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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

道南 山と花を巡る旅を振り返って(後編)

2019-05-05 16:04:36 | 道内の旅

 桜の花を愛でる以外にも今回の旅では印象深いことがいろいろとあった。七飯町の赤松街道、函館市内で体験した懐かしい銭湯、さらには久しぶりの車中泊、等々である。これらについても記録として残しておきたい。 

七飯町の赤松街道

 何の予備知識もなく、七飯町の旧5号線(旧という呼称が正しいのかどうかは不明)を通ったときだった。松並木がずーっと続いている光景を目にして、北海道には珍しい光景だと思った。すると通りの路傍に「赤松街道」という看板が目についた。さらには「日本の道100選」にも選定されたことを示す看板も目に入った。調べてみると「赤松」は青森県が北限らしい。それを関係者や地域の方々が大切に育ててきたらしい。

 函館以北に住む者にとっては珍しい光景だったし、これからも大切に維持管理してほしい並木である。

        

        ※ 七飯町の「赤松街道」です。雨模様の上、夕方だったために光量が不足して暗い写真になりました。

         

 

懐かしかった街中の銭湯

 車中泊の場合、特に気を付けねばならないのが身体を清潔に保つことである。「函館市内でどこかお風呂はないだろうか」と思っていたのだが、電車に乗って移動をしているとき銭湯を見つけた。車中泊をしているところからは徒歩で10数分かかりそうだったが「ぜひ行かねば」と思い、雨の中を向かった。

 「桐の湯」と看板のかかった銭湯はいかにも時間が経った建物だった。

        

 玄関を開けると、番台があって、そこには奥さまと思しきひとが鎮座して、右側が男湯、左側が女湯とまるでTVドラマ「時間ですよ」の世界である。(若い人は知らないかな?)料金を尋ねると「440円」とのことだった。

 脱衣場に入っていくと、昔懐かしい籐製の脱衣かご、これまた昔懐かしい体重を測る台秤が現役で活躍していた。いや~懐かしい!

        

              

 そして準備をして湯船に向かうと、これまた街中の銭湯ではお馴染みの「富士山」の壁絵が描かれているではないか!もう完璧である。

        

 少し熱めの湯だったが、懐かしさに浸った「桐の湯」だった。湯から上がった後、これも懐かしい「フルーツ牛乳」で喉の渇きを癒したのだった。 

            

 

THE DANSHAKU LAUNGE

 ライブレポでも触れたが、七飯町の道の駅「なないろ ななえ」の付帯施設として、道の駅の隣にちょっとモダンな施設が開館していた。それが「THE DANSHAKU LAUNGEである。この施設は、七飯町がジャガイモ「男爵」の発祥の地だということで建てられた施設のようである。「男爵」は川田龍吉 男爵」がイギリス留学の体験から、彼の地からジャガイモの種イモを輸入し、七飯町に根付かせたことがその始まりとされ、川田男爵にちなんでそのジャガイモを「男爵」と命名されたそうだ。

        

        ※ 「THE DANSHAKU LAUNGE」の外観です。

        

        ※ 街灯とダンシャクイモのモニュメントがコラボした面白い図です。

 館内はその川田男爵の生涯を紹介したり、当時の農機具を展示したりという、ちょっとした博物館的な様相を呈しながら、ジャガイモを材料としたレストラン、あるいは地元産品の物販の店として、あるいはイベントスペースとしてと、多機能的な施設となっていた。

        

        

        ※ スタッフの方が立っている後ろに川田男爵の生涯が紹介されていて、しっかり読ませてもらいました。

        

 函館市の近隣であり、国道5号線沿いという立地の良さを生かして、これからも賑わいを演出できる施設のようである。 

 

車中泊あれこれ

 これも前出のsakagさんの影響大である。sakagさんが車中泊をしながら全道の山を登っておられることを知って、「あゝ、そうした方法もあるんだ」と触発されたのが始まりである。私はもともと車はVolkswagen党である。ずーっと乗用車タイプを愛用してきた。しかし、車中泊に興味をもったことから、息子のアドバイスもあり現在はVolkswagenのステーションワゴンタイプのGOLF TOURANというタイプに乗り換えた。この車は7人乗りなのだが、3列目の座席は倒すと完全に床下に埋まり、2列目座席を前へ倒すとかなり広い空間を得ることができる。そこにキャンプ用の銀マットを敷いて、その上に寝袋を用いている。

        

        ※ 初公開?我が愛車のVolkswagenのGOLF TOURANです。

 車中泊の場合、外からの光を遮断するために4面の窓を覆わねばならない。車中泊の場所が決まったら、まずその作業をするのが一番である。ちょっと面倒な作業であるが、このことをしっかりすることが車中の居住性を高めるために欠かすことのできない作業である。車内を暗くすることでいつでも就寝に入ることができる。今回はいつも早々と寝ることができたため、十分な睡眠時間を取ることができた。

 今回の車中泊で、一つの技を発見した。それは車内で使う小さな電球を持っていたのだが、その電球はどこにでも留められる挟み状のバネが付いている。このバネをキャップのひさしに付けると就寝体制に入ってから本を読むことができることを発見したのだ。なかなかのアイデアだと悦に入っている。

        

        ※ キャップにライトを装着して読書が可能となりました。

 車中泊の3連泊は初めてだったが、特別不便を感ずることなく車中泊を楽しめた。

 しかし、車中泊に関しては少し心配な部分もある。ライブレポでも触れたが、車中泊が大変なブームになっている。はたしてトラブルなどが発生していないのだろうか?また、車中泊族が出すゴミもとても目に付いた。設置・運営する側が何らかの規制が加えることを検討し始めるのでは、という思いが頭をかすめる。

 私も含めて車中泊をする人たちがマナーを守り、施設に迷惑をかけずに、車中泊を楽しんでもらいたいと思う。