約半年前の北の大地に続き、今回は南の島へ向かった。
私は通常、予定をあまり立てず、突然各地を訪れているが、予約を要する外出の際は天候に恵まれないことが多い。今日もそれまで晴天であった現地も、到着する頃から下り坂となった。そして、日程中は次第に雨に見舞われた。また逆に、沖縄を離れる日には、次第に晴天になっていったようだった。
今回も大方の学習と予定はあったものの、細かな予定は立てていなかった。また、公共交通しか利用しない私にとって、現地に到着してから天候と利便性を合わせて判断する必要があった。
午後1時過ぎ、少し遅れての到着。天候は曇天ながら、一部に薄日が差していた。その方向は東、南城市方面であった。
今回の日程中は、好天は望めなかった。そこで、天候下り坂中ながら、その中で強いて天気が良いこの日の午後を、琉球王朝時代の信仰の場「斎場御嶽」を訪れる日とし、ライトアップされる琉球王城「首里城」を夕方から夜間、石垣等、跡形しか残らない「中城城跡」を、翌日の雨天時に向かうことに急遽決めた。それは撮影のためというわけではなく、その地の発するイメージを受け易くするためであった。
沖縄都市交通「ゆいレール」を経由して、バスターミナルより路線バスである、東陽バス志喜屋線に乗った。現在の沖縄は、旅客鉄道網が無く、また、地形に平地が殆ど無いため、現在私が住む愛知以上に自動車社会が進行している。
那覇市から与那原町(よなばる)、南風原町(はえばる)を経て、中城湾(なかぐすく)岸沿いを進むと、「ノッチ」と呼ばれるキノコ状に浸食した岩礁が時々見えた。そして間もなくすると、知念半島南城市旧知念村へ差し掛かっていった。
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