は広島の竹原でブドウ畑を営んでいたので、ブドウの出荷の最盛期でもあったお盆頃には、親戚が手伝いもあり実家に集まり、時に盛大な宴会もした。

 祖先の魂が家に訪れ、お盆の時期を一緒に暮らす。メビウスの帯のように死者と生者が渾然一体となる不思議な時空を共有する。超時間・神仏を垣間見る時間といったら良いのだろうか。こうした感覚は宗教の基本のように思うがどうだろう。仏教でもそうだが私の信じるキリスト教でも同じ感覚があるように思う。

 昨晩、ある論文を読んでいたが、中沢新一氏によると旧石器時代から縄文時代になると、月や蛙などのシンボルが出るようになり、死と再生の文化になるという。縄文時代の中期には、環状集落が生まれ、村の中心の広場に祖先の墓域があり、あるいは誕生時の胞衣を住居の入り口に埋めたりし、祖先は本当に死と再生の暮らしを営んでいたようだ。縄文後期になると、大きな社会の変化があって、集団墓地やストーンサークルが生まれ、今のお墓のイメージに近くなる。でも、各家では今と同じようにお盆には祖先の魂がやってきて家の中で祈ったのかもしれない。日本の仏壇や神棚の文化は縄文時代にまで遡るのだと思うがどうだろうか。

 和解と平和はこの世的には難しいように思うが、お盆のこの時期には簡単なことのように感じてしまう。

和解と平和 3/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。

 

 

 

 

 

 


子供の喧嘩ではない道 (和解と平和 2/10)

2019-08-11 | 第五章「和解と平和」

 この数日、久しぶりに本を整理しながら日本神話を読み直していた。実は縄文時代の遺跡・遺物とどのように関連があるのかが一番興味があるのだが、小泉保氏や中西進氏の比較文化的な観点もある解説書に熱中して新鮮なきもちになっている。さて、和解と平和であるが。日本神話の神々の間での和解と平和を考えてみると、イザナミとイザナキの和解と平和でも、当然ながら個々の神々の自由奔放さというか、自立心というか、そこに感動してしまう。イザナキの黄泉の国探策の話でも、この世(芦原の中ツ国)に帰還して黄泉の国との境に大岩をおいて塞いでしなうが、その時に岩越しに語り合うイザナミとイザナキの会話を読んでみると、それぞれの立場もあるが夫婦の情感も美しく感動してしまう。子供ではない大人の会話なのだ(怖い話だが)。

 和解と平和を生き甲斐の心理学で考えると、やはり人格形成理論で考えると、成熟さ健康さというのがキーワードかもしれない。立場もあり生育史もあるのだから、敵対する相手と和解するには、お互いに自己概念の再統合を図らねばならない。つまりお互いに新しくなる必要があるのだ。変わる必要がある。

 自分が小学校の時など思い出すと、確かに純心な子供の側面はあるが未熟さによる対人関係のまずさに唖然とする。自分が状況の中で変わるということが未熟なため出来ないのだろう。子供だけで国ができていたとすると、恐らくそんな国どうしでは和解と平和など当然ながら望めず、毎日が戦争だと思う。

 覆水盆に返らずという言葉があるが、それを返すのが和解と平和の道だと思う。水は物理的には帰らなくても心で返すというか。相手の話を聴き、自分を変える自立心を養って行く道しかないかもしれない。神々でも難しいテーマなので、私にとって当然ながら人生を賭けての挑戦なのだろう。

和解と平和 2/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。

 

 


シャガールの和解と平和 (和解と平和 1/10)

2019-08-09 | 第三章「無意識の世界」

 日本でもポピュラーな芸術家、シャガール。十年以上前になるがU先生より、シャガールの絵が心理療法でよく使われていることを知り、それから時々画集を買ったり、展覧会に行ったりしている。そして、今年になり私の生き甲斐の心理学の勉強会でも、一枚の絵を取り上げて毎月のように皆さんと一緒に楽しんでいる。

 今年は特に1945年ころにシャガールの愛妻ベラさんが、突然亡くなり9ヶ月の間のブランクを置いて書き始めた絵について特に取り上げている。愛妻との別れというのは、本当に大変だと思うが、そのころにシャガールが書いた詩をたまたま見つけ読んでみると、戦争の傷跡が思いがけず大きなものだった。彼はユダヤ人でニューヨークに当時亡命していたが、1944年から1945年は日本でも終戦間近の惨劇(沖縄、大空襲、原爆・・)があったが、生まれ故郷のヴィテブスク(ベラルーシ)をはじめ独ソ絶滅戦争の悲劇は濃淡はあるものの、日本以上だったように思う。

 シャガールの絵が何故、心理療法でよく使われてきたのか?U先生のブログを読んでいたら、「和解と平和」というテーマで6年前に取り上げられていた。確かに私の場合も、勉強会で一枚の絵を見ることで、青春時代の混乱を当時の明け方の空を思い出し統合できたようだった。不思議である。

 絶壁のような壁・・そんな状況の中で、和解と平和を見いだすことは、言うのは簡単だが困難な道だと思う。哲学や思想・哲学の道もあると思うが、心理学の分野でもあるようだ。日本でも有名なカールロジャースは19の命題などでノーベル平和賞にノミネートされたと聞いたことがある。

 身近な友達との和解と平和もあるが、戦争や紛争などの和解と平和もあるだろう。すこしこのテーマについて考えてみたい。

和解と平和 1/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。

 


敢えて信頼すると見えてくるもの (私も貴方も大事にする世界 10/10)

2019-08-07 | 第九章「愛」

 今の世の中、簡単に信じて酷い目にあうことも多くなったのか、人を信じることが難しい時代になってきているように思う。昨日も、シルバーシートに座っていたら、隣には若者二人。内部障がい者かもしれないが・・・その前にはタットウをつけた若い女性。元気そうなのだが赤い内部障がい者等のヘルプマークを鞄につけている。権利といえば私にも権利はあるかもしれないが、斜め前の女性に席をゆずるかと思ったが、以前福祉のボランティアをしていた時に、健常者なのに障がい者マークを平気でつけて駐車していた方がいて苦労したことをふと思い出してしまった。どうしようかと躊躇ったら、後ろの席が空き若い女性はそちらに座って行った。

 人や神仏を信頼するということは、人それぞれだと思うが、私のケースのように難しいものかもしれない。しかし、キョロキョロあたりを見回す人生というのも何となく淋しい。信じる、信頼してみるということは訓練しだいで出来ることだと思う。人それぞれの流儀があると思うが、日常の中で信頼することを意識していると、明らかに何かが変わっていく。

 信頼するということが、心理学的にも大きな変化をもたらすことは明らかなようだ。例えば、信じる者は救われるというのは、特定の宗教だけではなくかなり普遍的なことだと思う。

私も貴方も大事にする世界 10/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。


慈眼になるように・・・(私も貴方も大事にする世界 9/10)

2019-08-05 | 第三章「無意識の世界」

 脊髄動物(人間も含め)の眼は脳の一部だそうだ。そんなこともあるのか、眼はこころの内側を表す窓という説明も何となく実感できる。

 今は日常で余り使われない言葉であるが、邪眼と慈眼という言葉がある。対面する相手が邪眼であれば、瞬時にこちらは緊張し心理学用語で言えば防衛機制のかたまりになってしまう。反対に慈眼であれば、心をゆるし思わず本音を漏らしたりもする。

 相手の場合は、こんなものだが、自分が今邪眼なのか慈眼なのかはよく分からないものである。意識できることもあるが、無意識に邪眼になってしまうこともあるようだ。そんな時は、愛犬が不安を感じたり、動物が逃げたりして気がつくこともある。

 平和な人間関係のただ中で、ある日突然辛い経験をしたりする生育史があると、幸福な状態の中で無意識にで邪眼になってしまう。そんなこともあるように思う。そういう傾向が自分の中にあると悟るだけで随分ちがうようである。

  さて、慈眼とは心のどういう状態を反映するのだろうか。私も貴方も慈しめるという状態なのだろう。他者否定、自己否定の要素があるとどうも邪眼になりがちなのだと思う。理性的な対処方法もあるかもしれないが、ごちゃごちゃ考えるより、私は座禅はしないが祈りを大事にしている。大自然の中で散歩をしたり運動(太極拳をしたり)するのも良いかもしれない。今は暑いのでちょっとだが。

私も貴方も大事にする世界 9/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。