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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

アンダンテ・ウィンドアンサンブル不定期演奏会

2022-07-12 11:41:12 | ステージ & エンターテイメント

 “不定期” と名乗るところがユニークである。弦楽器のオーケストラもいいが、吹奏楽も異なった良さがある。ジェームス・バーンズの「交響的序曲」、吹奏楽の定番(?)「ジャパニーズグラフティ Ⅸ ~いい日旅立ち~」は素晴らしかったぁ~。

        

 7月10日(日)午後、札幌市北区民センターで「アンダンテ・ウィンドアンサンブル」の不定期演奏会を聴いた。不定期と名乗るのだから、どうやら定期的には演奏会を開いてはいない吹奏楽グループのようだ。

 アンダンテ・ウィンドアンサンブルとは、ポスターに書かれていた内容を転写すると、

「2011年3月11日14時46分に起きた、東日本大震災の被災地へ向けて当時札幌近郊の大学、専門学校2年生だけが約50名集まり、2011年5月に初めてのステージを迎える。以来東日本大震災を中心に、熊本地震、台湾地震のチャリティを、その他北海道内の天災の被災地へ向けたチャリティ・コンサートを行っている。自主開催のチャリティのみならず札幌市内のチャリティイベントへの参加やお祭りでも演奏を精力的に行う。2019年度より年3回の自主開催の演奏会を行うことを目標にしている札幌発の有志バンド。2022年で11年目を迎えた。」と自己紹介している。

   

   ※ 彼らのHPから写真を拝借したが、この日の演奏会を終えた後の記念写真です。中央にいるのが浦氏です。

 上記の説明と、この日の演奏会で主宰する浦航史さんのお話を伺うかぎり、恒常的に活動をしている団員はむしろ少数で、不定期な演奏会ごとに集まってくる方たちとチームを編成して演奏会をしているような印象を受けた。事実この日も62名の方がステージに立ったが、浦氏との繋がりだろうか?茨城や兵庫、はてはポーランド、ハンガリー、アメリカなどで音楽修業をされている方たちが馳せ参じていると浦氏が語っていた。

   

   ※ 司会をする主宰者(?)の浦航史さんです。まだ31歳ということだから、彼が20歳の時にアンダンテ・ウィンドアンサンブルを起ち上げたことになる。彼は一部の曲の指揮者も務めた。

 さて、演奏の方だがアンコールを含め全11曲が演奏されたが、曲名を記したものが配布されなかったために、ポスターに記された曲のみを紹介することにする。

 ◆サッポロランドスケープ/下田和輝

 ◆交響的序曲/ジェームス・バーンズ

 ◆ジャパニーズグラフティⅨ ~いい日旅立ち~/金山徹

 ◆ユーレイズミーアップ/ロルフ・ラヴランド

 ◆君の瞳に恋してる/ボブ・クルー

 ◆ブラボーブラス!/星出尚志

 その他

   

   ※ 合奏団の主たる指揮は大谷大学の大隅真人氏が務められた。

 前述したように、吹奏楽の調べも弦楽と調べと趣が違い、その圧倒的音量で迫る演奏もいいものである。個人的な感想だが、特に私が感じ入ったのは「ジャパニーズグラフティⅨ」である。構成曲は「秋桜~プレイバックⅡ~イミテーションゴールド~いい日旅立ち」の4曲で構成されていた。いずれもあの山口百恵の曲である。ご存じのように山口百恵は当時圧倒的に人気を誇り、多くの人に愛された歌手だったが、惜しまれながら結婚と同時に芸能界を完全に引退した。私にとっては20代後半から30代にかけての頃だったが、当時の自分を、世相を、思い出させてくれる懐かしさに浸った一瞬だった。

 主宰者の浦氏の軽妙な司会と、本格的な演奏で楽しませてくれた不定期演奏会だった…。