学問の分野に入れたが、それほど高級な話ではない。
徳島科学史雑誌の投稿原稿の校正が来ている。それを校正するために昨夜の11時半過ぎから校正刷を読み直していたのだが、いつのまにか眠ってしまった。それで気がついたら、1時半を過ぎていた。
それで、歯を磨いて正式に就寝したのだが、そのときもいつのまにか寝入っていた。どうもこのごろはこのような生活を続けている。12時を過ぎたら、きちんと布団に入って寝たほうがいいのだが、どうも30分か1時間でも読書とか何かに時間を使いたいとコタツに入って本を開ける。はじめは読んでいるのだが、そのうちにいつか知らずに寝入ってしまうらしい。
どうも貧乏性でいけない。しかし、地球物理学者の竹内均さんは生前に著書の中で彼は5分の時間でも無駄にしないと書いていた。これこそ合理性というか、私のいう貧乏性の極致であろうか。彼はテープレコーダーに文章をゆっくりと口述して、それを秘書として雇っているお嬢さんにワープロに起こさせる。そういう方法で何百冊かの本を書いたという。
また、それが本になるかとかいうことは別にしてそういうデータの蓄積を生涯されたという。彼は札幌の予備校の校長やNHKの教育テレビの一般理科とか地学の講義や物理の講義を生前やっていた。
その生き方には賛否があるかもしれないが、やはり一つの生き方ではあろう。
東京大学を定年になったとき、竹内さんは専門の地球物理学の雑誌とか書籍とかは全部友人知人や後輩に譲って学問の世界からすっぱり身をひいた。そして科学の啓蒙と普及にその後の人生を尽くしたのであった。こういうところは私にはとてもみならえない。
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