芸術作品や骨とう品などには全くと言っていいほど興味のない私である。それが何の風の吹き回しなのか絵画作品展、骨董品の展示即売会に顔を出してみる羽目となってしまったのだ…。
昨日(4月7日)は、今年初めての陽気に恵まれた日だった。特に予定はなかったのだが、 戸外に出てウォーキングを楽しみたい思いに駆られた。
そこでネットでイベント予告を検索してみると、二つの展示即売会が目に留まった。
一つは、札幌出身で広告業界においてグラフィックデザイナーとして一時代を画し、リタイア後にヨーロッパを旅して描いた水彩画を展示即売する「渡辺隆雄展」である。
そしてもう一つは琴似のコンカリーニョという劇場を会場に開催されていた「大生活骨董市」という展示即売会だった。
前述したように私には関心外の分野だったが、ウォーキングを兼ねてひやかしてみようと出かけることにした。
※ 「渡辺隆雄展」のポスターです。
先ずは「渡辺隆雄展」である。会場は「マリアギャラリー」(北1西3マリヤ手芸店3F)
という時計台の近く、札幌の中心街にあった。会場には予想外にけっこうな人が鑑賞に訪れていた。「渡辺隆雄展」の案内には次のような説明がなされていた。
「渡辺隆雄、世界を股にかけ、広告業界のトップを駆け抜けた男。札幌が生んだ、故渡辺隆雄「通称ワタキン」を偲んで、彼のデザイナーとしての仕事と、ライフワークだった水彩画を展示します。彼が海外で収集した骨董品の数々と併せてご覧ください」
※ 作品は写せませんでしたが、会場全体の様子を一枚撮らせてもらいました。
それほど広くはないギャラリーに渡辺隆雄氏に関する作品などが所狭しといった感じで並べられていた。デザイナーとしての仕事は、雑誌などに車の広告などでその力量を発揮されたようである。私が興味をもったのはそうしたデザイナーの仕事よりも、水彩画の方だった。ヨーロッパの街並みを軽いタッチで描いた水彩画にはプロの画家の作品とは違う独特の趣きが感じられた。
残念ながら写真を撮るのはNGだったために紹介できないのが残念である。なお、作品は一枚10万円で頒布されていた。
※ コンカリーニョの「大生活骨董市」の全体の様子です。
続いて琴似に移動して琴似の劇場「コンカリーニョ」で開催されていた「大生活骨董市」 を覗いてみた。こちらも日曜日で好天に恵まれたこともあって、若い人を中心に賑わっていた。骨董品は「大生活市」と謳うくらいだから、その昔生活用品として使用されていたものが多かったような印象を受けた。
※ 展示物の中でインパクトのあった一つです。理容店の椅子と見ましたが…。
大物では理容店の椅子とか、物入れなど…。小物となると実に様々なものが並べられていた。見る人が見れば垂涎の的のようなものもあったのだろうが、私にとっては猫に小判状態であった。もし仮に興味を抱き購入したとしても、帰宅直後にはゴミになってしまう恐れがあるので、心を鬼にしながら骨董品を見て回った。
※ こちらは木彫が施された物入れと見ましたが…。2,000円とは安価では?
と好天に恵まれて、思いもよらなかった展示即売の会場を梯子してみたという話題でした。
なお、この日は我が家から「マリアギャラリー」まで歩き、地下鉄で「大通駅」から「琴似駅」まで移動し、帰りはまた歩くといった行程で、帰宅してスマホの距離計を見ると、10.1キロを歩いたことになっていた。良い運動になった一日だった。