「クラウドは権力の集中化を招かないか」というのが、私の昨夜のNHKのBizプラスを見ての不安であった。
確かに自分たちの会社がなんでも所有するというとその費用が大きくなって、利益が上がらないからクラウドコンピューティングが省エネになったり、施設への投資とか人員への資本投下をしないので、会社が利益を上げやすくなるという。
だが、「クラウドは権力の集中化を招くかもしれない」という恐れがあるような気がする。その辺は実際はどうなのだろうか。現に車のメーカーのトヨタはクラウドを導入しているそうである。しかし、この恐れはまったくないのか。
それと私の子どもなども IT 関連企業の一つに勤めていたりするが、彼が仕事がなくなったりはしないのだろうかという恐れも持った。これは本人に電話をかけて聞いてみようと思った。クラウドなどと技術概念を認めないというのではないが、その対策を早くしておかないと多くの人が仕事を失うということではまったく浮かばれない。
だから、もちろんクラウドとかいうアディアが浮かぶことは大いに結構だが、それに対する利害得失を考えて前もってその害の方には対策を立てておく必要があると思われる。
それとどこかに集中してしまうと大災害のときに損害をそこが受けてしまうと機能が麻痺してしまうという恐れもある。それは多分かなり遠くはなれたところにバックアップセンターをつくるとかしているかで問題をクリアしようとするのであろうか。
集中と分散というのは昔から大いに問題であって、パソコンが出回る前はコンピュータは集中方式であった。それがパソコンの普及である程度分散システムが普遍となった。もちろん、銀行のATMシステムなどは集中方式であろうが、それだけで十分なのだろうか。
国家の安全の問題もあるし、資本の独裁という恐れもある。よくSF映画である権力的な人がすべてを握った会社をつくり、それに対抗する人たちがその強大な権力とか機関に抵抗するという映画だったりする。そんな心配は皆無だろうか。
クラウドと聞いて過剰反応だろうが、そんなことを考えた次第であった。
(2012.12.11付記) このブログを書いた後で、クラウドをwikipediaで検索をしてみたら、ここで書いたような欠点というか恐れとかはすべて書いてあった。もっと徹底的に問題点を指摘してある。私がそんなことを知らなかっただけであった。でも自分でそういうことを考えついたからこそ、問題点の指摘にうなずくことができた。