『学力喪失』(岩波新書)の1-3章と終章をまだ読んでいないのだが、他の章はすべて読んだ。一番面白かったのは8章である。これは意外だった。
だが、一番この章が好奇心を刺激して、興味深い学校教育を示唆している。アメリカではいわゆる先生をもうteacherとはいわずfacilitatorというと以前に聞いたことがあったが、日本でもまだごく一部かもしれないが、そういう教師が出現しているということだろうか。
ファシリテーターという語もこの8章で出てきている。そういう学校での授業ができる基盤が日本でもできつつあるということだろうか。
遊びなのか学びなのかわからないような楽しい授業ができれば、それはとてもいいですね。
そういう望ましい教育が模索されている、一方で教育現場は多時間労働や心労や多忙を極めると聞くとそういう職業を目指す若い人はいなくなるだろう。
内容は分数や小数をゲームで理解するとかであり、これは興味深い。代数の初歩で驚くべきまちがいを多くの中学生がしているとか。
こちらについてはこうしたまちがいを防ぐ対策は書かれていなかったが、やはり面積図の出番かなと思った。これは多項式の項を面積図で表す方法である。同類項をまとめるとかにも役立つ手法である。
面積図については私もどこかに書いたような気もするが、まだ書いていないかもしれない。もし、書いていないならば、至急に書き留めておく必要がある。
愛数協の機関誌「研究と実践」には過去に故矢野寛(ゆたか)先生が面積図を使った因数分解とかかなり書かれているのだが。
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