基礎物理学を教えているということは先日のブログで述べたが、数式の計算と物理との関係が問題である。
微分とか積分とかの計算が難しいというのなら話がわからないでもない。そうではなくて式を代入するとか式の中に含まれた一つの文字について解きなおすとかということが難しいというのはどうしてと思ってしまう。
どうも中学生程度の計算練習がうまくできていないのではないかと思ってしまう。大学生にもなったのに。それも薬学部だと文系とはいいかねる。
一つには文字を使うので、それがわからないという原因になっているから、数字に置き換えて説明をしてくれませんかという要請やはたまた練習問題をやりたいとか高校生並みの要望が出てくる。
本当に数字は分かりやすいのだろうか。そんなことはないはずだ。具体的な大きさの感覚等は数字を扱うことによって養うことが出来るが、それ以外ではかえってわかりにくくなるくらいが落ちだと思うがどうだろうか。
数式がわからないということの内容はいったい何なのだろうか。
数式がわからないということへの対策は数式を出さないことかそれとも数式の計算に熟達させるかのどちらかしかないのだろうか。
Feynmanは数式ではなくイメージで物理をした学者として知られている。でもそれはFeynmanには出来たことでも誰にでも出来ることではないと思うが、どうだろうか。また、Feynmanが数式をまったく操らなかった訳ではない。