(中城高原ホテル 沖縄県中頭郡中城村伊舎堂)
中城城跡公園内には、放置されている構造物がある。これは、昭和50年(1975)国頭郡本部町で開催された、沖縄国際海洋博覧会の来訪者を睨んで建設された、未完成の宿泊施設である。設置者が建物完成前に資金繰りが悪化し、建設中止となったが、一部施設はプレオープンしていたようである。
この構造物は、山の尾根を利用して築かれ、階段状に長く部屋割りされている。ホテル付随設備として、ホール、パブレストラン、ゲームセンター、小動物園、ウォータースライダープール等を備えており、道を跨いだ上部建物は展望台となる予定であった。そして、上部ほど建設途中であり、展望台はコンクリートの枠組みしかみられない。外装としては、コンクリートにペンキを施した跡が建物下部でみられる。その色褪せ感により一層哀愁を与えているが、沖縄の建物は、毎年必ず台風に遭遇することもあり、耐久性のあるコンクリート造りが多く、また、タイルやモルタル等の外壁材を使わずに、ペンキを外装として施した建物が多い。
近年、不動産所有者と公園管理者(自治体)との間で権利問題が起き、紛糾しているようである。
(構造物残影へ)
中城城跡公園内には、放置されている構造物がある。これは、昭和50年(1975)国頭郡本部町で開催された、沖縄国際海洋博覧会の来訪者を睨んで建設された、未完成の宿泊施設である。設置者が建物完成前に資金繰りが悪化し、建設中止となったが、一部施設はプレオープンしていたようである。
この構造物は、山の尾根を利用して築かれ、階段状に長く部屋割りされている。ホテル付随設備として、ホール、パブレストラン、ゲームセンター、小動物園、ウォータースライダープール等を備えており、道を跨いだ上部建物は展望台となる予定であった。そして、上部ほど建設途中であり、展望台はコンクリートの枠組みしかみられない。外装としては、コンクリートにペンキを施した跡が建物下部でみられる。その色褪せ感により一層哀愁を与えているが、沖縄の建物は、毎年必ず台風に遭遇することもあり、耐久性のあるコンクリート造りが多く、また、タイルやモルタル等の外壁材を使わずに、ペンキを外装として施した建物が多い。
近年、不動産所有者と公園管理者(自治体)との間で権利問題が起き、紛糾しているようである。
(構造物残影へ)