田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

工房 新(アラタ)くんの21世紀ポケット

2007-11-10 23:41:17 | 環境 & 自然 & 観察会
 私はよほど物好きなのだろうか・・・。
 野次馬精神極まれりとの嘲笑を受けるかもしれない。
 しかし、「参加して良かった!」と今振り返っています。

 今日、地球温暖化防止をめざす環境学習セミナー「家電TVとOA機器リサイクル見学ツァー」に参加してきました。
 ところが参加者をみると、私のような一般市民はほんの数えるほど、ほとんどは主催者のNPO法人北海道環境カウンセラー協会の方々ばかりでした。
 「こりゃ、とんだ畑違いのところに飛び込んだかな?」と思いましたが、同時に「札幌市民の環境に対する関心度はまだこの程度なのか…」という寂しい思いもしました。

 見学したのは、株式会社 鈴木商会「発寒リサイクル工場」(愛称:工房新くんの21世紀ポケット)です。
 鈴木商会は鉄のスクラップ加工処理を主業態として全道展開していますが、そこにアルミニウムスクラップ処理、家電リサイクルと次々と業態を拡大してきている企業です。

 今回の見学は、専門家(?)のカウンセラーにも、私たち一般市民にも、予想を超える驚きを与えてくれるものでした。
 それはTVやOA機器のリサイクルが徹底した手作業によって行なわれている事実を目の当たりにしたことです。
 あの数千、数万の部品からなる精密機器を手作業(工場では手解体(テカイタイ)と呼んでいました)によって部品の一つ一つまで完全に分解していたのです。
 ですからTVの解体だけで20人くらいの従業員が関っていました。

 それは小さな部品の一個一個までゴミとせずに、再生させようというもののようです。
 この事実には率直に驚きましたし、リサイクルの世界の大変さを思い知った感じです。
 私たちがより便利な、より快適な機器を求める裏側で、このような実体があることを知ることができたことは決して無駄ではなかったと思っています。

 その後、「リサイクルの現状と課題」と題してのセミナーが同工場の会議室で行なわれました。
 リサイクルの世界も多くの課題が山積しているようです…。

 ※写真は解体を待つブラウン管TVの山です。