田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

つま恋 2006 その4

2006-10-02 21:33:39 | ステージ & エンターテイメント
 しばらく投稿を怠ってしまいました。
 この間、いろいろと野暮用があってPCに向かえなかったことも事実でしたが、このテーマをどのように締め括ろうかと思案していたことも間が空いた理由でした。
 そんな思案をしている矢先に、本日の北海道新聞夕刊に「つま恋 2006」に関する評論的な記事が掲載されました。
 記事は拓郎が大方の期待に反して、人気曲を歌わずに、これまであまり歌われていなかった曲や最近の曲を披露(演奏)したことを肯定的に評していました。記事中である評論家が「拓郎はがむしゃらな直球で勝負せず、大人の味を見せたのではないか。そこに勝負を続ける現役性を感じた」と紹介していました。

 私はこの評論に反発したいのです。
 確かに拓郎を追い続けてきた人にとっては、今回の拓郎の選択を否定することはできないのかもしれません。
 しかしです。31年の年月を経て、あのときの感激を再び!と集まってきた(大方のファンはそうだったと思います)人たちを拓郎はものの見事に裏切ったことにならないでしょうか???
 それはある種の拓郎のカッコ良さでもあるのかもしれません。だから拓郎のコアなファンは否定はできないのです。

 私はたとえ今の若者たちから冷ややかな視線を浴びてもいい、狂喜乱舞し、叫び歌うおじさん、おばさんたちの一夜の夢を再現してほしかった、と思ってしまうのです。
 それは俗に言うところの同窓会的なもので結構、最後の花火で結構、おそらくこの後二度と実現しないであろうビッグイベントを、ビッグイベントらしく華々しく飾ってほしかったというのが偽らざる思いです。
 
 したがって、今回のイベントが日本の音楽シーンにある程度の影響を与えるのでは、と考えていた人たちにとってはいささか肩透かしを食ったような思いではないのだろうか。
 それはつまり、今回のコンサートが野外で規模は大きくなったものの、ホールコンサートの延長線上のものとしか私には映らなかったということなのです。

 かなり辛口の総括となってしまいましたが、それでも私は今回の記念すべきイベントの総集編の放送(10月末)を心待ちにしているし、DVDもきっと購入することになるはずです。