ヤマアジサイ（４）～甘茶 と 七段花

山アジサイは枝も葉も花も小型な種が多いので、小鉢植えでも長く栽培ができます。
　
「甘茶」もヤマアジサイの１種です。
若葉を蒸して乾燥させた「甘茶」を、お釈迦様にかける「灌仏会」（花祭り）が楽しみで
あった子供の頃の思い出があります。
　

　
上が、中心の両性花と４個の装飾花が咲き揃った６月中旬、下は開き始めの５月末です。　
　

　
魚沼の実家にある樹は装飾花が青紫色でしたが、ホームセンターで入手したこの個体は
淡色です。鉢が小さいためか？　２輪は装飾花が無かったり不完全でした。
　

　
「七段花」は、八重咲の装飾花を持ちます。
幕末にシーボルトが紹介した幻の花とされていましたが、神戸の六甲山で１９５９年に
発見されたそうです。　
　

　
５月末の咲き始めは淡い色でした。
　

　
中心の両性花は退化して、結実しないようです。　
　

　
装飾花は、ガクが星形で重なっており、七段花の由来です。　
　

　
６月中旬の花です。　この後、装飾花は反転変色して終わります。