ルーウィン著「これが物理学だ」(文芸春秋社)を先日購入したが、なかなか読む暇がない。
これは昨日再放送が終わった、NHK E テレのMIT白熱教室のルーウィンさんの書いた本である。
もっともこの本は字が大部分で式とか図があまりなく(写真が中途に入っているが)、あまり読みやすい書ではない。
私のようにテレビの放送を見て興味を抱いた人には多分退屈であるだろう。
もっとも中身を読めば、結構おもしろそうではあるが、それでも放送で示されたデモ実験の迫力には到底及ばない。
だから、一般の人が買って読むことは勧められない。もっとも物理学に関心をおもちならば、購入することもいいだろう。
もし、ネットで彼の講義が見えるならば、それを見た方がいいと思う。
縦書きであまり関心がわかない話を文章だけで綴られては物理学の方が逃げて行くような気がする。
そんな悪口を言いたくもなるような本である。しかし、すこし中身を読んでわかる人ならば、結構いけると思うかもしれない。
私はまだよく読んではいないが、補遺2
の「地球の重さを求める」は式が結構あるけれどもまあいいのではないかと考えている。
昔、入学試験問題をつくる機会があったときに、そういう問題を出してみたいと思ったことがあった。実際にそれを出題したのかどうかは覚えていない。
だから、物理学者ならそういう問題が好きなのはわからないでもない。
ルーウィンさんはX線星の研究で業績を上げた方らしい。それとかれはユダヤ系の元オランダ人であり、父親がユダヤ系であったために大戦中彼の父は数年どこかに隠れていたとかいう話が冒頭に出て来て結構おもしろそうである。
しかし、こんな本を誰が読むのだろうか。もっと図とかが豊富でなければ誰も読んではくれまい。