春の椿の終いは、肥後椿「王冠」(おうかん)です。
7号鉢植で、白地に紅覆輪の大輪花です。
4月下旬、蕾から開き始めます。
横から見ると、
内側いっぱいに、梅芯(梅の花のような雄しべ)が広がります。
花弁が開いて、平開咲となります。
5月上旬の花、白地に紅の覆輪と梅芯が惹きつけます。
春の鉢植え椿、まだ数種残っていましたが、
肥後椿の3種だけは遅れましたが、記録に残したくアップします。
「肥後椿」(ヒゴツバキ)は、江戸時代から明治にかけて、
熊本藩士とその後裔によって育成されてきた、
肥後六花(椿・芍薬・花菖蒲・朝顔・菊・山茶花)の1群です。
共通して、花芯(雄しべ)が見事、花形は一重、純粋な花色、
が追及されてきました。
4月下旬から5月上旬に咲いた赤花(名称不明)です。
蕾から開花へ、
一重咲き大輪花、豪華な花芯は梅芯(バイシン)と呼ばれます。
花の終盤です。
白花種は4月上旬から5月初めにかけて、咲きました。
中~大輪で、「満月」という名を持つ銘品なのですが、
白い花弁が傷み易く、4月の気候不順もあって、
イマイチ本領発揮には至りません。
肥後椿のもう1種は次に、