札幌から北に遠く離れたところに音威子府という人口1,000人余りの小さな村がある。
その音威子府に生徒数94名というこれまた小さな「おといねっぷ美術工芸高校」がある。
学校は小さいが、ユニークな教育とクロスカントリースキー部の活躍で全道的に名が通っています。
ユニークというのは、全道で唯一の工芸科高校ということです。
その工芸科での学習の成果の一端を紹介する「木の手づくり展」が5~7日まで北海道庁の玄関ホールで開催されています。
狭いスペースには木のぬくもりを感じさせる木工作品のほか、絵画、金工、陶芸作品がびっしりと並べられていました。
全道、全国から集った生徒たちが共通の目標に向かって若さをぶつけ熱気を感じさせてくれる作品の数々でした。
おといねっぷ美術工芸高校のことを詳しく知りたくてウェブ上で検索したところ、校長先生が発信する「学びの森」というブログを発見しました。
そこには高校で学ぶ生徒たちの日々を、校長先生の温かな視線で描かれた文章が溢れていました。
会場で校長先生とお会いし、ブログのことをお話しました。すると、
「本校は94名の生徒のうち地元出身はわずか1名で、全道、全国から生徒が集っています。ですからブログでの発信を何より保護者が喜んでくれています」
とのことでした。
単科高校、そして小規模校ならではのユニークで温かな教育が実現されているようでした。
おといねっぷ美術工芸高校・・・、小さくてもピカッと光る教育をこれからも実践していただきたいと思いました。