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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

石狩川河岸遡行トレッキング(夏版)を振り返る

2020-10-03 18:58:28 | 石狩川河岸遡行トレッキング(夏バージョン)

 2018年9月から3年越しに15日間をかけて石狩川の河岸を遡るという私が勝手に企てたプロジェクトも去る9月27日、私がこれまた勝手に源流とした(正確には石狩岳が石狩川の源だそうだ)「大雪ダム」に到達することができた。この3年間をざーっと振り返ってみたい。

   

   ※ スタート地点となった日本海に注ぐ石狩川の河口です。(右手が石狩川)

 石狩川河岸遡行の冬バージョンを始めた2014年のときも石狩川河口に立った時は大雪ダムを目ざそうなどという大それたものではなかった。2018年の秋に石狩川河口に立った時

も、まだ冬バージョンは完成していなかったが、「夏バージョンもあってもいいかな?」という軽い気持ちからスタートしたのだった。

 その軌跡を追ってみると…

 ◇第1日目 18/9/10  石狩川河口 ⇒ 石狩河口橋      約12Km

 ◇第2日目 18/9/15  石狩河口橋 ⇒ 豊平川河口      24.4Km

 ◇第3日目 18/9/12  豊平川河口 ⇒ 豊幌         28.5Km

 ◇第4日目 18/10/08  豊幌    ⇒ 月形大橋       34.5Km

 ◇第5日目 18/10/09  月形大橋  ⇒ 奈井江町       31.5Km

  ◇第6日目 19/8/27  奈井江町  ⇒ 石狩川・空知川合流点 23.0Km

  ◇第7日目 19/8/28  合流点   ⇒ 石狩川・江部乙川合流点19/3Km

  ◇第8日目 19/8/29  合流点   ⇒ 深川橋        21.5Km

  ◇第9日目 19/9/15  深川橋   ⇒ 神納橋        19.3Km

  ◇第10日目19/9/16   神納橋   ⇒ 旭橋(旭川市)    27.8Km

  ◇第11日目20/9/10   旭橋    ⇒ 栄園橋        19.6Km

 ◇第12日目20/9/11   栄園橋   ⇒ 安足間駅       30.2Km

 ◇第13日目20/9/12   安足間駅  ⇒ 「真勲別」バス停   16.8Km

 ◇第14日目20/9/26  「真勲別」  ⇒ 滝見台        19.5Km

 ◇第15日目20/9/27     滝見台    ⇒ 大雪ダム        21.1Km

   

   ※ 江別市で千歳川(手前)が石狩川と合流します。

  こうして振り返ってみると、夏は冬に比べて稼ぐ距離がまったく違っている。冬は道なき道をスノーシューを駆って本当の河岸を辿り歩いたのに対して、夏は主として堤防歩きとなった。そのため冬は32日間を要したのに対して夏はその半分にも満たない15日間で同じ行程を終えることができた。ただ、堤防歩き(または国道歩き)では肝心の石狩川の流れを目にする機会がグッと減ってしまった。当たり前と言えば当たり前なのだが、夏の石狩川は容易に河岸には寄らせてはくれなかった。そのため、私はトレッキング中にその意義について悩んでしまうことも度々だった。しかし、例え石狩川の流れを目にする機会が少なくとも、北海道で一番(日本で第3位)長い大河の河口から源流まで辿るという行為に意味を見出したいと思いながらのトレッキングだった。

   

   ※ 深川橋の下流で堰を豪快に滑り落ちる石狩川です。

 私はトレッキング中に「歩き旅とは最も贅沢な旅ではないか」と綴った。その思いはますます強くなりつつある。時間と経費をかけ、一見バカバカしい企ては、現代のように交通機関が発達し、サービス業が素晴らしい宿泊設備を提供してくれる時代に「なんて酔狂な試みなのだろうか?」と訝る向きもあるのではないだろうか?しかし、便利な世の中になったからこそ、一見不便なこうした旅を志向することに大きな意義を見出したいのである。現職時代にはまったく思いもつかなかった旅の形態であるが、退職して自分の時間が持てたからこそ実現できる旅の形態である。

    

   ※ 旭川市のシンボル、石狩川を跨ぐ「旭橋」です。 

 しかし、そうした私が言う贅沢な旅も健康な身体があってこそである。最近になって登山をするにしても、歩き旅をするにしても、どこかで年齢を意識するようになった。そろそろ潮時なのかな?と思うこともしばしばである。

   

   ※ 私がゴールと設定した「大雪ダム」です。

 まずは一度目標を達成した余韻に浸りながら、今後のことをゆっくりと考えてみようと思っている。