山野の樹林下に自生する、ウマノスズクサ科のカンアオイは、
古典園芸植物としては「細辛」(サイシン)と呼ばれています。
鉢植えの「御所桜」(ごしょざくら)は「細辛」の1種で、
径3~5cmの銀葉系の葉をもち、秋に花を咲かせます。
自宅北側軒下の山草棚で、秋に開花していましたが、
画像は玄関前に移して、12月に撮ったものです。
心臓形の葉は常緑性で、
傷んでいますが、濃紺の葉に桜紋が入ります。
青軸素芯花ですが、花弁は無く、
ガク筒の先が3裂し、径2cm位の緑色の花となります。
ヒイラギはモクセイ科の常緑小高木ですが、
小さい葉を密生させる「香姫」(カオリヒメ)です。
まだ小さなポット植のまま、樹高15cm程で、
白い4弁花が香りを放ちます。
11月中旬の咲き始めです。 夏の猛暑もあって、
黄葉した葉が目立ち、花数も昨年より少ないようです。
11月下旬です。 花の少ない時期、玄関を飾りました。
香りのよい白花をクローズアップしてみると、
モチモチ感のある肉厚の花弁と、長く伸びた雄しべが目立ちます。
「ムラサキシキブ」(紫式部)は、クマツヅラ科の落葉低木です。
全国の山野に自生し、2~3mの高さになるそうですが、
7号深鉢植で50cm程の樹高です。
枝が直立し、実の付き方がまばらです。
(多く市販・植栽されているのはコムラサキという近似種です。)
6月上旬から花が咲き始めました。
淡紫色の小花が、散房花序を作ります。
6月下旬、散った花もありますが、まだ蕾もあります。
8月上旬、小さな緑色の果実が出来ました。
9月上旬、まだ緑色ですが、果実が少し大きくなりました。
10月下旬には、紫色の果実になりました。
11月中旬の実成りです。 果実は直径3mm程の球形です。
直ぐには小鳥が食べないので、
実付きのまま板囲いの雪囲いへ移動しました。
冬の小鳥たちの食料になるでしょう。
「根深ネギ」は、長ネギ、白ネギとも言い、
葉を食べる「葉ネギ」に対して、根元の白い部分を食べるネギで、
主に関東で食されてきました。
自宅から少し離れた空き地畑、空いた半畝で栽培しました。
HCで25本苗を買って、植え付けたのは4月末でした。
耕さない固い地面に、鍬幅の溝を掘り、
苗を4cm間隔で壁面に立てかけ、根元に少し土をかけて、
稲ワラの代わりに、乾燥させた庭ススキを入れ、
肥料は与えず発根を促します。
5月下旬、か細い苗は枯れましたが、
ほぼ活着したので少し土を入れました。
6月下旬ネギの成長に合わせて、株元への土寄せと追肥をします。
隣りの畝から、サツマイモのツルが伸び出してきます。
夏場はサツマイモに覆われてしまっていました。
10月下旬、イモを収穫した後の、無残なネギの姿です。
生き残った倒れネギを立て、追肥と土寄せをし、
その土も雨で流され、12月初めです。
雪が降ってきた12月14日、掘り上げました。
太いネギ7本と、細ネギ2本の収穫、
今年の家庭菜園最後の作業でした。
収穫は少しでしたが、寒さに当たり美味しさは倍増でした。
この雪が40cmほどの積雪となり、
今日は曇り時々晴れや雨で、10cmほどになりました。
「フウラン」(風蘭)は、
樹幹や岸壁などに張り付く着生ランです。
日本原産で、江戸時代から栽培された古典園芸植物でもあり、
花や葉のほか、根を含む株全体を観賞対象として、
その園芸品種群を「富貴蘭」とも呼んでいます。
普通は白花で、6月下旬~7月が開花期ですが、
「黄鳳」(コウホウ)は、黄色花で、秋にも開花するようです。
入手後、毎年子株を増やしてはいましたが、
開花したのは初めてでした。
10月中旬、定位置の自宅北側軒下から、
玄関前に移動して開花しました。
すでにラベルが失われ、淡い黄緑色に見えた花色から、
緑花種の「翡翠」(ヒスイ)という品種だと思いました。
10月下旬です。
10月末になると、黄色花であることが明瞭となり、
黄花は1鉢しか持たないので「黄鳳」と分かりました。
水苔に張った根から、花まで15cmほどになります。
11月初め、
11月中旬、
11月下旬、気温が低いので花が長持ちし、
香りを放つので、玄関に置いたり、晴天時は外に出しました。
花を終えた12月初め、雪囲い前の鉢移動で、
納屋に移されて越冬に入りました。