難聴を放っておくと認知症になる可能性が高くなるという。聴力に不安のある私には放っておけない問題である。不安を覚える私は、「これはぜひ聴かなくては!」と北海道医療大学の公開講座を受講した。
昨日(11月16日)午後、北海道医療大学の札幌サテライトキャンパスで開催された講座「難聴と認知症のお話~聞こえづらいを放っておかない~」を受講した。講師は、札幌東徳洲会病院の看護副部長である渡邊綾氏が務めた。
まず、難聴が認知症を引き起こすメカニズムについて二つの代表的な仮説があるということだが、そのうちでも有力とされる「カスケード仮説」について振り返ってみる。
まず「カスケード」とは「階段状に連続しているもの」という意味があるそうだが、ある一つの事象(ここでは難聴)が要因となって次々と新たな事象を引き起こすということのようだ。下図を参照いただければお分かりと思うが、直接的に連なっている方に注目すると、「難聴」が他者との「コミュニケーション障害」を引き起こし、そのことによって「社会活動が減少」し、やがては「うつやアパシー」を引き起こして「社会的孤立」状態となり「認知機能低下」するという仮説ということだ。この説には私も納得する。
さて、私が加齢による難聴の状態となっているかどうか?それを測る「聞こえチェックリスト」が配布され、チェックをしてみた。そのリストとは…、
□ 会話中に聞き直す
□ 後ろから呼びかけられるときざかないことがある
□ 聞き間違いが多い
□ 見えない所から車の接近に全くきづかないことがある
□ 話し声が大きいと言われる
□ 集会や会議など数人の会話でうまく聞き取れない
□ 電子レンジの「チン」という音やドアのチャイムの音が聞こえにくい
□ 相手の言ったことを推測で判断することがある
□ 騒音の多い場所や大きくうるさい音のする場所で過ごすことが多い
□ 家族にテレビやラジオの音量が大きいと言われることがよくある
以上10項目をチェックしてみたら、私は5つの項目が該当した。すると該当する項目が5項目以上の場合は「できるだけ早く耳鼻科を受診することをお勧めします」という診断結果となった。う~ん。やはり私の場合は一度専門機関に相談することが必要のようである。
ブログを通して交流させていただいているブログ名「夢逢人かりそめ草紙」の夢逢人さんがよく「認知症だけは勘弁ねぇ」と呟かれているが、私とて同様である。
その予防のためにも今回の講座受講を機会に、ぜひ近い機会に耳鼻科医院で診察してもらおうと思う。