物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

人が違えば、見方が違う

2012-11-05 12:43:53 | 数学

四元数のシリーズのエッセイを書いているとのことをこのブログでも何回か書いた。

一昨夜に大阪大学の金谷一朗さんのインターネットの講義録「ベクトル・複素数・クォータニオン」のプリントを読んでみたら、これがいままで私が考えたことがなかった観点からクォータニオンを取り扱っているらしい。

もっとも彼の観点はまことにオーソドックスなものである。だが、もうそろそろ四元数のエッセイのシリーズを終えたいと思っている私はまたまた宿題を背負い込むことになった。

ここで、その要約をすることはまだできないが、空間回転を群SO(3)で扱うよりもSU(2)で扱ったほうがいいというようなことであろうか。

四元数と回転については「四元数と回転1」でKuipersの観点から四元数と回転を取り扱ったが、「四元数と回転2」は2回の鏡映変換で空間回転を扱うという観点から四元数と回転を扱った。

さらに、まだ一字も書いていないが、つぎのエッセイでは著名な数学者のポントリャギンの観点にしたがって同形変換から四元数と回転を論じようとしている。

そして、もう一つ標語的に言えば、SO(3)よりもSU(2)で四元数と回転を取り扱うという観点を知ってしまったわけである。

金谷さんの講義録を詳細にはフォローしていないので、その詳細はまだ何も言えないが、これが一番オーソドックスなものであるのかもしれない。


2 コメント

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拙著をご高覧頂き有難うございます. (金谷一朗)
2012-12-21 11:33:30
拙著をご高覧頂き有難うございます.
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金谷一朗様 (あおやま)
2012-12-21 13:09:59
金谷一朗様


コメント有難うございます。

講義録「ベクトル・複素数・クォータニオン」は優れたものなので、どこかで出版されるのがいいのではないかと思っていますが、引き受けてくださる出版社がないものでしょうか。

もっとも現在は出版不況とか言われているそうですが、どうなのでしょう。
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