田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

kitara 北海道を元気にするコンサート

2020-10-06 15:51:20 | ステージ & エンターテイメント

 アンサンブルも良いが、やはりフルオーケストラの音の厚みは魅力たっぷりである。札幌コンサートホールKitaraが主催する「kitara 北海道を元気にするコンサート」で札幌交響楽団の本格的なコンサートを楽しんだ。

       

 10月4日(日)午後、札幌コンサートホールKitaraにおいてkitara 北海道を元気にするコンサート」~北の大地にエールを~と題するコンサートを楽しんだ。

 出演は、指揮が坂哲朗さん、ソプラノが中江早希さん、そして管弦楽が札幌交響楽団という構成で、「ベートーヴェンの交響曲 第7番」を全曲演奏するという本格的なコンサートだった。

 指揮者の坂哲朗さんは初めて聞く名前だったが、調べてみるとヨーロッパなどでも活躍する若手(といっても当年52歳のようだが)の指揮者であり、指揮ぶりも若さ溢れる指揮が印象的だった。一方、ソプラノの中江早希さんは北海道鷹栖町の出身で、北海道教育大学岩見沢校で声楽を学んだあと、東京芸術大学の大学院を修了され、現在は全国的に活躍されているソプラノ歌手である。豊かな体格でキタラの大ホールに響き渡る声量豊かな歌声は会場を圧するばかりであった。 

                ※ 指揮者の坂哲朗さん(右)とソプラノの中江早希さん    

 今回のコンサートで演奏された曲目は次のとおりである。

 ◇ベートーヴェン/交響曲 第7番 イ長調 作品92

           第1楽章 ポコ・ソステヌート - ヴィヴァーチェ

           第2楽章 アレグレット

           第3楽章 プレスト、アッサイ・メノ・プレスト

           第4楽章 アレグロ・コン・プリオ

 ◇パッヘルベル/カノン ニ短調

 ◇J.S.バッハ/アヴェ・マリア

 ◇チャイコフスキー/組曲 第4番 ト長調「モーツァルティアーナ」

作品61より 第3曲“祈り”

 ◇ヘンデル/歌劇「セルセ」 HWV40より“懐かしい木陰よ(オンブラ・マイ・フ)

 ◇モーツァルト/歌劇「魔笛」K.620より

          序曲

          夜の女王のアリア“復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え”

〈アンコール〉

 ◇直江香世子/ポイボスの扉

 クラシック初心者の私にとってはベートーヴェンの交響曲 第7番は初めて聴く曲だったが、重厚なベートーヴェンの曲が札響の見事な演奏で私の耳に届いた。その中でも私には曲想がちょっと変わった第2楽章が特に心地良く聴こえてきた。

 また、アンコール曲の「ポイボスの扉」は中江さんにとっては特に思い入れのある曲とのことで、彼女が作詞し、友人の直江香世子さんが作曲した曲だそうだ。その思いとは彼女が第一期の札響合唱団に属していたこともあり、札響に対する思いを込めた曲ということだ。中江さんが思いを込めて歌いあげた「ポイボスの扉」は聴いていた聴衆にも伝わる一曲だった。

  

 今期はこれからも札響を聴く機会が二度ほどある。たっぷりと札響を楽しみたい。