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flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

長篠城 野牛郭

2006-12-11 00:00:17 | 城郭・城下町
(愛知県新城市長篠)
 昨年ののぼりまつり以来の長篠。辺りは季節の移り変わりが遅かった今年の表情を現し、何度か訪れている城跡も、また違った光景を見せていた。
  
 史跡保存館では「文人医師長篠阿部家と中津」が催されていた。
城跡南端、野牛曲輪跡で行われた試掘調査地にも向かった。
先週、現地説明会が行われたが、その説明会資料を求めようと保存館の方に聞いたところ、近くに学芸員の方がいるということで、携帯電話で呼んで下さり、ご説明いただいた。
 現在展示が催されている阿部氏が江戸時代に描き残したとされる長篠城図の遺構配置を参考に今回3地点の試掘調査が行われた。
説明会の後の浸透水や土砂流入によって、トレンチ内全てを目にすることはできなくなっていたが、A地点トレンチでは凹状遺構と柵列の杭跡が検出されたということである。
 B地点は野牛門の有無確認をし、焼け土遺構が検出、C地点ではA・B地点同様、川側の土塁有無確認を行ったが、検出できなかったようである。
川に最も近いB・C地点では野牛門等の明確な在城時期の遺構は検出されず、天正四年(1576)廃城以降の遺構、遺物が殆どで、豊川舟運が盛んであった近世、近代のものが検出された。
    

(関連記事:長篠城跡試掘調査 鳶ヶ巣山 姥ヶ懐 中山 君ヶ伏床 久間山 舟津 大通寺 医王寺山 天神山 設楽原竹広
コメント (4)
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