田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

新北海道博物館に行ってみた

2015-06-02 22:29:39 | 札幌(圏)探訪
 マンモスゾウ、ナウマンゾウの骨格標本が迫力いっぱいである! アイヌ関係の展示が充実したぞ! ヒグマの生態をはじめたとした北海道の自然の展示が素晴らしい! リニューアルした新北海道博物館を訪れてみた。

          
          ※ 博物館前の壁に刻印されていた「北海道博物館」という文字が目新しい。 

 リニューアルオープンしてからおよそ1ヶ月半が経ち、オープン人気もそろそろ落ち着いてきた頃かなぁ、という判断から妻と一緒に5月29日(金)北海道博物館に足を運んだ。
新「北海道博物館」は4月18日に、旧北海道開拓記念館と道立アイヌ民族文化研究センターを統合する形で、名称も「北海道博物館」と改めリニューアルオープンしたのだ。

          
 訪れてみて、最初に「あれっ?」と思ったのは、外観は以前とほとんど変わっていなかったことだ。考えてみたら、施設としてはそれほど老朽化した印象はなかったので、ある意味当然のことか、と納得したのだった。
 観覧者は私の読みどおり、平日だったこともありそれほど混んでいるという印象ではなかった。

          
          ※ ご覧のように外観は以前とまったく変わりありません。

 入館にあたって、私は無料(65歳以上)だが、妻は入館料600円を収めて入館した。
 受付から展示室へ導かれるのだが、そこでプロローグ「北と南の出会い」と称して、遠い昔、北からはマンモスゾウが、南からはナウマンゾウが北海道へやってきたという証しして、二つのゾウの迫力ある骨格標本が展示されているのが目新しい。

          
          ※ 二つの巨大な骨格標本の一つ、こちらはマンモスゾウの標本です。
          
 そして展示室へ導かれるのだが、そこはこれまでの展示と大きな変化はなく、北海道の歴史を過去から現代まで遡る展示となっていた。
 そして1階の展示室のおよそ1/3を占めるスペースに「アイヌ文化の世界」と題した展示があった。北海道の歴史を語るとき、先住民族のアイヌは欠かすことのできない存在である。今回、道立アイヌ民族文化研究センターと統合する形で展示が充実したことは歓迎すべきことだと思った。

          
          ※ 1936年に吉田初三郎という方が描いた「北海道鳥瞰図屏風」です。
          
 2階の展示室は、「北海道らしさの秘密」、「わたしたちの時代へ」というテーマのもと、近現代の北海道の生活・風土を展示したものだった。(これも以前とそれほど変わりはない)
 そして最後のコーナーに「生き物たちの北海道」と題して、生き物同士の繋がりや、ヒトと自然の関係について理解する展示が新設されていた。

          
          ※ 私たち世代には懐かしい昭和の列車内の情景が人形を使ってリアルに再現されていました。


 展示室を出た後、同じ2階に特別展示室という部屋があった。この部屋は企画展などを催す部屋のようだが、かなり大きい。私が訪れたときは「学芸員 おすすめの1点 ようこそ北海道博物館へ」と題する展示が行われていたが、こちらの方は充実した展示とは言い難く、広い部屋を持て余しているようにも見えたが、どうなのだろうか?

          
          ※ 私事ですが、私の最初のマイカーとなったトヨタパブリカが展示されていて懐かしかったです。

 ということで、今回はざーっと見た感じであるが、リニューアルしただけに以前と比べると充実した展示になっている印象である。
 博物館の観覧の場合は、展示解説も含めてじっくりと見て回ることが肝心である。今回は私にとってイントラダクション的な観覧となってしまった。
 無料で観覧できるという特典を活かして、少し遠方ではあるが時間を作って次はじっくりと観覧してみたいと思っている。