昨年に引き続き、札幌市教委が主催する「自然体験活動セミナー」の「低山体験登山」にスポット参戦した。今年はニセコ山系の「チセヌプリ」を神仙沼口から湯本温泉口へ縦走する登山だった。
※ チセヌプリの登山概念図ですが、私たちは図の上部の「神仙沼」から「長沼」を通り「チセヌプリ」を目ざしました。
9月21日(土)、朝7時30分、札幌市教委前に集まった参加者、スタッフあわせて25名を乗せたバスは共和町に位置する「神仙沼」に向かった。
神仙沼の駐車場に着いたのが午前10時少し前ということだから、移動だけでおよそ1時間30分を要している。これがはたして「札幌近郊」と云えるかどうかは疑問であるが、私の中では”近郊“という範疇にすることにした。
「チセヌプリ」登山には三つのルートが存在する。一般的なルートとしては最も短時間で登頂できる「北口ルート」がある。登山口から山頂までの標高差が303mしかない手軽さが人気なのかもしれない。二つ目のルートとして「湯本温泉」から登る「西口ルート」がある。こちらは「チセヌプリスキー場」のところから登るやや長いルートである。
私たちが今回登ったのは、それら二つのルートとはまったく反対側の「神仙沼」側から登るルートだった。こちらは「夏山ガイド」にも紹介されていないマイナーなルート(時間が長くかかる)なのかもしれないが、主催者は下り口を「湯本温泉口」に設定して、いわば縦走のような形を取った今回の登山だった。
午前10時05分、神仙沼駐車場の登山口からまずは木道トレッキングである。神仙沼は近隣ではかなりの観光スポットのようで、観光客用(?)に木道が整備されていて、ひっきりなしに観光客とすれ違った。
15分後「神仙沼」に到着する。神仙沼は昨年の低山登山体験でこの時期に訪れたのだが、どうも私にはそれほど素晴らしいところとは思えない。沼の中から水面に水草が伸びていて、どうしても美しい光景とは思えないのだ。季節が違えばまた光景も変わるということだろうか?
※ 神仙沼駐車場から「神仙沼」に向かう木道です。すっかり観光地化しています。
※ 多くの観光客が訪れていた「神仙沼」です。季節によっては素晴らしい光景が見られそうですが…。
※ 水面に生えている水草が光景を台無しにしているような気がするのですが…。
昨年は「神仙沼」から「大谷地」、「大沼」を経て、「イワオヌプリ」の山麓を経由して「五色温泉」に至るルートだったが、今年は「神仙沼」からルートを分かち、「長沼」、「シャクナゲ岳分岐」を経て、「チセヌプリ」を目ざすルートである。
「神仙沼」から湿地帯を抜け、「長沼」を目ざす。すでに木道は消えていたが、それほど高度を増すでもなく、平坦な道を淡々と往く。「神仙沼」からおよそ15分で「長沼」に着いた。「長沼」はその名のとおり細長い形をした沼である。こちらは水草などは見当たらず静かな美しい沼である。沼の向こうには私たちが目ざす「チセヌプリ」の山容がくっきりと見えるなかなかの絶景である。
※ 神仙沼近くの湿地帯です。こちらの方が見事な光景を作りだしています。
※ 「長沼」です。前方に見える山のピークが「チセヌプリ」の頂上です。
「長沼」で一休みした後、いよいよ本格的な登山が始まった。といっても動き始めてからまだ30分程度しか経っていない。身体はすこぶる快調で、ぐんぐんと高度を増していった。登山路が高い繁みの中とあって風が通らず、すぐに汗が噴き出し始めた。身体も、顔も汗にまみれながらの登りが続いた。
※ 草丈の高い中を行くので、風通しが悪くすぐに汗びっしょりになりました。
※ こんな大木の下を潜ったり、岩場を乗り越えたり…。
途中、散り際の遅れた高山植物とか、すでに実になってしまった高山植物が時々顔を見せてくれるのが癒しとなった。(その中の2~3種を紹介する)
※ メギ科のサンカヨウ(山荷葉)の実です。
※ 散るのが遅れてしまった(?)山アジサイですね。
※ リンドウ科のエゾオヤマリンドウだそうです。
登り続けること約40分、頬に風を感じられたかな?と思っていたら「シャクナゲ岳分岐」に到着だった。
※ 「シャクナゲ岳分岐」にて、手前の方は北海道山岳連盟会長の小野氏です。
※ 分岐では私たちがこれから上っていく尾根ルートが見通せました。
(以下は後編に続きます)
※ チセヌプリの登山概念図ですが、私たちは図の上部の「神仙沼」から「長沼」を通り「チセヌプリ」を目ざしました。
9月21日(土)、朝7時30分、札幌市教委前に集まった参加者、スタッフあわせて25名を乗せたバスは共和町に位置する「神仙沼」に向かった。
神仙沼の駐車場に着いたのが午前10時少し前ということだから、移動だけでおよそ1時間30分を要している。これがはたして「札幌近郊」と云えるかどうかは疑問であるが、私の中では”近郊“という範疇にすることにした。
「チセヌプリ」登山には三つのルートが存在する。一般的なルートとしては最も短時間で登頂できる「北口ルート」がある。登山口から山頂までの標高差が303mしかない手軽さが人気なのかもしれない。二つ目のルートとして「湯本温泉」から登る「西口ルート」がある。こちらは「チセヌプリスキー場」のところから登るやや長いルートである。
私たちが今回登ったのは、それら二つのルートとはまったく反対側の「神仙沼」側から登るルートだった。こちらは「夏山ガイド」にも紹介されていないマイナーなルート(時間が長くかかる)なのかもしれないが、主催者は下り口を「湯本温泉口」に設定して、いわば縦走のような形を取った今回の登山だった。
午前10時05分、神仙沼駐車場の登山口からまずは木道トレッキングである。神仙沼は近隣ではかなりの観光スポットのようで、観光客用(?)に木道が整備されていて、ひっきりなしに観光客とすれ違った。
15分後「神仙沼」に到着する。神仙沼は昨年の低山登山体験でこの時期に訪れたのだが、どうも私にはそれほど素晴らしいところとは思えない。沼の中から水面に水草が伸びていて、どうしても美しい光景とは思えないのだ。季節が違えばまた光景も変わるということだろうか?
※ 神仙沼駐車場から「神仙沼」に向かう木道です。すっかり観光地化しています。
※ 多くの観光客が訪れていた「神仙沼」です。季節によっては素晴らしい光景が見られそうですが…。
※ 水面に生えている水草が光景を台無しにしているような気がするのですが…。
昨年は「神仙沼」から「大谷地」、「大沼」を経て、「イワオヌプリ」の山麓を経由して「五色温泉」に至るルートだったが、今年は「神仙沼」からルートを分かち、「長沼」、「シャクナゲ岳分岐」を経て、「チセヌプリ」を目ざすルートである。
「神仙沼」から湿地帯を抜け、「長沼」を目ざす。すでに木道は消えていたが、それほど高度を増すでもなく、平坦な道を淡々と往く。「神仙沼」からおよそ15分で「長沼」に着いた。「長沼」はその名のとおり細長い形をした沼である。こちらは水草などは見当たらず静かな美しい沼である。沼の向こうには私たちが目ざす「チセヌプリ」の山容がくっきりと見えるなかなかの絶景である。
※ 神仙沼近くの湿地帯です。こちらの方が見事な光景を作りだしています。
※ 「長沼」です。前方に見える山のピークが「チセヌプリ」の頂上です。
「長沼」で一休みした後、いよいよ本格的な登山が始まった。といっても動き始めてからまだ30分程度しか経っていない。身体はすこぶる快調で、ぐんぐんと高度を増していった。登山路が高い繁みの中とあって風が通らず、すぐに汗が噴き出し始めた。身体も、顔も汗にまみれながらの登りが続いた。
※ 草丈の高い中を行くので、風通しが悪くすぐに汗びっしょりになりました。
※ こんな大木の下を潜ったり、岩場を乗り越えたり…。
途中、散り際の遅れた高山植物とか、すでに実になってしまった高山植物が時々顔を見せてくれるのが癒しとなった。(その中の2~3種を紹介する)
※ メギ科のサンカヨウ(山荷葉)の実です。
※ 散るのが遅れてしまった(?)山アジサイですね。
※ リンドウ科のエゾオヤマリンドウだそうです。
登り続けること約40分、頬に風を感じられたかな?と思っていたら「シャクナゲ岳分岐」に到着だった。
※ 「シャクナゲ岳分岐」にて、手前の方は北海道山岳連盟会長の小野氏です。
※ 分岐では私たちがこれから上っていく尾根ルートが見通せました。
(以下は後編に続きます)