田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

駱駝はダメだ

2007-01-08 21:50:19 | 本・感想

 その後、雑誌「駱駝」を詳細に眺めてみました。
 そうすると私の第一印象に間違いはなく「こりゃ~、ダメだぁ~」と思ってしまいました。
 何がダメかというと、私などとはまったく別世界の人々を対象とした雑誌だということがはっきりしたからです。
 特集の一部を例示してみると、「世界限定161セット フランス製万年筆」、「ハワイ最高級コンドミニアムの魅力」、「純絹製『黄金真綿』布団で快眠を得る」、「名門ホテルのメニューを家庭で味わう」、などなど・・・。
 この雑誌のコンセプトをおおよそ理解していただけると思います。

 しかもこの雑誌をダメと判断する理由の二つ目は、雑誌のコンセプトが徹底して消費的だということです。
 豪華、快適、美味、・・・。
 雑誌のどこをとっても、リタイア後の生き方として、人に対して、コミュニティに対して、という視点が見えないのです。

 リタイア後の指南書(などをこの雑誌は目ざしてはいないのだろうが…)として、雑誌社が未だに徹底して消費することが美徳であるかのごとく喧伝することが、日本人の精神性をかなり歪めてきたことに対する贖罪の気持ちなど毛頭ないからこうした雑誌を発行するんでしょうね。
 まあ、こんな雑誌に目を留めた私にも責任はあるのですが・・・。

 ところで、誌名「駱駝」について、雑誌の後ろのほうに説明がありました。それによると、
  文化の交流を担ったシルクロードの駱駝のように、読者の皆様の「旅の友」としてお付き合いさせていただこうという願いをこめた
ものだそうです。